※アンタレスと火星の違い、見分け方について解説!

アンタレスは、夏の星座として有名なさそり座を構成する星の中で、最も強く光り輝いている天体です。

さそり座は、7月の中旬の夜9時ごろになると、真南の高度の低い場所にその姿を見ることが出来ます。

このアンタレスは、さそり座の中で赤く光り輝く星として知られているのですが、

実はこのアンタレスには、約2年周期で火星が接近するため、

その時には非常によく似た2つの赤い星が並んでいるのを観察することが出来ます。

ただ、同じように赤く見えはするものの、

実はこの2つはその星としての種類がまったく異なります。

そこで今回の記事では、アンタレスと火星の違いと、その2つの見分け方について解説いたします。

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アンタレスと火星の違いとは?

私たちの地球は、その親のような存在である太陽の周りを公転していますが、

その地球の1つ外側で太陽の周りをまわっているのが、今回お話しする火星です。

そして、簡単に説明すると、

アンタレスとは、まさにその太陽のような天体で、

自らがすさまじい熱と光を放つことによって輝いています。

太陽をはじめとする、このように自ら光り輝く天体を

恒星(こうせい)」といい、

空に輝いて見える天体の多くは、空のはるかかなたで熱と光を放つ恒星なのです。

一方火星や地球のように、その主となる恒星の周りを公転している天体を

惑星(わくせい)」といい、

火星は自ら光り輝いているのではなく、太陽の光を反射しているために光って見えています。

このように、太陽の光を反射することで地球から見えるのは、比較的地球から近い場所にある天体だけです。

そのため、アンタレスと火星は、地球から見る限りでは、同じように輝いている天体のように感じられますが、

火星には、光の速度だと数分から十数分で着いてしまいますが(時期によって距離が大きく変化)

アンタレスに行くためには、光の速度でも約620年かかります。

つまり、アンタレスは火星に比べるととてつもなく遠い場所にあり、

しかしながらすさまじい熱と光を放っているために、地球からでも光って見えているのです。

そして、もし皆さんが今後アンタレスを見つけたとしたら、その光はアンタレスが620年前に放った光であると言えます。

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アンタレスと火星はなぜ赤く見えるのか?

アンタレスと火星の大きな違いは、それが恒星か惑星かであるという話をしましたが、

アンタレスと火星は、赤く見えるという点では非常によく似ています。

ただ、この2つが赤く見える理由にも大きな違いがあります。

まず火星ですが、

この火星はその表面上を赤く見える酸化鉄を含む岩石や土が覆っているために、結果として赤く見えています。

ちなみに、アメリカ南西部のコロラド高原には、まさにその火星のような、酸化鉄が非常に多く含まれる土や岩でできた大地が広がっています。

火星は、まさにコロラド高原のような大地が星全体を覆っているような状態です。

一方アンタレスはというと、

こちらは私たちにとってなじみ深い太陽が、次の進化段階に入ったような状態ということができ、

恒星はその内部で水素を核融合反応させることによって熱や光を放出しているのですが、

その水素を使い果たしてくると、今度は膨張を始め、

赤色巨星(せきしょくきょせい)」という状態に入ります。

この赤色巨星は、もともとのサイズよりも何十倍も大きくなった状態なのですが、

この状態になると、その表面温度は逆に下がり、全体として赤い色を放つようになるのです。

ちなみに、私たちの地球を照らす太陽は、現在誕生から約46億年が経過していますが、

最終的な寿命がおよそ100億年といわれているため、また同じくらいの時が経過すれば、赤色巨星の段階に入っていきます。

ちなみに恒星は、

赤色巨星になった後は、その外層を徐々に放出して小さくなり

白色矮星(はくしょくわいせい)」という核だけの小さな天体となるのですが、

この白色矮星は、もともとの恒星だったころよりも何十倍も熱い温度になっています。

そして理論的には、白色矮星も少しずつ熱を宇宙空間へと放出し、

何兆年もかけて冷え、最終的に、

黒色矮星(こくしょくわいせい)」という状態になると考えられています。

この黒色矮星は宇宙で最も冷えた天体で、絶対零度に近い状態です。

ただ、実際は宇宙の歴史が現在約138億年ですので、

黒色矮星はあくまで理論上の天体であり、いまだに宇宙にこの黒色矮星は存在していません。

アンタレスと火星の見分け方について

それでは次に、アンタレスと火星の見分け方について解説したいと思いますが、

これは、さそり座におけるアンタレスの位置をよく確認しておけば、それほど難しいことでもないでしょう。

上の図も参考にしていただきたいと思いますが、

確かに、火星はアンタレスに非常に近づきますし、その光り方も非常によく似ていますが、

移動するのは火星だけで、

さそり座の、「さそり座としての形」は変化しません。

そのため、さそり座の「S字」の特徴的な形と、アンタレスの両脇にある白い2つの星などを目印に、

まずはアンタレスの位置をよく確認しましょう。

また、図の中の火星の軌道と日にちを見ていただければわかると思いますが、

さそり座は何も夏だけに見られるものではなく、

季節によって変化するのは、主に見える時間帯と位置です。

そして、次のアンタレスと火星の接近は2020年の1月中旬となっていますので、

見やすい時間帯と位置を確認して、是非皆さん観察してみてください(^^)

※ただ、1月はちょうどさそり座が見え始める時期なので、もしかすると見えないかもしれません。

まとめ

今回の記事では、アンタレスの火星の違いと、その2つの見分け方について解説しました。

ちなみに、太陽の周りには、地球、火星を含む計8つの惑星が存在していますが、

夜空に無数に輝く恒星の周りにも、同様に惑星が存在しているものと考えられています。

しかし、何光年も先に存在するような天体は、恒星のように光り輝いているものではないと見ることが出来ません。

そのため、何光年も先にある惑星が、どのような環境にあるかというのは実際に近くまで行ってみないとわからないんですね。

しかし、光の速度で何年もかかるような場所には、当然人類の技術では行くことはできません。

そのため、確認できていないだけで、もしかするとさそり座の周りにも地球のような星があり、

向こうからすると、私たちが太陽と呼ぶ恒星にも、別の名前が与えられているのかもしれません(^^)

それでは、最後まで読んでいただきありがとうございました!

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