※家を背負うカタツムリ!コンクリートにくっついている理由とは?

カタツムリはここ最近市街地ではあまり見られなくなってしまいましたが、それでもたまに雨上がりのタイミングで見かけることはありますよね。

カタツムリは、基本的に決まった巣を持たない生物で、まさにを背負って歩いています。

NHKの教育番組として「ジャム・ザ・ハウスネイル」というクレイアニメが放送されていますが、これはまさに家を背負ったカタツムリたちの話で、

現実世界で生きるカタツムリもこれと同様に家を背負って歩いているのです。

そんなカタツムリたちは、普段は全く見かけないのに、じめじめする時期になると、なんとなくコンクリートの壁などにくっついているのを見かけたことはありませんか?

よくよく考えると、なぜ壁にくっついているのかと不思議に思った方もいるかもしれませんが、実はカタツムリは、コンクリートの壁を食べるために一生懸命その壁を上ってくるのです。

ということで今回は、カタツムリがコンクリートを食べる理由や、その他のエサなどについて解説します。

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目次

カタツムリがコンクリートを食べる理由とは?

カタツムリは特に6月ごろのじめじめした梅雨の時期に見かけたりすることがありますが、そのカタツムリが、家の壁や塀にくっついているのを見かけたことがある方もいると思います。

のそのそと遅いながらも、一生懸命進んでいるカタツムリが可愛いと感じる方も多いと思いますが、実はそんなカタツムリは、自分の家、つまり「殻」を形成するために必要なカルシウムを、人が住む家の壁や塀に使われているコンクリートから摂取することがあります。

カタツムリの殻は外敵から身を守るために使われますが、そのカタツムリの殻はまさにカタツムリの体の一部であり、体の成長とともに大きく成長させていかなければなりません。

カタツムリは、ヤドカリのようにその本体だけが中から出てくることはできず、殻の中には生命維持に必要な体内器官が詰まっているので、無理に取り出そうとすると死んでしまいます。

そのため、一生をかけて殻を大きくしていかなければならず、それゆえに、カタツムリは石灰が豊富に存在する地方に多く見られるという特徴があります。

もし、カタツムリがコンクリートの壁にくっついていたら、まさに今食事中かもしれないので、できればそっとしておいてあげるようにしましょう。

カタツムリは何を食べるの?

さて、自分の家を大きくするためにカルシウムの摂取が必須であるカタツムリですが、そんなカタツムリはそのカルシウムだけを食べて生きているわけではありません。

では、ほかには何を食べて生きているのかというと、自然界に存在するカタツムリの多くは、植物の葉っぱや茎、枯れ木、枯れ葉などを食べて生活していると考えられています。

また、カタツムリというと6月に多くみられるイメージがあり、6月に花が咲くアジサイの葉っぱにくっついているようなイメージを抱く方も多いと思いますが、

実はアジサイの葉っぱはカタツムリにとって毒なので、カタツムリはアジサイの葉っぱを食べません。

もし、カタツムリがアジサイの葉にくっついているのを見かけたら、それは暑さにやられないように葉っぱにくっついて休んでいるだけです。

もし、カタツムリを飼育するとしたら、白菜やキャベツ、ホウレンソウといった野菜類や、草などを与えてどれを1番好んで食べてみるか試してみると良いでしょう。

というのも、カタツムリはその種や個体差によって好む食べ物が結構変わってくるそうです。また、もし飼育する際には、フンなどを見かけたらすぐに取り除いてあげるとにおいも少なく飼うことができるそうですよ。

また、カルシウム補給のために、コンクリートブロックや、卵の殻などを与えてあげると良いそうです。

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カタツムリには性別がない?その理由とは?

もし皆さんがカタツムリを飼育したとき、もしかすると、1匹しか飼っていないのに子供を産むことがあるかもしれません。

というのも、実はカタツムリは、場合によっては1匹だけでも子孫を残すことができるのです。

この理由は、カタツムリはその体内にオスの生殖器とメスの生殖器を持っていて、1匹だけで受精反応を行うことができるためであり、

これを「自家受精」と言います。

そして、こういったオスとメスの両方の性質を持つ生物を「雌雄同体」と呼び、カタツムリはその陸地での子孫繁栄を少しでも優位にするために、その進化の過程でこの能力を身に着けたと考えられています。

つまりカタツムリは、オスでもなく、メスでもないという不思議な存在なのです。ただ、もちろん2匹が出会った場合には、その2匹の間で交尾が行われます。

ただ、この場合でも、その2匹がお互いに卵を産みます。交尾をするときにも、どちらかがオスになり、どちらかがメスになるというわけではないのです。

まとめ

今回は、カタツムリがコンクリートを食べる理由や、その特徴について解説しました。

ちなみに、カタツムリは「貝」の一種であり、その祖先は海にいた貝の一種であると考えられています。

それが陸地にあがりカタツムリに進化したわけですが、実はそのカタツムリがさらに進化し、殻を失ったものが「ナメクジ」なんです。

つまり、その生物学的にはナメクジの方がより進化した存在なんですね。

ナメクジは殻によって外敵から身を守ることはできないものの、その分隙間などに身を隠しやすくなったため、それがあの繁殖力につながっているものと考えられています。

ただ、自然界を生き抜いていくために進化したのに、ナメクジはその分なんとなく見た目が気持ち悪くなってしまって、沢山いることもあり、害虫として扱われるようになってしまったようですね。

そういう意味では、カタツムリは殻を残しておいて正解だったかもしれません(笑)

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