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※カタツムリとナメクジに要注意!脳まで達する恐ろしい寄生虫とは?
じめじめする時期や、夕方日が落ちた後の時間帯になると、どこからともなく現れるカタツムリやナメクジ。
このうち、ナメクジは特に害虫として扱われているイメージがありますが、実はカタツムリとナメクジはその分類上は非常によく似ていて、カタツムリがその進化の過程で殻を失ったものが、ナメクジであるということがわかっています。
そのため、ナメクジももともとはカタツムリのような殻を持っていたと考えられており、実際にコウラナメクジという種類のものは、背中の一部に殻が退化した薄い甲羅のようなものがくっついています。
しかし、現時点では圧倒的にナメクジの方が害虫として、不潔なものとして扱われているイメージがありますが、
世界を見渡してみると、日本ではなんとなく可愛らしい生物として扱われているカタツムリも、作物を荒らしたり、病気の原因になったりするので、害虫として扱われている地域も多いのです。
そして、このカタツムリとナメクジに関して特に気を付けなければならないのが、
その「寄生虫」の存在です。
実は、カタツムリやナメクジの体内には寄生虫がいる個体もあり、もしその寄生虫が生きたまま人間の体内に入ってしまうと、最終的に脳にまで達し、重い障害が残ったり、最悪の場合命を落としてしまうこともあるのです。
※注意※
以下、寄生虫の映像などを載せますので、苦手な方は閲覧をやめるか、注意してご覧ください。
カタツムリとナメクジには要注意!人の脳までむしばむ恐ろしい寄生虫とは?
寄生虫や生物に興味がある方なら、カタツムリに寄生する
「ロイコクロリディウム」
という寄生虫をご存知の方も多いのではないでしょうか?
この生物は、カタツムリの体内で生まれ、カタツムリの目の中に入り込み、カタツムリをゾンビ化させ、その動きを操る恐ろしい寄生虫として知られています。
そして、カタツムリの目の中で芋虫のように動き回ることで、それを好物の芋虫だと思いこんだ鳥に食べさせ、
その鳥の体内で産卵を行い、
鳥の糞と一緒になって外に排出された卵をカタツムリが食べ、
その体内で生まれる、というように、
ロイコクロリディウムはカタツムリと鳥の体内でそのサイクルを繰り返します。
ここから特に閲覧注意ですが、そのロイコクロリディウムの映像がこちらです↓
このロイコクロリディウムは日本にはいないともいわれていましたが、この動画の投稿主は、北海道のオホーツク地方で発見したとその説明に記載しています。
そして、実はこのロイコクロリディウムはナメクジやカタツムリのような生物ならどの種のものにも寄生するという訳ではなく、「オカモノアラガイ」というカタツムリの仲間にのみ基本的に寄生するのですが、
このオカモノアラガイはその北海道や、中部地方北部などに生息しているので、どういう経由で日本に入ってきたかはわかりませんが、ロイコクロリディウムはとうとう日本のオカモノアラガイにも寄生してしまったようですね。
しかし、実は今回皆さんにお話ししたい寄生虫の話は、このロイコクロリディウムのことでないのです。
そもそも、オカモノアラガイは食用には適さないカタツムリなので、しかもそれを生で食べない限りは、中々ロイコクロリディウムが人の体内に侵入するということはないでしょう。
しかし、カタツムリやナメクジには、それよりももっと小さく、たとえ生でそれらを食べずとも人間の体にも寄生してしまう可能性のある危険な寄生虫が隠れています。
それが
「広東住血線虫(かんとんじゅうけつせんちゅう)」
という細長いひも状の寄生虫です。
広東住血線虫はどうやって感染するの?
広東住血線虫による感染は非常に珍しいという訳ではなく、過去には日本でも感染例がありますし、死亡例もあります。
この広東住血線虫はドブネズミやクマネズミなどに寄生することが知られていますが、それらの糞を食べてしまったナメクジやカタツムリにも寄生し、結果的にそれが人間の体内にも入ってしまう可能性があります。
例えば、過去に食用として持ち込まれ、現在沖縄地方で野生化しているアフリカマイマイという食用種は、その広東住血線虫を持っているものもいて、もし生でそれらを食べてしまえば、もちろんその体内にいるものがその宿主を人間に変えてしまうのですが、
↓アフリカマイマイ
実は、この広東住血線虫は、それが寄生したナメクジやカタツムリが野菜の上などを歩いてしまうと、
その野菜の上に付着したままになってしまうことがあるのです。
そして、過去にはその広東住血線虫がくっついていた生野菜を食べてしまった女性が、広東住血線虫に寄生されてしまったという事件がありました。
つまり、カタツムリやナメクジを食べずとも、これが寄生してしまうことは十分にあり得るのです。そのため、もし自分で野菜を育てている方は、十分に洗ってから食べるよう気を付けなければなりません。
広東住血線虫に寄生されるとどうなる?
この広東住血線虫は過去に死亡例もある恐ろしい寄生虫で、もしこれが感染してしまった場合、まず、胃や腸の壁から血液やリンパに入り込んでしまいます。
そして、体中のいたるところに移動し、最終的に脊髄や脳にまでたどり着くこともわかっており、
激しい痛みや発熱などを引き起こす原因になる他、昏睡状態に陥ったり、四肢麻痺などの症状が残ってしまうこともある非常に恐ろしい寄生虫です。そして、脳を食い荒らされた結果、中にはこの寄生虫が原因で命を落としてしまう方もいます。
この広東住血線虫がもし寄生してしまった場合、恐ろしいのは、それを物理的に取り除くことが難しいということです。つまり、もしこれが脳内に入り込んでしまったとしても、これが自然に死滅するのを待つしかなく、手術で取り除くのが困難なのです。
この寄生虫は最終的には脳の内部などで死ぬことがわかっているのですが、それまでに人体に与える影響が甚大で、
過去には、お酒のノリでナメクジを食べてしまった19歳の青年がこの寄生虫に体を蝕まれ、400日以上昏睡状態に陥ったのちに、四肢麻痺となり、温度調節もできないという重い障害が残ってしまったという事件がありました。
そうならないためにも、カタツムリやナメクジには不用意に触れるべきではなく、もし触った場合には、しっかりと手を洗うなどの対策をすることが重要です。
まとめ
今回の記事では、カタツムリやナメクジに寄生し、ひとたび人間の体内に入れば脳まで蝕む可能性のある寄生虫「広東住血線虫」について解説しました。
カタツムリやナメクジも、好き好んで寄生虫を持っているわけではありませんし、カタツムリはなんとなく可愛らしいのでこれが好きな子供も多いと思うのですが、あまりべたべたと触らない方が良いことは間違いありません。
また、これらを触らずとも、生野菜にもくっついている可能性があるというのは怖いですよね。
ナメクジは野菜などを食べてしまう害虫としても知られていますが、まさかそんな怖い一面まであるとは…
もし生野菜をよく口にする方は、是非気を付けるようにしましょう。