※カタツムリとナメクジの違いとは?塩に弱い理由をわかりやすく解説!

雨が降ると、どこからともなく現れる

カタツムリ」と「ナメクジ

このうち、カタツムリはなんとなく可愛らしい存在として扱われることが多いですが、

ナメクジは、それとは対照的に害虫として扱われることが多いですよね。

ただ、実はそんなカタツムリとナメクジは、同じ「貝」の仲間です。なので、もともとカタツムリやナメクジの祖先は海にいましたが、それが陸に上がり、ナメクジやカタツムリに進化していったと考えられています。

そこで今回の記事では、カタツムリとナメクジの違いについて解説しますとともに、これらが塩に弱い理由についてもわかりやすく解説します。

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目次

カタツムリとナメクジの違いとは?

カタツムリとナメクジの違いの中で、最もわかりやすいのが、殻があるかどうかですよね?

実は、その殻さえなかったらと思うと、カタツムリもナメクジとほぼ同じような外見をしていることがわかります。

ただ、カタツムリは殻がある分なんとなく可愛らしい感じがして、得しているような感じですね(笑)

しかし、実はこのカタツムリとナメクジは、ナメクジの方がより進化した生物なんです。

これは、このカタツムリとナメクジの共通祖先が海にいる貝だったというところからも容易に想像がつきますよね。

貝殻を持った貝が陸に上がり、それがカタツムリとなり、その中の一部が、さらに殻を脱ぎ捨ててナメクジに進化していったのです。これは、ある意味殻が無くなるよう退化したともいえます。

ちなみに、カタツムリの殻の中には、生命維持に必要な内臓がいっぱい詰まっているので、カタツムリを殻から引き剥がすことはできず、無理やり殻から出そうとすると死んでしまいます。

一方、ナメクジはそういった内臓を体にうまくしまい込むことに成功した種類なので、そういう意味では進化系と言えますが、殻が無くなってしまったことで以前より防御力は低くなってしまったことは否めません。

しかし、その分移動がスムーズになり、殻があると入れないような小さな隙間にさえも入れるようになったということが、逆にその自衛にもつながり、その繁殖力の強さにつながっている1つの理由でもあります。

つまり、地上では殻で身を守るより、隙間などに隠れたほうが安全であるということを見出した種が、ナメクジへと進化していったということですね。

カタツムリとナメクジの分類上の違いとは?

さて、カタツムリとナメクジの大まかな違いについては解説しましたが、

その分類上の違いは果たしてどうなっているのかというと、

実はカタツムリとナメクジは

軟体動物門⇒腹足網⇒有肺目

までは分類上同じで、それ以下の分類でカタツムリとナメクジを「明確」に分ける基準はありません。ただ、マイマイ属、ナメクジ科といったそれ以下の分類もあります。

ここで補足しますと、生物の分類は

界⇒門⇒鋼⇒目⇒科⇒属⇒種」というように続いていき、

例えば、馬と人は同じ「哺乳鋼」ですが、その次で、「ウマ目」と「ヒト目」とに分かれます。

ナメクジとカタツムリはその分類が難しく、例えばナメクジの中にも殻を持っていたころの名残をその特徴として持っていたり、薄い殻に覆われているような種類のものもいます。

ですので、これを明確に分けるということはなかなか難しいようです。

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カタツムリやナメクジが塩に弱いのはなぜ?

ナメクジはしばしば害虫として扱われますが、そのナメクジに対してをかけて退治したことがあるという方も少なくないのではないでしょうか?

ただ、カタツムリに対しては塩をかけたことはない方も多いと思いますが、カタツムリも塩をかけると弱ってしまいます。

しかし、カタツムリの場合はそういった刺激を受けると殻に潜ってしまいますので、こういう時には殻があると便利ですね。

ただ、ナメクジはもろにその影響を受けてしまうのですが、なぜナメクジやカタツムリは塩に弱いのかというと、

ナメクジはなんとその体の90%以上が水分でできており、塩をかけるとその水分が塩に奪われてしまうためです。

ただ、よく塩をかけるとナメクジが溶けるといいますが、実際には溶けることはなく、小さくなって死んでしまうだけです。

カタツムリもナメクジも、もともとは塩分を大量に含んだ海水の中にいたはずですが、陸に上がって進化を繰り返すうちに塩に弱い体になってしまったんですね。

まとめ

今回の記事では、カタツムリとナメクジの違いや、これらが塩に弱い理由について解説しました。

ちなみに、カタツムリはあの身を隠すための殻も立派な体の一部です。ですので、殻が多少割れたりしてしまった場合には、時間が経つとちゃんと修復されます。

ただ、その殻の原料となる石灰カルシウムはなかなか補給が難しい成分であるため、それがカタツムリの個体数がナメクジよりも少ない1つの理由です。

とはいえ、カタツムリがやたらと沢山いる地域もありますが、特に市街地にはナメクジの方が多いですよね。

それにしても、なぜこのナメクジやカタツムリは海から陸地へと生活圏を移すことにしたのでしょうか。我々人類の祖先もそうですが、そのような生物の進化というものは本当に不思議ですね。

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