※コーヒーに発がん性物質の表記が必須?なぜなのか理由を解説!

子供の頃は苦手だった方も多いと思いますが、

大人に近づくと、なぜかあの苦さが美味しく感じるようになる「コーヒー

毎日コーヒーを飲みながらくつろぐのが幸せなひと時と感じる方も少なくないと思います。

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しかし、今月2018年の3月30日、なんとアメリカロサンゼルスの裁判所が、コーヒーチェーン大手のあのスターバックスに、コーヒーには「発がん性物質」が含まれているとの表記をするよう決断を下したことが分かりました。

このニュースを見て驚かれた方もいると思いますが、

はたしてコーヒーに発がん性物質が含まれているとはどういうことなのか、

今回の記事でその理由を詳しく解説していきたいと思います。

コーヒーに発がん性物質の表記が必須?なぜなのか理由を解説!

中には、まさにコーヒーを飲みながらこのニュースを見たという方もいるのではないかと思いますが、

なんとアメリカロサンゼルスにて、コーヒーの販売においては、コーヒーには発がん性物質が含まれているとの表記をすべきだという判決が下され、話題となっています。

しかし、中にはこう感じた方もいらっしゃるのでは?と思います。それが

コーヒーって、健康に良いんじゃないの?

ということです。

そうなんです。実はコーヒーという飲み物は、これまでに健康に良いということで取り上げられたことも何度もあります。

例えば、循環器の疾患、アルツハイマー型認知症や、パーキンソン病などの予防に効果があるなんていう報告がされているのです。

しかし、今回このような決断が下されたことには理由があり、とある非営利団体が、コーヒー豆の焙煎においては「アクリルアミド」という物質が生じるとされ、これが発がん性物質にあたるため表記をすべきだという主張をしているのです。

では、このアクリルアミドとはいったいどのような物質なのか?

コーヒーに発がん性物質が含まれているとはいったいなぜなのか、その理由を知りたい方が大半だと思いますが、

これについては、「アクリルアミド」という、アミノ酸を高濃度で処理したときにできる成分が関係しています。

アミノ酸、というと皆さん何度も耳にしたことがあると思いますが、アミノ酸は全部で20種類あり、このアミノ酸どうしが沢山くっつく(重合する)ことによって、タンパク質が形成されます。よく耳にする「酵素」というものは基本的にタンパク質なので、アミノ酸が沢山くっついたものなのです。

20種類のアミノ酸のうち、11個は体内でも合成できますが、残りの9個は食品から取り入れなければ不足してしまうため(体内で合成できない)、この9種のアミノ酸は「必須アミノ酸」とも呼ばれます。

そして、こうしたアミノ酸は言わずもがな沢山の食品に含まれているのですが、こういった成分を、120℃以上の温度で処理すると、その結果化学反応が進み、アクリルアミドができてしまうと考えられているのです。

そして、コーヒーというものは基本的に豆を高温度で焙煎し、そこから成分を抽出することで出来上がりますが、この際にアクリルアミドができるので、コーヒーの販売においては発がん性物質が含まれているとの表記をすべきだ、というのが非営利団体側の主張であり、今回それが認められることとなりました。

コーヒーにアクリルアミドが含まれるのは事実である

この度、非営利団体側の主張が認められ、コーヒーには発がん性物質が含まれているとの表記が必要という判断が下されましたが、

その意見が認められたことからもわかりますように、コーヒーにアクリルアミドが含まれているというのは事実なんです。

これまでの研究から、このアクリルアミドは水への溶解度が高いという特徴があることがわかっているため、焙煎したコーヒー豆から成分を抽出したコーヒーという液体にも、アクリルアミドが含まれていることは容易に想像できますし、実際にそう確認されています。

こう聞くと、なんて物を売ってるんだと思われる方もいるかもしれませんが、実は、このアクリルアミドという成分は、みんな大好きポテトチップスや、ファーストフード店で販売されているフライドポテトの中にも含まれている結構身近な成分なんです。

フライドポテトなんて、ジャガイモを高温度の油でガンガン揚げるわけですから、アクリルアミドができるのは当然ですよね。

しかし、そういったポテトを買う際、これには発がん性物質が含まれていますなんてことは言われたこともありません。

つまり、アクリルアミドというもの自体が絶対の悪というわけではなく、今回の件は特にイメージの問題なんですね。大手スターバックスも、当たり前ですが商品のイメージダウンにつながりかねないため、わざわざ発がん性物質が含まれていますなんてことは書かないわけです。

ちなみに、このアクリルアミドという成分は、今のところは

「ヒトに対しておそらく発がん性がある物質」

ということで「グループ2A」という物質に分類されています。

おそらく、というのは動物実験においては発がん性があるということがデータとして示されているものの、ヒトにおいては十分な証拠がないからです。当たり前ですが、コーヒーを人間にガンガン飲ませて発がん性を調べるなんていう実験はなかなかできるものではないんですね。

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そもそも、「がん」とはどのような病気なのか?

さて、コーヒーにはアクリルアミドが含まれていること、そしてその表記が必須化されるのはなぜなのかという部分についてはこれでほぼわかっていただけたと思いますが、

そもそも、「発がん性物質が含まれている」と聞いただけで、それをすべて鵜呑みにしてしまい、コーヒーを遠ざけてしまうのは悲しいことです。

今回の話にしても、そのような表記を入れることを義務付けるのが決まっただけで、「コーヒーを販売するな」と言っているわけではありません。それに、主張を続けた非営利団体のメンバーの中にもコーヒーを飲む人はいるでしょう。笑

それに、コーヒーは健康に良いとの研究結果が出ているというのも先に述べた通りですし、どんな成分にしても、「摂りすぎる」ということが良くないわけです。野菜ジュースにしても、あの飲み物には塩分がすごく含まれていますから、飲みすぎると高血圧などのリスクが高くなる可能性があります。

ということで、ここで改めて「がん」という病気について考えてみたいと思いますが、このがんという病気は、簡単にいうと、

体からの制御が聞かなくなり、自発的に無限に増殖するようになってしまう細胞群が出来上がる病気

のことを言います。

私たちの体は、沢山の細胞からできているというのは皆さんご存知だと思いますが、具体的には約37兆個の細胞からできているということがこれまでの研究からわかっています。

しかし、こうした細胞は常に同じものではなく、毎日のように細胞分裂を繰り返しており、古いものはなくなっていきます。このように、細胞の入れ替わりが行われることによって、私たちの体の細胞の数はほぼ一定に保たれているわけです。

もし、細胞が分裂を繰り返すのに、古い細胞もそのままそこにいたら、私たちの体はアッというまに膨れ上がって、内臓などが生命活動を維持できなくなり死んでしまいます。

そのため、体は常にその細胞分裂の過程を制御しており、そういったことがないようにしているわけです。

しかし、細胞分裂というのは絶対に正しく行われるわけではなく、中にはコピーミスによって体からの制御が効かなくなってしまう細胞ができてしまうことがあります。

これが、いわゆる「がん細胞」と呼ばれているものです。

しかし、このがん細胞というもの自体は別に何とも珍しいものではありません。実際、私たちの体内では毎日数千個ものがん細胞ができているということがわかっています。

ただ、コピーミスによってそのようながん細胞ができてしまったとしても、そういった細胞は体内の免疫細胞によってすぐに排除されてしまうため、これが私たちのよく知る「腫瘍」のように目に見える大きさになるまで膨れ上がることはあまりありません。

しかし、何らかの理由によって、その排除の目をかいくぐってしまったり、加齢などによって免疫細胞の働きが衰えてしまうと、中には排除されないがん細胞が現れてしまうことがあります。

そして、そういった細胞は「それ以上増えるな」という体からの指令を聞くことはないので、どんどん増殖し、リンパや血液の流れに乗って転移し、転移した先でも増殖し、といった感じで、どんどん体の機能をむしばんでいくのです。

ざっくりとした説明ですが、がんという病気の大まかな原理は今説明したようなものになります。私たちの身近に起こりうる病気ですから、是非知っておきたいところですね。

「発がん性物質である」とはどういうことか?コーヒーを飲むとがんになるの?

おそらく、皆さんが最も気になるのはここでしょう。すなわち今回の報道を受け、コーヒーを飲むと、癌になるの?そしてそれはなぜなの?と思われた方が大半だと思うのです。

そして、発がん性物質ということばはよく耳にしますが、その意味についてはいまいちよく知らないという方もまた多いでしょう。なので、ここで詳しく説明します。

まず、「発がん性物質である」ということは、そのまんまの意味で、がんを誘発する恐れのある物質ということです。先ほどの説明を踏まえた上でいうと、がん細胞ができてしまうのを助ける恐れのある物質、といった方が良いでしょうか。

毎日数千個できているがん細胞ですが、その数をもっと沢山に増やしてしまう可能性があるものが、発がん性物質と呼ばれているものなんです。つまり、細胞分裂の際、そのコピーミスを引き起こしやすくするリスクを高めてしまうのです。

ここで確認ですが、細胞というものは、1つのものが、染色体凝縮から始まり、2つに分かれていくわけで、これによって新しい細胞ができていきます。

ちなみに染色体とは私たちがよく知るDNAがヒストンというものに巻き付いてできるバツ印のような棒状の塊です。ここをあまり深く考える必要はありませんが、この染色体というものが「正常に細胞内に存在する」ということが、細胞分裂のカギを握っています。

しかし、この染色体が何らかの理由によって傷ついてしまったりすると、言わずもがなその細胞は上手く細胞分裂ができない恐れがあります。そして、このように染色体およびその構成単位であるDNAに異常をきたす原因になるような物質が、いわば発がん性物質と呼ばれるものなのです。

そして、先に説明したアクリルアミド、およびその代謝の過程でできるグリシドアミドは、マウスを用いた染色体異常、DNA損傷などの試験で陽性を示しており、これらの物質はヘモグロビンやDNAなどのタンパク質と特異的に結合するということが分かってきているのです。つまり、その過程から何らかの影響を与える可能性があるということですね。

ちなみに、よく被ばくによってがんの発生率が高くなるなんてことを言いますが、被ばくとはつまり目には見えない本当に小さな小さな波が体に影響を与えることを言います。中性子線、ガンマ線とかがその波の例で、こういったものを「放射線」というわけです。

これらは体を透過する能力を持っているわけですが、透過するということはつまり体を貫いていくわけで、その際細胞の中に含まれる染色体などを傷つける恐れがあります。

そして、もし目の前で中性子線などが発生し、その濃度が例えば8シーベルト以上で体を貫いていくと、人間の死亡率は100%と言われています。

その場で即死、というわけではないのですが、その放射能を浴びた際、体内の染色体がズタズタにされてしまい、新しい細胞を作ることができなくなってしまうのです。なので、そういう被ばくを「急性被ばく」といいますが、急性被ばくをしてしまった場合には、数か月単位の時間をかけて亡くなってしまいます。

ただ、急性被ばくは原発で働いたりしない限りはなかなか起こらないことですが、そういった放射性物質(放射線を出す物質)を含む食べ物を食べたりすると、体内から被ばくする恐れがあり(内部被ばく)、福島原発事故以降よく取り上げられているのがこの話題ですね。

つまり、内部から細胞を傷つけられてしまい、結果がんなどのリスクが高まる可能性がありますよ。という話です。

さて、今回のテーマからは少々脱線してしまいましたが、これでコーヒーと発がん性物質、およびがんそのものとの関連もよくわかっていただけたのでは?と思います。

まとめ

今回の記事では、この度アメリカロサンゼルスにて、スターバックスなどの大手コーヒーチェーンに発がん性物質の表記を義務付けるよう判断を下したというニュースが入りましたので、その経緯、なぜなのかといった理由について詳しく解説しました。

ただ、今回のニュースをネガティブにとらえてしまう方もいるかもしれませんが、実際、私たちが普段発がん性のある物質を全く摂取しないというのは不可能ですし、放射能だって浴びないのは無理なことです。なので、何にしても「限度」というものを考えて付き合っていくことが重要なのです。

どんなものも、薬にもなれば毒にもなります。そういったことを考慮したうえで、今回のコーヒーについてもうまく付き合っていく必要があるのではないかと思います。

それでは今回の記事は以上になります。最後まで読んでいただきありがとうございました!(*^-^*)

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