※パレイドリア現象とは?その意味や病気との関連を解説!

皆さんは、上の木の写真の中に、

人の顔のような模様があることがわかりますか?

しかし、これはもちろん人の顔ではなく、ただの木の模様です。

しかし、一度それが顔に見えてしまうと、

なかなかそれが顔以外のものとして認識できなくなってしまうことがあり、

このような現象を

パレイドリア現象

と言います。

あまり聞きなれない言葉ですが、実はこれは医療の分野でも耳にする言葉なんです。。

そこで今回は、そのパレイドリア現象という言葉の意味や、病気との関連について詳しくまとめます。

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目次

パレイドリア現象とは?その言葉の持つ意味を解説!

パレイドリア現象とは、視覚や聴覚で感じたものを

本来そこにあるものとは別のものとして頭が判断してしまう錯覚現象のことを言います。

例えば、上の画像はピーマンを半分に切った画像ですが、

その断面は、まさに顔があるように見えますよね?

しかし、そこにあるのは、たまたま顔のように見えるピーマンの断面の模様にすぎません。

しかし、もしこのピーマンの断面を、

今まで人や動物の顔を見たことがない方に見せたらどのような反応をするでしょうか?

きっとその人は、そもそも顔がどのようなパーツが配置されたものかを知らないため、このピーマンが顔であるとは思わないでしょう。

このようにパレイドリア現象とは、

そこにあるものを、

本来自分が見知ったパターンに当てはめることによって、脳が誤った判断のもとそう錯覚させてしまう現象

のことを言うのです。

また、例えば何ら意味のない雑音が、何かの言葉のように聞こえ、以降そういっているとしか聞こえなくなるような現象も、まさにパレイドリア現象です。

このパレイドリア現象の

パレイドリア」とは、

何か特定の意味を持つ動詞のようなものではなく、まさにそういった錯覚現象を意味する名詞です。

ギリシア語に由来し、否定的な意味すを持つ「パラ」と

同じくギリシア語で、偶像、姿を意味する「エイドーロン」が組み合わさり、

パレイドリアという名詞が誕生したとされています。

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パレイドリア現象と病気との関連とは?

パレイドリア現象は、見ている分にはなんとなく面白いものですが、

実はこのパレイドリア現象は医療の分野で、

ある病気の発症や進行具合の確認をするためのテストとして応用されています。

その病気とは認知症です。

特に「レビー小体型認知症」という認知症の患者は、

一般的によく知られる「アルツハイマー型認知症」の患者に比べて、

錯視、幻視、人物誤認のような症状が顕著に表れるという特徴があることから、

その目の錯覚を誘発する画像を用いたパレイドリアテストを行うことによって、その症状を確認します。

例えば、以下の画像は花の画像ですが、その模様は顔のようにも見えますね。

しかし、それは顔のように見えるだけであり、健康な方はそれが花だということはわかっています。

しかし、レビー小体型認知症の方は、

この花の模様が本当に人間や動物の顔に見えてしまうのです。

病気の早期治療に取り組むためにも、パレイドリア現象が普段の生活の中で頻繁に起こるようになった場合には、医師へ相談してみたほうが良いかもしれません。

まとめ

今回はパレイドリア現象に関する解説と、パレイドリア現象の意味や、病気との関連について解説しました。

パレイドリア現象は、古くから目の錯覚を利用した画法の1つとしても利用されています。

とても面白いですよね。

また、過去にとった写真などを見ると、ある一部が顔のように見えることがあり、

心霊写真かな?と思った方もいるかもしれませんが

そのようなものの多くが、このパレイドリア現象などによって説明できるといわれています。

私たちは無意識ですが、頭の中では瞬時に何かを見知ったパターンに当てはめようとするため、

パレイドリア現象のような錯覚が起きてしまうのですね。

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