様々な映画やテレビドラマで活躍され、ファンも大勢いる俳優の坂口憲二さん。
そんな彼は、ここしばらくの間そんな俳優としての活動はされていないというのは皆さんご存知だと思います。最近、テレビなどで見かけることはほとんどありませんでしたよね?(._.)
そして、そんな彼がいったいなぜ俳優業を休養しているのかといことについてはいくつかの説が噂されていたのですが、昨日2018年3月31日、ついに本人からその病名が明かされ、さらにその病気の治療のために事務所を退社されることが伝えられました。
そして、その病名が【特発性大腿骨頭壊死症】というもの、
これは、国から難病指定されている治療が難しい病気らしく、坂口憲二さんが再び俳優として活動できるようになるのかというのは、ファンの方からしてみるとすごく心配ですよね。
そこで今回の記事では、そんな坂口憲二さんが発症してしまった病気【特発性大腿骨頭壊死症】について詳しくまとめますとともに、
はたしてこの病気は治るのか、ということについても詳しくまとめていきたいと思います。
坂口憲二さんが発症してしてしまった病気【特発性大腿骨頭壊死症】とは?
出典:http://www.sakaguchikenji.com
坂口憲二さんは、2014年に放送されたテレビドラマ「続・最後から二番目の恋」の出演以降、テレビドラマなどへの出演はされておらず、この番組の収録中に体に激しい痛みを感じたといわれています。
その後、坂口憲二さんは杖を使って歩いているところなどが週刊誌などに掲載され、症状はかなり悪いのでは?という噂がありました。
しかし、それでも彼がいったいなぜそのような症状に陥ってしまったのか、というのは今日までは明らかにはされていなかったのですが、
実はそのころから、彼は難病の【特発性大腿骨頭壊死症】なのでは?という噂は立っていました。
この病気は、簡単に説明すると、文字通り大腿骨の頭の部分、つまり「大腿骨頭」が壊死してしまう病気であり、主に血流障害が原因となって引き起こされるとされています。
例えば、腕をぎゅっと縛ってずっとそのままにしておくと、血のめぐりが悪くなり、腕が壊死してしまうというのは皆さん想像しやすいと思いますが、実は骨にも血液の循環が必要で、大腿骨頭は特に周辺の血管が少なく、血流障害を起こしやすいそうです。
そして、特発性大腿骨頭壊死症の場合は、以下の図のように、血流の障害の影響によって、まずは大腿骨頭の赤い部分の壊死が引き起こされてしまいます。そして、その壊死した部分が体重を支えきれなくなり、つぶれてしまうと、痛みが生じてきてしまうのです。
ここで再度補足ですが、この病気は壊死が起こっただけでは痛みは生じることはなく、壊死が起こり、骨がつぶれてしまうことによって痛みが生じてしまいます。
つまり、坂口憲二さんは痛みを感じているところまで来てしまっているので、症状は結構進行しているということが容易に想像できます。
骨の壊死。聞くだけでも怖い話ですが、それまで普通に歩けていたわけなのに、なぜ急にこんな難病を発症してしまったのでしょうか?
特発性大腿骨頭壊死症の原因とは?
特発性大腿骨頭壊死症の原因は、実はまだ完全には明らかにされていません。
しかし、これまでの研究からその発症にはいくつかの要因が関係しているということがわかってきており、具体的には
- 過度な飲酒
- ステロイド剤の摂取
が危険因子として挙げられるそうです。
しかし、これに該当しない場合にも発症することもあることから、その原因についてはやはりはっきりとはわかっていないのです。
ちなみに、ステロイド剤の摂取とは、例えばリウマチなどの自己免疫疾患の治療に使われる薬の摂取ということです。
リウマチは自分の免疫システムが誤って関節の軟骨や骨を攻撃してしまい、骨が変形してしまう病気ですが、ステロイド剤にはその免疫システムの働きを抑制する働きがあるため、結果リウマチの症状緩和に効果を示します。
また、気管支喘息などもそういった免疫システムの誤作動によって気管支に炎症が起こる病気ですが、こちらも主に吸入タイプのステロイド剤によって症状を緩和していくというのは有名な話ですよね。
こういった持病を坂口憲二さんが抱えていたのかどうかはわかりませんが、もしそうであれば情報として出ているでしょうし、本当に原因が分からずに発症をしてしまった、というのが実際のところなのではないかと思います。
ちなみに、この坂口憲二さんが発症した「特発性大腿骨頭壊死症」という病気は、年間2000人~3000人の方が発症するものなんだそうです。この数値を見ると結構多く感じますし、決して他人ごとではないですね。
坂口憲二さんの病気は治るのか?
さて、私自身坂口憲二さんの出演された人気ドラマ「医龍」は全シリーズすべて見ていますし、とても大好きな俳優さんの1人なので、早く元気になってほしいなと思っているのですが…
そんな坂口憲二さんの病気ははたして治るものなのか?というのは非常に気になるところですよね、
そして、どのような治療が行われるのかという部分が気になるところですが、
まず、この病気は、もし骨の壊死の部分が非常に狭い範囲で済んだ場合には、とりあえず手術などはせず、様子を見る保存療法が選択されるようです。
しかし、もしその範囲が広く、保存療法では難しいと判断された場合には、手術療法が選択され
この手術療法には、
壊死した骨を削り健康な部分の骨を使う「骨切り術」
出典:http://www.fukuoka-mirai.jp
または、壊死した骨頭を除去して、股関節に人工の関節を埋め込む「人工関節置換術」
出典:http://www.fukuoka-mirai.jp
の2つの方法があるそうです。
ちなみに、「人工関節置換術」の方にはさらに2つ方法があり、
上の画像は、壊死した骨頭と臼蓋側も人工物に置換する「人工股関節全置換術」という方法です。
もう1つは、臼蓋側の置換は行わず「壊死した骨頭のみ」を置換する「人工骨頭置換術」という方法だそうです。しかし、上の画像で示したような人工股関節全置換術の方が現在より推奨されている方法だそうです。
ちなみに、この2つの置換術についてはこちらの動画で非常にわかりやすく解説されています↓
さて、では本題の坂口憲二さんは治るのか、というところに戻りますが、
この手術「人工股関節全置換術」をした場合には、程度にもよりますが、数か月のリハビリで軽いスポーツができるくらいまでに回復できるそうです。(スイミング、ウォーキング、ハイキングなど)
つまり、完全に元の状態に治るというのは少々難しいかもしれませんが、またお芝居ができるようになるまでは治るのではないかと思います(*^-^*)
ですので、今回治療に専念するために休養に入られたとのことですが、その間に、手術などを行い、回復のためのリハビリを行うのではないかと考えられます。
また戻ってくるのがいつになってしまうかというのはわかりませんが、早ければ1年後くらいにお芝居をしている姿を見ることができるかもしれないですね!
まとめ
今回の記事では、先日俳優の坂口憲二さんが難病である「特発性大腿骨頭壊死症」であることを発表し、その治療のために休養に入られたということで、この病気はいったいどのような病気なのか、そしてこの病気は治るのかということについて詳しくまとめさせていただきました。
「壊死」と聞くとなんだかすごく怖いもののように感じますが、細菌などの感染によってどんどん壊死が進行するようなものではなく、今回お話ししたのはつぶれた骨の組織だけが機能しなくなってしまうものなので、手術とリハビリ次第では十分歩行ができるところまで回復できるそうです。良かった…!
また坂口憲二さんが元気になって戻ってくるのを楽しみに待ちましょう!
それでは今回の記事は以上になります。最後まで読んでいただきありがとうございました!
※追記
坂口憲二さんは、もう既に手術は受けていたそうで、その中で今回の休養に至るまでナレーションなどのお仕事を中心に活動されていたそうです。ただ、今回完全に仕事からは離れ、治療に集中するという決断に至ったみたいです。
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