※結局、恐竜をクローンとして復活させることは可能なのか?

今から約6550万年前に絶滅したとされ、当時地上を支配していた

恐竜

これまでに博物館などでその化石などを見て、その動く姿を想像し、わくわくした方も多いでしょう。

そして1993年には、あの有名なSF映画

「ジュラシックパーク」が公開され、これが大ヒット。

この映画では、まず初めに琥珀に閉じ込められた蚊が見つかり、

その中に残っていた恐竜の血液から採取された細胞をもとに、

恐竜のクローンを作り出し、現代に復活させたというストーリーになっています。

恐竜マニアにはたまらない、まさに夢のあるような内容となっていますが、

この映画を見て、

実際に、その恐竜を現代によみがえらせることは本当に可能なことなのか?

と疑問に思った方もいるでしょう。

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結論としては、現状この恐竜のクリーンを復活させることはほぼ不可能であるといわれていますが、

その可能性は0ではない」というのがその答えです。

非常に曖昧な部分ですが、

この0ではないというのが、実はとても注目すべき部分なのです。

そこで今回の記事では、その恐竜のクローンの復活の可能性に迫っていきたいと思います。

恐竜をクローンとして現代に復活させることは可能なのか?

今年2018年6月には、「ジュラシックパーク」シリーズの第5作目となる、

映画「ジュラシックワールド2」が公開されましたが、

まずはその予告映像を見てみてください。

今の映像技術は本当にすごいですね!本当にそこに恐竜がいるみたいに感じます。

ということで、本当にいつかこんな恐竜たちがみられる日が来るのかな?と思った方も多いと思うのですが、

例えば現時点でさえ、

もしも恐竜の細胞がたった1つでも見つかれば、

その恐竜のクローンを復活させることは可能なところまで我々は来ています。

ただ、そのたった1つの細胞が見つからないため、

恐竜が当時どのようなDNA配列だったのかということがわからない。

という、ただそれだけなんですね。

「遺伝子配列がわかっても恐竜を復活させることは無理」

という意見も過去に出ていますが、

急に復活させることは不可能でも、

例えば恐竜の子孫とも言われる鳥類のDNAを徐々に改変させていき、これを恐竜のDNAに近づけていけば、いずれ恐竜に限りなく近い生物を誕生させることができる可能性は十分にあります。

ご存知ない方も多いと思いますが、実は恐竜は全て絶滅したわけではなく、

かつて2足歩行をしていた小型の肉食の恐竜が、今の鳥類に進化したことが最近になって判明しました。

恐竜が絶滅するよりもはるか前の約1億5000万年前~2億年ほど前に、2足歩行恐竜の一部が羽毛をはやし、

それが鳥類へと進化し、隕石の衝撃を生き延びたとされています。

そのため、恐竜の細胞が1つでも見つかれば、恐竜実現の可能性はぐっと高くなることは間違いありません。

では、なぜその細胞が1つでも見つかればクローンを作ることが可能と言えるのか、

私たちがよく耳にする「DNA」というものについて解説します。

DNAってそもそも何?2人の人間のDNAの違いとは?

少々長い説明になりますが、恐竜のクローン作製を考える上で重要なので詳しく解説します。

DNAはよく血縁関係をチェックしたり、犯人の特定なんかに利用されたりしますが、

このDNAというものは、主に4つの塩基によって作られている

塩基配列」のことを言います。

そして、その4つの塩基というのが

  • アデニン(表記:A)
  • チミン (表記:T)
  • グアニン(表記:G)
  • シトシン(表記:C)

の4つです。

これらが「ATACGTACGT…」といった具合につながっていき、DNAの内の一本鎖を形成します。

そして、ここで皆さんに思い出してほしいのが、

DNAは二本鎖であるということ!

そう、よくDNAというと、2本の鎖が絡みあってねじれている画像が登場しますよね。

こんな感じに↓

ということで、そのDNAというものは

その「ATACGTACGT…」というような鎖が2本絡み合っているものをいうのですが、

実はこれはただ不規則な配列の2本が絡みあっているわけではなく、2本の鎖の中にいる塩基には、必ずそれと結合する相手がいて、

しかもその相手というのはすでに決まっているんです。

具体的にどういうことかというと、

先ほど説明した4つの塩基のうち

「A」は「T」としか結合せず、

「G」は「C」としか結合しません。

なので、もしDNAの鎖が片方しかその配列がわからないとしても、片方の配列さえわかれば、もう片方の配列もわかってしまうんです。

例えば、先ほど例として説明した配列だと

  • ATACGTACGT…
  • TATGCATGCA…

という感じになり(縦同士に注目)、AはTと結合し、GはCとだけ結合するのです。

そしてこの2本がぐるぐる巻きついたような形をしながら長くつながっているのが、DNAと呼ばれるものなんですね。

そして、この上の例だとこれはたった10個の塩基対となっていますが、

なんと人間の塩基配列は、これまでの研究から

約30億塩基対になることがわかっています。(46本の染色体の合計)

ちなみに、こういった人間の塩基配列が初めて完全に解読されたのは、2001年とわりと最近のこと。

なので、このDNAの配列に関する研究は実はまだ始まったばかりと言っても良い状態なんですね。

そして、よく事件などでDNAが一致したために犯人が特定されたという話を聞きますが、

これは人間1人1人のそのDNA配列が違うために識別が可能となっています。

しかし、これには驚かれる方も多いと思いますが、

実は今この記事を書いている私も、この記事を見てくれている皆さんも、その塩基配列の違いはわずかに0.1%しかないんです。

つまり、

DNA配列の99.9%は人間みんな一緒なのです。

そのたった0.1%の違いによって顔、髪の色、声、などなど様々な特徴が変化してしまうということです。

そして、DNAで犯人を特定するというのは、そのわずか0.1%の部分を見ているというわけですね。

ちなみに、

  • 骨の細胞
  • 皮の細胞
  • 血液の細胞

などなど…

どの細胞に入っているDNAも、同じ人間ならみんな同じものが入っているので、

例えば事件現場に犯人の血液などがあれば、それが決定的な証拠になるということですね。

ちなみに、一卵性の双子はこのDNA配列が完全に一致するので、遺伝情報的には全く同じ存在ということになります。

また、そのたった0.1%の違いとは言え、全く関係のない2人のDNA配列が一致する可能性は

4兆7千億人に1人」と言われています。つまり、その可能性はほぼ皆無です。

ちなみに、人間同士だとそのDNA配列の違いはわずか0.1%しかありませんが、

実は人間とネズミも、そのDNA配列の違いはわずか1%程度しかなく99%近くが一致していることもわかっています。

そのわずか1%という違いが人間とネズミという全く異なる種を作ることになるわけですから、

その30億塩基対の中のたった1つでも変わってしまうと、劇的にその特徴は変わってしまうというわけですね。

さて、話が少々脱線してしまいましたが、ここでまた恐竜の話題に戻ります。

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2013年、ついにゲノム編集が本格的に可能になった!

というわけで、その

「A」「T」「G」「C」

の4つの組み合わせ次第で、生き物の特徴は天と地ほども変わってくるわけですが、

ここまで読んでいただければわかりますように、

今回お話ししている「恐竜」も、

このDNAの塩基配列さえわかってしまえば、いつか現代にクローンとして復活させることが可能かもしれないということなんです。

しかし、今はその手掛かりが全くない状態。

本来なら骨も細胞なので、その中に核があり、その中にDNAが保存されているはずなのですが、

恐竜の骨はもう古すぎて、例えば化石の中から配列解析が可能なDNAが見つからないということなんです。

しかし、

じゃあもしその細胞がいつか見つかったら?

という過程で話を進めていきますと、

実は人類はこれまでに、

その塩基配列のほんの一部だけを抜き取り、別のものを挿入する

というような、

一般的に「ゲノム編集」と呼ばれる技術を生み出すことに成功しているんです。

そして、その研究をより一層促進されるきっかけとなったのが、2013年に発表された

CRISPR-Cas9」という技術。

これは、いずれノーベル化学賞もほぼ確実といわれるほど業界に衝撃を与えた技術です。

この技術は、先ほども言いましたように、その2本鎖DNAの一部を自由自在に改変させることができる技術です。

これによって、遺伝的なDNA変異による先天性疾患の治療が進むのではないかと考えられているのですが、

今回のお話のように、クローン作製にももちろん利用することができます。

ですので、例えばもし恐竜のDNAが判明し、それと非常に似た遺伝子を持つ鳥類が、現在も生き残っている種の中にいるとしたら、

その鳥のDNAを改変していけば、いずれ恐竜に似た生命体を作ることが可能という話になります。

そもそも、DNAはそうやって時代の流れに沿って自然と改変されてきたもの。

そして「CRISPR-Cas9」のような技術によって可能となるのは、その時代をまた昔の状態に戻すということです。

つまりこの技術は

生命の退化を可能にする

ということですね。

現状の問題

というわけで、そのゲノム編集技術が実際に生み出されたことによって、

クローン作製というものは、ある意味かなり実現しやすいものになったということになります。

なので恐竜のクローンを復活させるための現状の問題は、

その恐竜の細胞がまず見つかるのか

ということ。

これが唯一にして最大の問題です。

ちなみに、ジュラシックパークは琥珀の中に閉じ込められていた蚊の血液から細胞が抽出されたといいましたが、

実は、今からわずか数か月前の2017年の12月に、その恐竜に寄生していたとされるダニが、琥珀の中から発見され話題となりました。

このダニは、今からおよそ9900万年前に生きていたものであると考えられています。

そのためこの発見は、ジュラシックパークの再現か!?と話題になったのですが、

このダニは琥珀の表面近くにいたため保存状態が最高というわけではなく、DNA抽出には至りませんでした。

さらに、実際は琥珀が作られる環境は、DNAの保存には適していないんだそうで、ジュラシックパークのような映画の中の話のようなことはなかなか現実としては考えにくいんだとか…!

そもそも、DNAはそれが保存されるのは約400万年が限界ともいわれているため(諸説あり)、

このような理由から、恐竜が再現される可能性はほぼ0といわれているということなんですね。

ただ、それはあくまで現在の話。

今度、研究を続けていけば、もっと保存状態の良い琥珀、その他化石などが見つかることもあるでしょう。

しかし、他にも問題は色々とあり、

そもそもそういうものを作るのは、倫理的にも反対意見が出るかもしれません。

ただ、中には本気で恐竜を作ろうと考えている研究者の方もいて、

アメリカの古生物学者であるジャック・ホーナーという方は、

その恐竜に憧れ、何年にもわたって恐竜の細胞の発見のために調査を続けていたそうです。

ただ、結局その恐竜の細胞はついに見つからなかったため、

今は、鳥類の遺伝子を改変することで、部分的に退化させる研究を行っているそうです。

このような研究を実際に行っているという方がいることを知ると、

今回お話ししたような恐竜の作成というのが、決して夢物語ではないということは分かりますよね。

そういう可能性があるというだけでも、なんだかわくわくしてきます。

ちなみに、ダチョウやエミューはまさに恐竜だった頃の名残を残しているようにも感じられますが、

これらの鳥も、もともとは空を飛んでいましたが、

逆に、地上を支配していた大型の恐竜達がいなくなったことで、

飛ぶことをやめ、その生活の拠点を地面に移したものと考えられています。

生物の進化ってとても不思議ですね(^^)

それでは、最後まで読んでいただきありがとうございました。

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