私たちがいる宇宙には様々な天体が存在していますが、それらの天体は、それぞれの特徴の違いによって、
「恒星」「惑星」「衛星」
というように分類分けをすることができます。
ただ、あまりにも小さいただの岩の塊や、宇宙をただ不規則に浮遊しているような天体はこれには含まれません。
「恒星」「惑星」「衛星」は、それぞれにちゃんとしたつながりを持っているのです。
そこで今回の記事では、
その「恒星」「惑星」「衛星」の違いや、それぞれの特徴について詳しく解説します。
「恒星」「惑星」「衛星」の違いとは?
「恒星」「惑星」「衛星」の違いは、
「太陽」「地球」「月」の関係を見ることで簡単に説明することができます。
結論から言うと、この3つについて説明するのであれば、
- 太陽は「恒星」で
- 地球は「惑星」で
- 月が 「衛星」です。
これらの主な違いは、その星が何の重力に引き付けられて
「公転」をしているのか、というところにあります。
例えば、以下の画像は太陽を含む
「太陽系」に属する惑星の画像ですが、
太陽は、近い方から順に
「水星」「金星」「地球」「火星」「木星」「土星」「天王星」「海王星」
という8つの惑星を従えています。
以前は、ここに「冥王星」も含まれていましたが、
これは「準惑星」という分類へと変更されました。
そして、惑星とはいったいどういう星なのかというと、これはすなわち太陽のような恒星の持つ重力に引き付けられながら、
ある一定の周期でその周りを公転している天体のことを言います。
例えば、地球は太陽の周りを約365日かけて公転していますので、これはまさに太陽の惑星です。
ちなみに、太陽に最も近い場所にある水星は、約88日かけて太陽の周りを公転しています。
では、「衛星」は?というと、
これはその「惑星」の周りを公転している天体のことを言います。
例えば、「月」は「地球」の唯一の衛星であり、月は地球の周りを約27日かけて公転しています。
つまり、太陽の周りを地球はぐるぐるまわっていますが、その地球の周りを月もまたぐるぐるとまわっているのです。
そのため、太陽から見れば地球は子供のような存在で、月は孫のような存在です。
恒星、惑星、衛星の特徴とは?
恒星、惑星、衛星の違いは、主にその「公転」というところにあるということについてまず説明しましたが、
特に「恒星」と、その子供と孫である「惑星」「衛星」にはある大きな違いがありますね。
それは、「恒星」は自ら光り輝いているのに、「惑星」や「衛星」はそうではないということです。
夜になると月は光って見えますが、あれは太陽の光を反射しているだけです。
ちなみに、夜になると夜空に光り輝いて見える沢山の星も、それらのほとんどは宇宙のはるか彼方にある「恒星」です。
太陽は地球から見るとまるで燃えている星のように見えますが、地球よりもっと離れた場所から見れば、まさに宇宙に浮かぶ1つの星に見えることでしょう。
さて、ではなぜ恒星である太陽は自ら光り輝いているのかというと、
それはその星の内部で、
「核融合反応」と呼ばれる現象が起こっているためです。
具体的には、その中心部で水素と水素を融合させて、1つ重いヘリウムを作り出す反応が行われており、その時に発生するエネルギーが非常に莫大なものになるため、それが熱や光となって地球に降り注ぎます。
しかし、その核融合反応を起こすには膨大な圧力、重力が必要になるため、太陽よりもはるかに少ない質量である地球や月のような星ではその反応が起こることはありません。
そのため、地球や月は自ら光ることはありません。
火星移住計画について
今現在、2020年代の開始を目指す火星移住計画が進められていることをご存知でしょうか?
この計画はフィクションではなく、私たち人類のうち、その1部は未来の世界において火星に移住している可能性は決して低くありません。
また、今から1000年も経てば、火星旅行も非常に身近な存在になっているかもしれません。
ここで、先ほどの太陽系の話を思い出してほしいと思いますが、
火星は、地球の次に太陽から離れている太陽の惑星です。地球は約365日ですが、火星は約687日かけて太陽の周りを公転しています。
また、その気温差も地球よりも大きく、火星の表面温度は、約マイナス130℃から20℃の間で変化します。しかし、20℃にまで上がる場所もあるのであれば、その開発次第では確かに住むことができそうですね。
しかし、なんと火星の重力は、地球の3分の1程度であるとされています。
つまり、一度火星の生活に慣れてしまうと、地球に戻ってきたときにはかなりの重さを感じることになりそうです。
このように、同じ太陽の惑星でも、その特徴は惑星同士でかなり異なります。
ちなみに、太陽に1番近い惑星である水星は、その表面温度は約400℃にもなるとされています。とても住めたものではないですね。
地球に我々人類が住むことができているのは、その程よい距離感を保っているためなのです。