※「感情」と「脳」の関係:その発生部位とメカニズムを解説!

私たちは普段、

怒ったり、笑ったりといった

感情」の変化を当たり前のように繰り返していますが、

その感情とは、

いったい体の中のどの部位で生じているものなのか?

とふと疑問に思ったことがある方も多いと思います。

ただ、それはどうやら胴体のどこかにあるわけではなく、脳のどこかで生じているものであるというのはなんとなく誰にでも予想がつきますよね?

では、その脳がどのような機能を果たすことによって、人の感情というものは変化しているのでしょうか。

今回の記事では、感情と脳の関係、そして、その発症メカニズムの謎について迫っていきたいと思います。

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脳と感情の関係:感情の形成に必要な部位とそのメカニズムとは?

まず結論から言うと、人間の感情が脳のどの部位で生じ、どのようなメカニズムで生じているのかということについては、いまだに完全には解明されていませんし、まだまだその解明には時間がかかりそうです。

ただ、これまでの研究から、その感情を形成するために重要な役割を果たすのはどこなのかということは段々とわかってきており、

それが、「前頭前野」と「扁桃体」という部分です。

  • 前頭前野は、大脳の前頭葉の中に位置する脳の一部領域で、
  • 扁桃体は、脳の内側に存在している小さな器官のことを言います。

では、この2つがどのように機能して1つの感情が形成されるのか、その例を1つ解説します。

まず、人間は視覚、聴覚、触覚、嗅覚、味覚、など様々な感覚から情報を得ていますが、

例えばホラー映画を見ていた時、あるシーンで急に幽霊や化け物が映し出され、大きな音が流れたとします。ホラー映画ではこのような手法はよく用いられますよね。こういうとき、人は「恐怖」を感じるものです。

すると、その情報は視覚や聴覚を通じて扁桃体へと送られ、人はそれを一瞬のうちに生存に係わるものなのかを評価し、ホルモンの分泌などを促しますが、

この時、脳の前頭前野はその感情にブレーキをかける役割を担っており、例えば、ホラー映画は、ホラー映画でしかないことを判断し、理性的にその感情を抑え込んでくれます。

こうして、それを見た瞬間は「恐怖」を感じますが、次の瞬間には命に係わることではないと、無意識に「安心」することができるのです。

これは、本当に数える間もないくらい一瞬のうちに起こっています。

そして、これらをわかりやすく言うのであれば、

  • 扁桃体は、 「感情の増幅装置」であり、
  • 前頭前野は、「感情の抑制装置」であるということ。

ただ、その感情の種がどのような仕組みで生じるのか、その本当に根本的な部分がよく分かっておらず、これは様々な神経細胞情報伝達のパターンで決まっているものと考えられますが、それを解読するためにはまだまだ時間がかかるでしょう。

人の感情の種類

人の感情の発症メカニズムの解明がどれだけ難しいことなのか、

例えば、それは人の感情の種類について考えてみれば容易に想像できます。

まず、人の感情には色々なものが挙げられるのですが、皆さんはいくつ思いつくでしょうか?

嬉しい、悲しい、悔しい…

と、色々ありますが、

人間の感情には、以下のようなものがあります。

安心、不安、恐怖、感謝、驚愕、好奇心、興奮、性的興奮、冷静、焦燥、困惑、幸福、緊張、尊敬、責任、親近感、憧れ、欲望、勇気、嫌悪、快感、後悔、満足、不満、無念、羞恥、軽蔑、恨み、嫉妬、罪悪感、殺意、期待、優越感、劣等感、苦悩、諦め、絶望、愛情、憎悪、空虚

…などなど。

「喜怒哀楽」という言葉だけでは語りつくせない感情が、毎日目まぐるしいスピードで私たちの中では変化しているのです。

なので、例えば感情を研究するために脳波をテストしたとしても、

喜びを感じた次の瞬間には、いつかの嫌な思い出がよみがえり、怒りの感情に変わってしまうかもしれません。

なので、本当の意味でその感情の発症メカニズムと、どの部位が関与しているのかを正確に調べることは、かなり難しいことがわかりますよね。

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感情が起こるのは「ある特定の部位」ではない!

先ほど、「ホラー映画」と「恐怖」という感情を例に、扁桃体と感情との関連を説明させていただきましたが、

実は過去には、その扁桃体を損傷してしまった結果、

恐怖を全く感じることができなくなってしまった女性がいる

という報告がされています。

例えば、それはホラー映画の場合もそうですが、人前に出る恐怖、死への恐怖、こういうものに対しても全く感情としての恐怖を示さず、

しかも彼女は、相手の表情から恐怖という感情を認識することすらできないのだそうです。

このような結果から、扁桃体は恐怖という感情と密接に関わりを持つことが分かったものの、

しかし、そんな彼女は、

人と同じように喜びや悲しみの感情は感じることができるというのです。

このような報告から、人の感情はのある1つの部位で切り替わるものなのではなく、その感情の違いによって、また異なる部位が機能している可能性があります。

ただ、この恐怖と扁桃体の関連性の発見は医学的にも非常に重要な知見であり、この研究が進めば、過去の辛いトラウマなどによって、心身にまで影響が表れる、

PTSD:(心的外傷後ストレス障害)の治療に役立てることができるのではないかと期待されているそうです。

まとめ

今回の記事では、感情と脳の関係、そしてその感情が起こる部位とメカニズムについてまとめました。

人の脳は不思議なもので、例えば言語を話し、理解するための「言語中枢」という部位は通常左脳にあるのですが、もしその部位がダメージを負うと、今度はその機能を右脳が肩代わりするように変化するということがわかっています。

また、まだ小さい頃であれば、例えば大脳を片方丸ごと取り除いてしまったとしても、人は生きることができますし、ほとんど支障なく成長していくことができます。なので、例えば脳の一部の異常が原因で起こる「てんかん」の患者に対しては、しばしば脳の切除手術がその治療法として選択されます。

人間の脳って本当に不思議ですよね…!

それでは、最後まで読んでいただきありがとうございました!

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