【最新】生物が永遠の命を得ることは実現可能なのか?

20歳くらいになるまでは、みんな自分の「老い」というものを意識する機会はあまりないと思いますが、

人間は20代後半から免疫力が低下していくといわれており、体力も次第になくなり、確実に老化していきます。

そして、誰かと結婚する人もいれば、そうではない人もいるかもしれませんが、いずれ自分の親は亡くなり、最終的には自分もこの世からいなくなってしまいますね。

これから先、人類は100歳まで生きる時代がやってくるといわれていますが、それでも確実に命は消えてなくなりますし、100歳になるまで、ずっと若々しい体でいられるわけはありません。

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だからこそ、その限られた時間の中でどう生きるのかという部分が試されるわけですが、

それでも中には、もっともっと、200年だって1000年だって生きたいという方もいるでしょう。

ここで、今回の記事のテーマに入っていきたいと思いますが、

皆さんは、もし永遠の命が手に入るとしたら、永遠に生きる道と、100年でいなくなるのと、果たしてどちらを選びますか?

実は、そういう世界は、いずれ実現可能な時代が来るかもしれないのです。

そこで今回の記事では、生物が永遠の命を手に入れることは実現可能なのか、現在の最新の知見をもとに詳しくまとめていきたいと思います。

生物が永遠の命を得ることは実現可能なのか?

永遠の命というと、まず真っ先に「不老不死」が思いつきますが、そういう不老不死の代名詞としてよく話題に挙がるのが「プラナリア」です。

プラナリアは、体のどこを切っても喪失した部分を再生させるという驚異的な再生能力を持った生物であり、なんと、100個以上に切り分けた結果、その100個すべてが頭をはやし、尾をはやし、100匹のプラナリアとして復活したという話さえ残っています。

このプラナリアは、ある程度大きくなると自ら体をちぎって分裂する無性生殖で子孫を増やすほか、水質などが悪化して命の危機に陥ると、自らの体の中に精子と卵子を作って、新たな遺伝子のセットを作って子孫を残します。

つまり、このプラナリアは1匹で「無性生殖」も「有性生殖」も行うことができるという、本当に驚異的な能力を持った生物なのです。

ちなみに、人間は約37兆の細胞からなる「多細胞生物」であることは皆さんご存知だと思いますが、今説明しているプラナリアも、まさにその多細胞生物の一種です。

では、この人間とプラナリアとではいったい何が違うのかというと、その体を構成している細胞1つ1つがどのような性質を持っているか、というところに大きな違いがあります。

具体的には、プラナリアの体には、どんな組織にでも変化していける「全能性幹細胞」が沢山存在しているのですが、人間の体の中には、そのような全能性幹細胞が存在していないのです。

しかし、そんな人間も、もともとはそのような全能性幹細胞を持っていました。

それが「受精卵」です。

人間はもともと受精卵が分裂していって形作られるわけなので、これには納得ですよね。

受精卵は、その細胞分裂を繰り返していく過程で

ある特定の細胞には血液になる役目を与え、

ある特定の細胞には骨になる役目を与え、

といった感じでその役目を振り分けていき、この過程で、その細胞たちはどんどんその「分化全能性」を失っていきます。

しかし、それは細胞1つ1つの中で様々な因子によってその全能性が制限されているだけであり、実は体のどの細胞でも、その制限さえ排除できれば、再び全能性を取り戻すであろうということは以前から考えられていました。

そして、その研究において、実際に全能性を取り戻すことに成功した結果生まれたものが、よくニュースなどで話題として取り上げられている「IPS細胞」といわれているものなのです。

と、ここからIPS細胞の説明をすると長くなってしまいますので省略させていただきますが、結論としては、人間はプラナリアのように再生能力を手に入れることはできませんし、2人に分裂する能力を得ることもできません。

プラナリアは、同じ多細胞生物と言えど、人間に比べれば単純な構造であるがゆえにそのような機能を獲得するのが可能だったのであり、

人間のように、プラナリアに比べて構造的に複雑な生物が体中に全能性幹細胞を持ってしまうと、例えば腕が取れたらそこから足が生え、脳の中に骨ができ、といったエラーを起こしてしまう可能性があるといわれています。

また、人為的にそのような全能性を持った細胞でできた人間を作り出すということは現時点では不可能なことと言えるでしょう。

しかし、IPS細胞を使って、心臓、肝臓などといった特定の臓器を作り出すことは将来的に期待されている技術であり、これがまさに再生医療といわれている分野の研究です。

というわけで、永遠の命を得る上で、驚異的な再生能力によってそれを獲得したり、不老不死という意味でそれを獲得することは不可能であるといえるでしょう。

では、私たち人間が永遠の命を得ることは結局不可能なのかというと、まだ実現可能の道は残されています。

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クローンを作り、記憶のデータをダウンロードする

こんなSF映画の設定のような話、もし100年前にしていたら誰も信じないのは明白ですし、今でさえあり得ないと思う方が大半だと思いますが、

例えば、今から1000年後の未来では、こういった話が実現している可能性は決して低くありません。

まず、自分と全く同じ遺伝子を持ったクローンを作るという話では、これは現時点でかなり高い確率で実現可能です。

実際、1998年には自らのクローンを作り出そうとした研究者もおり、その当時はその研究は失敗に終わりましたが、今年2018年には、中国科学院で同じ遺伝子を持った2匹のクローン猿を実験的に作り出すことに成功しています。

人と同じ「霊長類」の動物でクローンを作り出すことができることが証明されたわけですから、この技術を駆使すれば同じ遺伝情報を持ったクローン人間を作ることも、技術的にはもはやそれほど難しい話でもないのでしょう。

ただ、中国科学院で作られたようなクローン動物を作り出すことについては現在も容認している国が多いものの、クローン人間を作り出すことは法律で規制している国がほとんどで、この日本でも、西暦2000年から法律によってそのクローン人間を作り出すことを禁止しています。

その理由は主に「倫理的にやってはいけない」というところであり、クローン人間を作り出すことは人権の軽視につながる恐れがあるためです。

しかし、もしそのクローン人間を作り出すことが許されるものだとしたら?

人間が若々しい姿のままで永遠の命を得る上で課題となるのは、「記憶を移し替える」という部分だけです。

ただ、記憶を移し替えるということが可能であるならば、特に自分の遺伝情報を持った体ではなくても良いわけですが、

しかし、自分のDNAが本当の意味で永遠の命を得るということで考えるのであれば、

クローン人間+記憶のダウンロード

が最も意味としてあっているということになるでしょう。

ただ、「記憶をダウンロード」というとまるで夢物語のように感じますが、

世界には、実際に記憶を電子データとして保存するためにはどうすべきかといった研究を本気で行っている研究者もいますし、

脳科学の専門家である富山大学の井ノ口馨教授は、「将来的には可能になる可能性はある」と、記者の取材に対して答えています。

人間のクローンを作ることも、記憶を移し替えることも、自然の摂理に反するという倫理的な問題をはらんでいますが、

そういうものを無視して考えれば、我々人類は、技術的にその領域まで達することはもはや不可能なことではないのかもしれません。

永遠の命が当たり前になる時代

2011年、私は「タイム」というあるSF映画を観ました。

この映画は、「人類の成長は全員25歳でとまり、すべての人類は時間を通貨にして生きている」というのが主なあらすじ。

人間は皆左腕に埋め込まれた「ボディ・クロック」に人生の残り時間が記載されていて、その時間を減らす代わりに、ものを買ったり、バスに乗ったりするのです。

正直、映画自体はそれほど面白いと感じませんでしたが(笑)、この映画の中では、その残り時間を大量に残している人間が、いわゆる富裕層として、まさに「永遠の命」を獲得していました。

しかし、そういうほぼ永遠の命を持っている人間の中には、生きることに疲れ、生きることに絶望を感じている人々もいます。この作品の主人公も、まさにそんな人間から時間を譲り受け、その時間を使って世界の真相に迫っていくのです。

永遠の命、それを一度は望んだことがある人は少なくないと思いますが、これが実際に実現可能になってしまったら、果たして世界はどのような結末を迎えるのでしょうか…。

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