※海賊版サイトの私的利用はセーフ?それとも犯罪?

最近、政府もついに対策に動き出したことでも話題となっている、漫画やアニメを違法に提供している「海賊版サイト

その中でも、その行為の正当性を主張し、様々な漫画を提供していた「漫画村」の行為が無視できないものになってきたため、今年2月には日本漫画業界もこれを閲覧しないように呼び掛ける声明を出し、話題となりました。

そして、ついに今月4月11日、その漫画村はインターネット接続業者によるサイトブロッキングというかたちで何とか実質上の閉鎖に追い込むことに成功したのですが、

なんとその翌日には、その同じ運営者とみられる人物によって、漫画タウンという新たな海賊版サイトを開設されたことが発表され、またしても問題となっています。

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さて、ということでこういった海賊版サイトは、最近もはや見過ごせないくらいの影響力を業界に与えるようになってきてしまっているのですが、

もしかしたらこのページをご覧になっている方の中にも、これを閲覧してしまったことがある方もいるかもしれません。

しかし、そんな方々の中には、こういった海賊版サイトであっても、私的利用の範囲なら「セーフ」なんて話も聞いたことがある方もいるかもしれません。

そこで今回の記事では、こういった海賊版サイトを私的利用することは「セーフ」なのか、「犯罪」なのか、詳しく解説していきたい思います。

海賊版サイトの私的利用はセーフなのか?それとも犯罪なのか?

漫画村の運営者が新たな海賊版サイトを立ち上げたということで、今回政府の方針で行われたサイトブロッキングという措置が全く無意味だったということが判明したわけですが、

ということはつまり、今後はこの海賊版サイトを徹底的に排除するために、政府も今度こそ本腰を入れてその対策に臨んでいくことになるでしょう。

ただ、そうなると、もしそういったサイトをこれまでに利用してしまった方の中には、例え私的利用であったとしても、これまでの閲覧が犯罪行為に該当するのではないか?と感じている方もいつかもしれませんが、

結論を言うと、例え海賊版サイトであっても、これを私的利用の範囲で閲覧するだけなら、これは現時点では「セーフ」です。

かと言ってもちろん、これを閲覧することは推奨できませんし、今後法律が見直され、閲覧自体が犯罪になるなんて可能性も0%ではありませんが、

とりあえず、現時点ではこれが犯罪行為として取り締まりを受ける、ということはないでしょう。

そもそも、今回問題となっている漫画村は、なんと月間の利用者数が9800万人を超えていたとされており、もしこれが犯罪行為に当たるとしても、現実的に考えて、全員を取り締まるということは不可能です。

しかし、犯罪行為であるのであれば、見せしめとして誰かが捕まる可能性もありますが、国民による私的利用であれば、現在の法律には抵触しません。

漫画村の運営者が行っている行為は犯罪なのか?

そもそも、漫画村の閲覧、私的利用がセーフか犯罪かという前に、1番肝心なのはここでしょう。すなわち、漫画村の運営者が行っている海賊版サイトの運営は、犯罪なのかどうかということです。

普通に考えれば、これは犯罪行為に抵触するのでは?と思う方が大半だと思います。

実際、日本国内ではこれまでに海賊版サイトの運営によって逮捕者も出ていますし、漫画や雑誌は著作物なので、これをネット上にアップロードすることは「公衆送信権」という権利に違反する犯罪行為です。

そして、実際にこれまで逮捕されている方たちは、まさにそういった違法行為を繰り返していたために御用となりました。

なので、今回の一連の騒動も、その運営者を逮捕してしまえば話はそれで終わりです。

しかし、実際は逮捕に踏み切るどころか、サイトブロッキングという中途半端な対策しか行うことができないというのが現状で、挙句の果てにはまた新たな海賊版サイトができてしまうという始末です…

では、なぜこの運営者を逮捕しないのかというと、

これは、実際は漫画村の運営者がやっていることは、間違いなく真っ黒な犯罪行為というわけではなく、実際は取り締まりが難しい「グレー」な行為だからなんです。

では、その理由はなぜなのか説明します。

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漫画村の運営がグレー行為である理由とは?

漫画村の運営者を擁護するわけでは断じてありませんが、その運営者がかなり頭の良い人物であることは間違いないでしょう。いわゆる切れ者です。

今回も、日本の法律の穴をうまくついているからこそ、警察もなかなか動くことはできません。

また、そもそも犯人の特定に至っていないから逮捕に移れないという事情もあるかもしれませんが、これだけ大ごとになってくれば、個人的にその犯人の特定に動いている方もいれば、政府も何らかの形で専門家には依頼をしているものと思われます。

なので、犯人を断定できていなくとも、それが誰なのかということについては、ある程度の目星はついているでしょう。

ただ、これをなぜ取り締まることができないのかというと、運営者の主張には、法律的に考えるとある種の正当性があるからなんです。

例えば、漫画村の運営者は、その運営サイトにて次のようなことを記載し、その正当性を主張しています。

  1. 画像はもともとネット上にアップロードされたものを収集し、それを引用しているだけで、自身が違法アップロードしているわけではない。
  2. 海賊版サイトを設置するサーバーは海外のものを利用しており、海外に拠点を置き運営しているため、日本の著作権法が及ぶことはない。

主にこの2点が、現在非常に厄介な問題となっています。

まず「1」から説明していきますが、実際、現時点では著作物をネット上にアップロードすること自体は違法行為ですが、確かにそれを引用して表示させただけでは、これを法律違反として取り締まることはなかなか難しいのが現状です。

例えば、皆さんも普段YahooやGoogleなどの検索エンジンを利用すると思いますが、そこで何かを検索したときに、その検索ワードによっては沢山の画像が表示されると思います。

しかし、これはそういった各サイトに画像をアップロードした人物は違法な行為をしているとみなされてもおかしくないわけですが、それを収集し、表示しているYahooやGoogleがやっていることは、実際法律に違反していないことなのです。

なので、漫画村の運営者は、簡単に言えばやっていることはGoogleと同じようなことであり、全く違法ではないとしてその正当性を主張しています。

次に「2」ですが、もし漫画村の運営者が完全に海外に移住しており、海外のサーバーを使ってサイト運営をしているのであれば、これは運営者の言う通り日本の法律では裁くことができない可能性もあります。

実際、調べによるとその漫画村のサーバーが海外に拠点を置いているものであるということは確かです。さらに運営者は個人情報をうまく隠し、サーバーも度々移転しているようなので、なかなか特定には至ることができないようです。

ちなみに、インターネットを「電子的な広い世界」に例えるのであれば、

サーバーはその中にサイトという家を建てるための「土地」であると考えてください。

基本的に、そういったサーバーはサーバー会社と提供して借りるものであり、サイト運営者はその借りている土地の中にサイトを設置することによって、初めてインターネット上にそのサイトを公開することができます。

そして、ここで1つ争点となってくるのが、漫画村の運営者は、

本当に海外で運営をしているのか?

ということです。

というのも、もし海外にそのサイトのサーバーが設置されていたとしても、その運営者が実質日本でサイト運営を行っている場合は、これなら日本の法律で裁ける可能性があります。

しかし、以上を読んでいただければわかりますように、この運営者がやっている行為を、確実に違法であるとみなして取り締まることはできないのが現状です。

例えば、例え日本の漫画であっても、海外版のものを、海外で、海外の人々向けに同様の行為を行っていたとしたら、なかなか日本はこれを取り締まりに行くことはしませんし、現状それは難しいでしょう。

そういう意味では、今回サイト運営者は海外で運営をしているといっていますが、明らかにその海賊版サイトは日本人向けのサイトなので、そこもまた罪に問えるかどうかというところでは非常に重要であるとの意見が出ています。

ただ、やはりこれを取り締まるためには、現状ではそれに関連する法律を作るか、見直すかをしないと難しいといえます。なので、この海賊版サイトをめぐる問題は今後またしばらくは続いていくでしょう。

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