最初にネタバレしてしまうと、
私たち人間の寿命は、
約80年
といわれています。
これでも、様々な生物の中ではよく生きる方で、
セミなんて、成虫になってからはたったの1週間しか生きないことは皆さんもご存知ですよね?
セミは、土の中では6年間くらい生きていますが、外界に出たらわずか1週間余りの間しか生きられず、その間に新しい子孫を残します。
一体なぜそのような極端な特徴を持っているのか、不思議な生物ですよね(^-^;
さて、そこで今回の記事では、
この世界にいる生物は、それぞれどのくらいの寿命を持っているのか?
似たような寿命を持っているものも多いので、
今回はちょっと変わった生物に限定して、
最長の生物までを、10位までランキング形式でご紹介したいと思います。
世界の生物の寿命ランキング!まずは9位から2位まで!
最初に10位と1位を言ってしまうとつまらないので、
まずは9位からの寿命ランキングを発表します。
第9位:蚊
第9位にランクインしたのは、人間の天敵である「蚊」です。
蚊の寿命は、成虫になってから約1ヶ月~2ヶ月程度。
蚊は1回の出産で100個以上の卵を産みますが、
その卵は、ふ化してから成虫になるまで、なんとたったの約2週間しかかかりません。
ちなみに、蚊は最も人間を殺す生き物として知られています。
その原因は蚊が感染症を媒介するためですが、
なんと蚊が原因となって亡くなる方は、
年間で75万人にもなると言われています。恐ろしい…!
第8位:カブトムシ
男の子ならみんな大好きカブトムシ!
そんなカブトムシは約10ヶ月間の間幼虫や蛹として成長し、
成虫になってからは2~3ヶ月程度生きるとされています。
なので、トータルだとその寿命は1年弱ですね!
ちなみに、カブトムシの王様「ヘラクレスオオカブト」は、成虫になるまで2年近くかかるものもいます。成虫になってからは約半年程度生きるようです。
ん~かっこいいですねえ。
第7位:女王アリ
上の画像の中で、ひときわ目立つ大きなアリが女王アリです。
女王アリは、実はもともとは羽が生えています。
しかし、巣から飛び立ち、別の巣のオスの羽ありと交尾をすると、もう羽は必要なくなるので、自分でむしりとってしまい、自分が女王となるための巣を掘り始めるのです。
そして、その後は死ぬまでずーっと卵を産み続けます。
そして、その期間はなんと10年~20年!
あんなに小さなアリなのに、実は女王アリに限ってはめちゃくちゃ生きるんですね。
しかし、オスの羽ありは、交尾をして子孫を残すことが目的なので、
なんと、わずか1ヶ月余りで死んでいしまいます。
そして、よく見かける働きアリは基本的に生殖能力のないメスのアリなんです。
アリの世界は、女性社会なんですね。
第6位:鶴
虫、虫、虫ときて、いきなりの鶴(笑)
ですが
「鶴は千年」
ともいうくらい、この動物は長寿の象徴なので、これは紹介せねばと思いました。
しかし、鶴は千年とはいうものの、実際野生で生きている鶴の寿命は、
大体20年~30年程度!
ただ、動物の中では比較的長生きだなと思いますが、
実は、鳥類の中でもインコやオウムの方が種類によっては長生きします。なんやて…
ちなみに、鳥類はもともとの祖先はあの恐竜であったことがわかっています。
しかも、プテラノドンのようなものではなく、ティラノサウルスのような肉食恐竜です。
これが、約6600万年の歳月の間に、鳥へと進化したということが最近になってわかりました。
第5位:人間
さて、この辺りにランクインさせておきましょう。
生物の寿命ランキング、第5位は人間です!
この人間は、現時点でその平均寿命は約80年程度となっていますが、今後医学の発達によってその寿命はもっと延びるだろうと考えられています。
ちなみに、人間の細胞は、実は1個に限定すれば「不死化」させることが可能です。
人間の細胞は、その細胞核にある染色体の端の「テロメア」という部分が擦り切れていくことによって、約50回ほどしか分裂することができないのですが、
実はもともとそのテロメアを修復するための遺伝子も備わっており、それを発現させてあげると、細胞はほぼ無限に分裂できるようになるのです。
しかし、その遺伝子が常時発現してしまうと、中には暴走してしまう細胞も現れると想定されるため、その発現が普段は抑えられているようです。
生物は無限に生きることが目的ではなく、より環境にあった子孫を残していくことがその本来の目的なので、寿命というものがあるようにプログラムされているのですね。
第4位:亀
鶴は千年といいますが、亀は万年といいますよね?
ということで、ランキングの4位にランクインしたのは、長寿の象徴として名高い亀です!
ちなみに、亀の中でも特に長生きなのが上の写真のような「ゾウガメ」で、
その平均寿命は、約100年にもなるといわれています。
ちなみに、これまでに生きていたゾウガメの中で、最長の寿命のものは、
なんと250年以上も生きたといわれています!すごい!
ちなみに、よくペットとして飼育される「ミドリガメ」の寿命は、約30年ほどだそうです。それでも長生きですね~!
ほのぼのしますね。
第3位:ウニ
食材としても人気のウニ!実はこの生物は、種類によっては非常に長く生きることが知られています。
その長さは、なんと驚異の200年!
しかも、100歳を超えてもその生殖能力は10歳のウニと変わらないんだとか!
ずっと若々しくいられるのはうらやましいですね。
第2位:貝
貝!
と一口に言ってみても様々な種類のものがいますが、
実は、アサリのような2枚貝の一種で、「アイスランドガイ」という種類のものの中から、
今から10年くらい前に、なんと500年以上生きていたことが判明した貝が発見されて話題となりました。
この貝は、動物に分類される生物の中では最も長寿なものであったと考えられています。
第10位と第1位を発表!最長の称号を勝ち取ったのは…?
さて、それではいよいよランキングの第10位と第1位の生物を紹介します。
ちなみに、今まで個体として確認された生き物の中で最長の寿命だとされているものは、先ほど紹介したアイスランドガイで、「ミン」と名付けられた507歳の貝なのですが、
第1位の最長の寿命を持つ生物は、もう寿命という概念を超えてしまっている生物なんです。
では、その第1位はというと、
その正体が、
「ベニクラゲ」
という生物です!
このクラゲは、体長4~10mmという非常に小さいクラゲなのですが、
実はこのクラゲは、歳をとると、
「ポリプ」という状態になって、再び幼生として生まれ変わります。
つまり、おじいちゃんがいきなり赤ちゃんになって生まれ変わるという感じ…!すさまじい生物ですよね!
ただ、このベニクラゲに注目して研究している方は日本では少なく、いまだにその生態は謎に包まれている部分も多いといいます。
さて、それでは最後になりますが、
生物の寿命ランキング第10位に選ばれた可哀想な生物を紹介します。
その生物が、
儚さの象徴的存在「カゲロウ」です。
このトンボのような見た目の生物カゲロウは、幼虫の間は1年近い時間をかけて成長するものの、
なんと、成虫でいられる時間はたったの1日だけです!
長くても1週間は生きず、セミよりもはるかに儚い存在です。
というより、1日しかパートナーを探す時間がないのに、現代まで生き残るなんてすごいですよね…。
番外編:実は長寿なあの生物
今回ご紹介した他にも、ほぼ不老不死の生物はいますし、
過去には400年以上生きていると推定されているサメなども見つかっています。
しかし、実はそういう長寿の生き物の中に、え!?と驚くようなある生物がいるんです。
その生物というのが、
食品としても非常に人気の高い、
「ロブスター」
です!
実はこのロブスターには、決まった寿命というものがありません。
そのため、原理的にはほぼ不死の生物であるということがわかっているのです。
では、それは一体なぜなのかというと、
実は、ロブスターは脱皮をするときに、殻だけではなく、内臓まで一新して新しいものに変えてしまうのです。
そのため、一回り大きくなると、内臓までピカピカの新品状態になるため、原理的には不死の存在なのです。
しかし、ロブスターは大きくなるほど脱皮するのが難しくなり、
その多くが、脱皮の途中で失敗し死んでしまうといいます。
ただ、過去には120年以上生きたとされる超巨大なロブスターも見つかっており、
広い海を探してみれば、想像をはるかに超える大きさのロブスターもいるかもしれません。
例えば、2016年には以下のような巨大なものが見つかったそう
【でかっ】通常の4倍以上もある「巨大ロブスター」発見…大西洋・バミューダ島https://t.co/IIEVKUTZxf
漁師は、捕まえたのは夜で水族館もすでに閉館して連絡が取れなかったため、結局海へ返すことにしたという。 pic.twitter.com/OsrNaSlxQs
— ライブドアニュース (@livedoornews) 2016年10月20日
半端ない…(笑)
海に返したそうですが、是非食べてみたいものですね笑