※相撲はなぜ女人禁制?女子相撲はどうしてOKなのか?

今月4月4日、京都府舞鶴市で行われていた春巡業中に、土俵上で多々見良三舞鶴市長が倒れた際、

救命処置を施していた女性に土俵から降りるよう行司が指示した件は、その後問題視する声が相次ぎ、メディアやニュースで広く取り上げられましたが、

実はそんな相撲界では、今回の問題が発生する少し前の3月に、その相撲において女人禁制を以前よりも強化しようという通達があったことがわかっています。

そして、今回の騒動はそんな矢先の出来事でしたので、その通達を受けていた若手行事は思わず状況を判断できずに、あのような不適切な放送をしてしまったのではないかとの見方が出ています。

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しかしそれにしても、あのような場面でその女人禁制を持ち出すのはいかがなものかと思いますが、

そもそも、なぜ相撲は女人禁制であると定められているのでしょうか?

また、現在は女子相撲連盟という連盟まで発足しており、女子相撲も世界に広がりを見せているのに、なぜ相撲は女人禁制とされているのでしょうか。

女の人は土俵に上がってはいけないとされるほど厳しいルールが定められているのに、女子相撲の普及を目指しているというのは、我々一般の方からするといまいちよくわかりませんよね。

そこで今回の記事では、その相撲の女人禁制の理由や、女子相撲との関連などについて詳しくまとめていきます。

相撲はなぜ女人禁制なのか?

相撲の歴史は紀元前23年にまでさかのぼり、そこで初めて人と人同士の取り組みがされたとの文献が残っているのですが、それ以来、この相撲は天下泰平や五穀豊穣を祈るための「神事」として行われてきました。

しかし、以前は女性は不浄な存在であるというような差別的な見方が強かったために、その女性は土俵に上るどころか、なんと観戦すらしてはいけないというような時代が長く続きます。

現在では、テレビ中継などを見ていても観戦者の中には女性も多く見受けられますが、実は今のように女性の観戦が許されるようになったのは、1872年とわりと最近のことなのです。

ただ、その女性は相撲の観戦自体は許されるようになったものの、やはり土俵上には上がってはいけないというような女人禁制のルールは現在まで守られてきており、

先に説明しましたように、今年の3月にはその女人禁制のルールを強化しようとする方針が決まりました。

そして、この女人禁制のルールが強化されたことから、子供たちを土俵上に挙げるちびっこ相撲においても、女の子は土俵上には上がらないよう指示があり、これもまた問題として現在取り上げられています。

女人禁制には別の見方も!

女人禁制であるというのは、もともと女性は不浄なものであったためというのがこれまで言われてきている理由の1つなのですが、

これは現代の見方からすると、大変差別的だと感じるというのはいうまでもありません。

しかし、これについて相撲に詳しい関係者の中からは、

女性は敬うべき存在であるために、男同士が激しく体をぶつけ合う荒々しい土俵の上には立たせるべきではない

というのがもともとの女人禁制の始まりであるという意見も出ています。

ただ、今回の騒動で1つ大切なポイントとなるのは、今年3月には女人禁制を強化しようとする動きがあったのはもう間違いのないことなのですが、

では、その女人禁制を強化しようと決めたのはいったいなぜなのか、ということです。

これについて、これまでのルールだから、神事だから、という以外に、はたして協会は私たち一般の人間を納得させるだけの説明ができるのでしょうか。

また、今回女性は土俵から降りるよう指示した行司は、その理由を説明できるのでしょうか。

伝統を守るというそれ自体はすごく大切なことですが、何のための女人禁制なのか、それを協会の方で1人1人が意見をそろえることもなくただ強化しようというのは、なんの意味も無いことのように感じられます。

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女人禁制なのに、なぜ女子相撲はOKなのか

現在、相撲における女人禁制が様々な問題の争点になっていますが、

最近では「女子相撲」も世界に広がりを見せている中で、じゃあ、その女子相撲とはいったい何なのか?とお感じになっている方も多いのではないかと思います。

ちなみに、女性相撲とは1996年からアマチュアの相撲競技として始まったもので、

現在では日本だけではなく、世界の多くの地域でその相撲に取り組む女子が増えています。

ということで、なぜ女人禁制なのに、女子相撲はOKなのかというと、

これは、私たちがテレビでよく見かける大相撲は「神事」として行われているものであるのに対し、

女子相撲は「スポーツ」として行われているからであるというのがその主な理由のようです。

いやいや、土俵で取り組みをとるなら同じだろ!と思ってしまいますが、

大相撲や巡業では、その土俵で取り組みをとるまえに、土俵上に神様をお迎えする「土俵祭」という式典を行うそうで、

これをするかしないか、というのが「神事」としてとらえるか、「スポーツ」としてとらえるかという違いになってくるそうです。

そして、神事としてそれを行うからには、古くから守られている女人禁制のルールを守るべきだ、というのが協会の見方なんですね。

何のための女子相撲なのか?

話によると、女子相撲はオリンピックの正式競技にすることを目標としているそうなのですが、

今回の女人禁制を巡る騒動は、そういった女子相撲に取り組む方々にとっても少なからずショックな出来事であったのは間違いないでしょう。

海外の方にとっては、相撲は日本の伝統行事というイメージがある方がほとんどだと思いますが、

今回の騒動により、女子相撲は私たちのよく知る相撲とはまた別のもの、というイメージを持つ方が増えることになります。

そもそも、なぜ女性差別が問題視される現代において、女人禁制を強化しようと思ったのか。いくら伝統とは言え、改めて強化する必要性はあったのでしょうか?

少し考えればそれが問題として取り上げられそうなことはわかりそうなものですが、協会はそれを予測できなかったのでしょうか。

今後、この問題がどう収束していくのか。協会がどのような対応をとるのかというところに注目したいと思います。

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