
大相撲は近年、19年ぶりとなる日本出身横綱「稀勢の里」も誕生し、
「相撲人気も上昇している」なんて言われていたのもつかの間…
昨年末には日馬富士の暴行問題が発覚し、
それ以降度重なる不祥事によって、
今ではすっかり
「相撲界は何やってんだ」
というような風潮が漂うようになってしまいました。
もともと、相撲界からはあまり良くない噂を耳にする機会も多くありましたが、せっかく相撲に興味を持つ方が増えてきた中で、また裏の事情によって相撲にダークなイメージがついてしまうことは残念極まりないことです。
ただ、ここ最近そんな相撲界では不祥事が多すぎて、
なんで最近こんなに相撲界の話題が取り上げられているのか、
というところがいまいちよくわかっていない方もいらっしゃるのではないかと思います。
そこで今回の記事では、ここ最近に起こっている相撲界の問題を、わかりやすく解説していきたいと思います。
目次
最近の相撲界の問題をわかりやすく解説!まずは、元横綱日馬富士の暴行問題について

さて、最近では相撲界では色々な問題が起きていますけれども、
昨年末に非常に話題となったのが、この元横綱日馬富士の暴行問題です。
説明によると、遡ること2017年の10月25日~26日の未明、
元横綱日馬富士は、後輩にあたる貴乃花部屋の力士「貴ノ岩関」に対して暴力行為を行い、その貴ノ岩関は頭部に10針程度縫うひどいけがを負いました。
この際、どのような経緯でその暴力行為が引き起こされたのかということは明らかにされていませんが、(貴ノ岩関が日馬富士、白鵬ら先輩に対してかなり生意気な口のきき方をしていたとの情報も報じられていますが、直接は説明されていません。)
この暴力行為に激怒した貴乃花親方は、相撲協会の方には何も相談をせずに、10月29日に警察に被害届を提出。
そして、この一連の経緯はその後11月14日にメディアによって報じられ、事件は明るみに出ることとなりました。
その後、11月29日には日馬富士が引退を表明しますが、
もともと相撲協会に対して不満を持っていた貴乃花親方は、その後かなり相撲協会に対して反抗的な態度に出ます。
被害届を取り消すよう指示があったことも後程語りましたが、貴乃花親方は暴力はいけないということでその要請を飲みませんでした。
ただ、そんな貴乃花親方に対し、協会は相談もなしに勝手な行動をとり、巡業部長でありながら報告を怠ったなどとして、そんな貴乃花親方に対して降格処分を命じます。
しかし、そんな降格を受けても、貴乃花親方は一貫して主張を曲げない姿勢を示していたのですが…
貴乃花親方、今度はまさかの弟子の暴力が発覚
相撲界の問題、色々ありすぎてちょっと混乱してきてしまいますが、
昨年末から一貫して相撲協会に対して反抗的な態度をとっていた貴乃花親方ですが、
なんと今年2018年の3月18日、
今度は貴乃花部屋の貴公俊の付け人への暴行行為が発覚し、それ以降態度を一変させてしまいました。
昨年末から日馬富士の暴力行為にをきっかけに協会に対して強い姿勢を示していた貴乃花親方ですが、今度は実の弟子がその暴力行為を行ってしまったというわけです。
この問題を受け、相撲協会は貴乃花親方に管理不十分としてさらなる降格処分を下すことを決定。
そして、以前理事まで上り詰めた貴乃花親方は、なんと約半年の間に5階級も下の年寄にまで転落してしまいました。こんなことは、前代未聞の出来事です。
その後、貴乃花親方はメディアの前に現れ、今度は「一兵卒でやり直します」とかなり物腰の良い感じで受け答えに応じる姿を見せました。
これで、貴乃花親方と相撲協会との間の問題は、若干落ち着いたように感じます。
貴乃花親方からすると、もうこれ以上の降格はなく、今度何かあったらクビになってしまうので、しばらくの間は特に目立った動きをすることはないでしょう。
大砂嵐の無免許運転問題
さて、こちらはさらっと解説しますが、
貴乃花親方が協会に対してまだギラギラした態度をとっていたころ、
2018年の1月18日、イスラム教徒力士として知られていた大砂嵐が、無免許運転で事故を起こすという不祥事を起こし、協会から引退勧告を受け、間もなく引退しました。
力士は車を運転してはいけないという相撲協会の決まりがあるというのは有名な話ですが、大砂嵐は事故当時、免許証すら失効して持っていない状態でした。
そのため、最初は妻が運転していたと説明しましたが、後日自分が運転していたことを認め、引退を素直に受け入れる形で相撲界を去りました。
女人禁制問題!救助の場でまさかのアナウンス
さて、このように様々なことが問題となっている相撲界ですが、まさに今話題となっているのが、相撲界の「女人禁制」をめぐる問題です。こちらもわかりやすく解説していきたいと思います。
まず、ことの発端は2018年の4月4日、
京都府舞鶴市で行われていた春巡業中に、土俵上で多々見良三舞鶴市長が急に倒れた際、
救命処置をするために女性が土俵に上がった結果、行司が「女性は土俵から降りてください」とアナウンス
人が命を落とすかもしれないという一刻を争う場面で、命を救おうと救護する女性を、「女人禁制だから」という理由で無理やり下ろそうとしたこの行司の対応は極めて不適切であるとして、非難が殺到しました。
もともと、相撲というものは女人禁制であるということは昔からの伝統でもあるので、それ自体が女性差別かどうかというのはまた別の問題なのですが、
人の命がかかる場面でそれを持ち出すということが、不適切であったとして問題になったのです。
ただ、これについては相撲協会からも謝罪のコメントが出ているのですが、
実はその相撲界では、今年2018年の3月になぜか女人禁制を今までより改めて徹底する方針であることが決まり、
これまでは巡業中に「ちびっこ相撲」と称した力士と子供たちが相撲を取る企画の中で、
女の子が土俵に上ることも許されていたのですが、急遽それすらもダメになってしまいました。
相撲にダークなイメージがつきつつある今、なぜそのような非難されるようなことをするのか、
相撲界が今後どうしていきたいのかというのは、ちょっとよくわからないところです。
まとめ
今回の記事では、最近様々な問題が起こっている相撲界の問題について、主要な部分をわかりやすく解説しました。
なんだか、もう半年ほぼ毎日のように何かしらが問題として取り上げられているような相撲界ですが、
せっかく相撲が一般の方にもまた広く支持されるようになってきた中で、今一度女人禁制を強化し、厳格化を図ろうとするのは失敗だったのではないかと思わざるを得ません。
少なくとも、今やるタイミングではないだろうと思いますし、
そもそもやる必要があるものなのでしょうか?
伝統を大事にすることも大事ですが、時代の流れに沿ってある程度寛容になるということの方が大事だとも思うのですが、今後この問題はどう収束していくのか、注目していきたいと思います。
それでは、最後まで読んでいただきありがとうございました!
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