【2018】金星はいつ見える?観測可能な時期と時間について!

金星は地球から見ると、太陽、月に次いで3番目に明るく見える星です。

ただ、金星は1年を通していつも同じように観測できるわけではなく、

これを綺麗に観測するためには、果たしてこれがいつ見えるのか、

その時期と時間を気にしなければなりません。

そこで今回の記事では、その金星の観測に失敗しないために、

観測にあたって必要な予備知識について詳しくまとめていきたいと思います。

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目次

金星はいつ見えるのか?その時間について!

金星はいつ見えるのかというと、実はこれは常に決まった時期に見えるわけではありません。

地球の公転周期は365日ですが、金星の公転周期は225日ですので、その位置関係は常に変化しているのです。

また、金星は真夜中に観測することは絶対にできません。

何故なら、金星は地球よりも太陽に近い内側を公転しており、

日本が真夜中の時というのは、その太陽のある方向とは真逆の宇宙が夜空として見えているため、

結果、太陽の方向にある金星は、真夜中に見ることが出来ないのです。

そのため、金星を観測することができるとすれば、

  • 空が薄暗くなり、星が見え始めるようになった時間帯で、かつ金星が地平線に沈んでしまう前の夕方の時間帯か、
  • 空が薄明るくなり、星がまだ見える時間帯で、かつ、太陽が空を明るく照らしてしまう前の、明け方の時間帯です。

真夜中はそもそも金星が日本から見える空の範囲に存在せず、

真昼間は、太陽があまりにも空を明るく照らしているため、ほかの天体同様星として観測することが出来ません。

そのため金星を見たいのであれば、明け方か夕方にその観測を行う必要があります。

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金星を観測できる時期は?

先ほども申し上げましたが、金星を観測できる時期はいつも決まっているわけではありません。

そのため、もし金星を観測したいのであれば、

その金星が地球から見て「最大離角」となる時期はいつなのかということを調べる必要があります。

金星は、太陽の光を反射することによって光って見えますが、

地球から見て、その光の反射に最も適した角度が「最大離角」です。

最大離角には、

「東方最大離角」と「西方最大離角」の2種があり、

これがどういうことかというのは、以下の図を参考にしてください。

ちなみにこのうち、内合にある場合には、金星は暗い面をこちらに向けているため、ほとんど見ることが出来ません。

外合にある場合は、真ん丸に光って見えるはずですが、非常に遠い場所にあるため、あまり強く輝いているようには見えません。

そのため、金星が最も観測しやすくなる、最大離角になる位置に来るときに観測してみましょう。

また、このとき、

東方最大離角となる場合には、夕方の西空で観測しやすくなり、

西方最大離角となる場合には、明け方の東の空で観測しやすくなります。

いつが最大離角になるかというのは、国立天文台のホームページや、いくつかのサイトで随時更新されていますので、調べることに苦労することはないでしょう。

ちなみに、最も観測しやすいのは最大離角であると言いましたが、

実際は、その最大離角の位置と内合の位置のちょうど半分くらいの場所に来た時が、距離も近くなり、最も強く輝きます。

ですので、たとえ最大離角にちょうどなる日を逃したとしても、金星は連日にわたって観測できますので、もし観測してみたい方は是非チャレンジしてみてください。

なぜ月は金星より輝いて見えるのか?

金星は、太陽、月に次いで3番目に明るい星であるという話を記事の冒頭でしましたが、

月は、直径3474kmであり、

金星は直径12104kmですので、

金星は、実に月の3倍以上にもなる直径を持っています。

また、実は金星はその光の反射率が非常に高く、金星にあたる太陽光の約80%を反射しますが、

月は、そのうちのわずか7%あまりの光しか反射しません。

それでも、月は金星に比べてかなり明るく見えるのですが、

当然といえば当然ですが、これは地球からの距離が大きく関係しています。

というのも、月は金星に比べるとかなり地球に近い場所にあり、

具体的には、

月は、地球から約38万km離れた場所にある天体であり、

  • 最も近い時は約35万km、
  • 最も遠い時は約40万km離れた場所にあります。

一方、金星と地球は時期によってその間の距離が大きく異なり、

  • 最も近い時は約4000万km
  • 最も遠い時は約2億6000万km離れた場所にあります。

その差は一目瞭然で、金星は地球に最も近い惑星といわれているものの、月に比べれば大分遠いところにあるんですね。

そのため、反射率も大きさも劣る月の方が、地球からだと大きく強く輝く星に見えてしまいます。

ちなみに「惑星」とは、

太陽の周りを公転している

水星、金星、地球、火星、木星、土星、天王星、海王星、の8つの天体のことで、

このうち地球に最も近い場所にあるのが金星です。

一方、月は地球の周りを公転する天体のことであり、

この月のように、「惑星」の周りを公転する天体のことを「衛星」と言います。

月は、地球が持つ唯一の衛星であり、

金星と水星には、その衛星が1つもありません。

まとめ

今回の記事では、金星はいつ見えるのか、その観測可能な時期と時間について解説しました。

金星はその時期と時間さえ気にすれば、わりと簡単に観測できますので、興味がある方は是非チャレンジしてみてください。

一方、その金星よりもさらに内側にある水星はというと、

こちらは、金星に比べるとかなり観測が難しい天体として知られていますので、

興味がある方はこちらも是非頑張って観測してみましょう。

その原理は金星と同じで、最大離角となるのがいつなのかというのをまずは調べてみてください(^^)

それでは、最後まで読んでいただきありがとうございました!

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