※金星のテラフォーミング、最大の問題は「水」にあり

今すぐに取り掛からなくてはならないという問題ではありませんが、

地球人は、地球以外にも住める星を1つは確保しておくべきです。

つまり、もし何らかの原因で、地球がもはや人間の住むことができる星ではなくなってしまった場合に備えて、他の星を開拓しておくべきでしょう。

これを、「テラフォーミング」と言いますが、

地球人がもし実際にテラフォーミングをするとすれば、

現実的な話として、それが可能なのは地球のお隣に位置する

金星火星です。

この2つのうちでは、火星の方がよりテラフォーミングに適しているのですが、

金星も、テラフォーミングが全く不可能というわけではありません。

ただ、そこに最大の問題として立ちはだかるのが

」の存在です。

そこで今回の記事では、実際に金星を開拓するのがどれだけ難しいことなのかということについて詳しく解説いたします。

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金星とは?テラフォーミングには適さない過酷な環境について

太陽は、

「水金地火木土天海」で知られる、計8つの惑星を従えていますが、

その内、地球のお隣で、1つ太陽に近い場所にあるのが、今回お話しする金星です。

この金星は、地球からだと、太陽、月に次いで3番目に明るく見える星として知られています。

この金星は、実はテラフォーミングをするといっても、その地表に住むことはほぼ不可能です。

何故なら、金星の表面は平均して460℃にもなる灼熱の大地であり、赤道付近ではなんと500℃を超えます。

これは鉛の融点を超えますので、人間が降り立てば即座に焼け死んでしまうでしょう。

また、その地表の気圧は地球の気圧の90倍である90気圧にもなり、

これは地球の水深900mで感じる圧力に相当します。

なので、もしも金星の表面に降り立てば、即座に大気によって押しつぶされ、さらに熱によって焼かれ…

とにかく、人がそこで生活するなどとんでもないことなのです。

それに、金星の大気の組成は、

その約96.5%が二酸化炭素で、

残りの約3.5%が窒素で、これで100%を占めています。

そのため、その地表付近は人間が住むには全く適していないのですね。

ですので、もし金星に住むことが出来るとすれば、

それは、温度と気圧の影響が地球に近くなる、上空50km付近です。

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金星上空の環境について

金星をテラフォーミングすることは、実は火星にはないメリットがあります。

それが、その重力は、地球とほぼ同じということです。

金星は、地球と姉妹惑星といわれるほど、その大きさと質量が似ており、

その重力も

  • 地球:9.80(m/s2)
  • 金星:8.87(m/s2)

とほとんど同じです。

一方、火星の重力は3.71(m/s2)ですので、

実は火星の生活に一度慣れてしまうと、地球に来ても普通に歩けるようになるまでにはかなり時間がかかります。

一気に体重が3倍近くに感じるわけですから、自分をあと2人抱えて歩けと言われてもなかなか難しいですよね。

そのため、やはり金星もテラフォーミングの候補としては外せないのですが、

実は、その上空50kmは、確かに地表よりは住みやすいものの、やはり過酷な環境であることには変わりありません。

そもそも、上空にどのようにして停滞するのかというのは今後の技術の発展次第となりますが、

それよりも本質的に問題になるのはその環境で、

なんと上空50kmになると、そこは濃硫酸と二酸化硫黄の蒸気で組成された雲で満たされており、

硫酸の雨が降るので、とても外には出ることが出来ないのです。

ちなみにこの硫酸の雨は、降るといっても、そのあまりの暑さのために地表にまで届くことはなく、その前に蒸発してしまいます。

ただ、上空に停滞するとなれば話は別で、その影響を受けないわけにはいきません。

硫酸にも耐えることが出来るだけの密閉された空間を空に浮かべなければならず、

大気中にはやはり酸素がほとんどありませんので、何とかして酸素を作り出し、シェルター内に供給しなければなりません。

金星への移住、その最大の問題は「水」の存在

そして、金星への移住を考える際に、なんといっても問題となるのが

」の存在です。

私たちの体は日々多くの水分を必要としていますが、

水は、手を洗うのにも必要ですし、

トイレ流すのにも必要ですし、

お風呂に入るのにも必要ですし、

とにかく、当たり前のように水道から水が出るというのは本当にありがたいことで、

私たちは思った以上に毎日水を消費しています。

しかし、金星にはその水がほとんどなく、地表にも、大気中にも水分はほとんど存在していません。

まったくないわけではないのですが、今のレベルで人間の生活を支えることが出来るだけの水はどこにもないのです。

かつては、金星にも地球と同じような海が存在していたと考えられているのですが、

太陽に近い分、海の水は次第に蒸発し始め、

その海水に溶けていた二酸化炭素が空気中に放出され、これが温暖化をもたらし、

この繰り返しによって、金星はついにカラカラに乾いた星になってしまいました。

そしてその水は、化学反応によってその他の原子と結びつき、

硫酸として存在していたり、分解されたりして、水として存在するものはほとんどありません。

ですので、現実問題として、金星への移住は非常に困難なのです。

まとめ

今回の記事では、金星のテラフォーミングについて詳しく解説いたしました。

ちなみにですが、火星への移住も問題がないわけではありませんが、こちらは金星に比べればより現実的です。

火星は、金星とは打って変わってその表面温度は-60℃以下の極寒の惑星なのですが、

赤道付近では20℃付近にまで温度が上昇するところもありますし、

何より、その地中には水が存在していると考えられていますので、何とか地表を温めることが出来れば、その表面に海を作ることが可能になるかもしれません。

やはり、人間が生きていくためには水はなくてはならないものですので、金星よりかは、火星の方が住みやすい星と言えるでしょう。

ただ、火星は重力が少ない分、金星や地球のように大気を持つことが出来ず、ほぼむき出しの状態で宇宙空間に存在しており、

だからこそ、温室効果を得ることが出来ずに極寒の地となっています。

ですので、開拓にあたってはこの辺りの問題についても考えなければなりませんから、

例えば火星を地球レベルにまで住みやすい星にするということは本当に難しいことなのです。

こういう部分について考えてみると、地球がいかに住みやすく、まさに奇跡の星であるかということがよくわかると思います。

なので、私たちが1番に考えるべきは、

いかにして他の惑星に移り住むかではなく、

どうやってこの星を守っていくべきかということなのでしょう。

ただ、もしも地球に天変地異が起きたり、巨大隕石の襲来などのややむを得ない出来事があった場合に備えて、やはり他の星の開拓を進めることもまた、今後重要な課題になってくることでしょうね。

それでは、最後まで読んでいただきありがとうございました(^^)

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