【解説】隕石と放射能、放射線について

私たちは普段、隕石が落下する瞬間を目の当たりにすることはありませんが、

実はこの地球には、私たちが気が付かないだけで、

年間数十個以上もの隕石が落下しています。

もっと言えば、地球の大気圏に突入してくる小天体の数は、

年間数千個から数万個にも達します。

しかしながら、そのほとんどは大気圏に突入した後に燃え尽きてしまうものの、

中にはそこで燃え尽きずに、地球表面へと落ちてきてしまうものも少なくないのです。

ただ、その多くは海や人のいない場所に落ちるため、実際に人がいる地域に落ちることはほとんどありませんが、

皆さんの住んでいる地域に、突如として隕石が落ちてくる可能性は0ではありません。

ただ、その場合、興味本位で隕石に近づくことは、やめておいた方が良いでしょう。

何故なら、隕石に近づくことは、皆さんの健康上良くない可能性があるからです。

そこで今回の記事では、隕石の落下によって大規模な健康被害が生じた例と、

隕石と放射能、放射線との関連について解説します。

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隕石と放射能、放射線との関連について

ある物体が放射線を出す能力のことを、放射能と言いますが、

隕石の中には、この放射能を持っているものもあります。

しかしながら、この隕石から出る放射線は通常非常に微量であり、

人々の健康に被害を及ぼすものではありません。

そのため、例えば山奥で隕石らしきものが転がっているのを発見し、

それを触ったとしても、何かの病気になるということは通常あり得ません。

宇宙から飛来する小天体は、大量の宇宙線を浴び、

その結果、隕石中の成分の一部が放射性同位体に変わることによって、わずかながらに放射能を持つようになります。

ただ、宇宙か飛来する物質は謎多き物質なので、

中には、人に害を与えるほどの放射能を出すものがないとも言い切れません。

ただ、過去には隕石の落下によって、

それを見に集まった人々が次々に健康被害を訴える事件があったのですが、

これは、その放射線とは別に原因があることがわかりました。

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2007年、ペルーで発生した隕石落下による中毒被害

2007年9月15日、

ペルーのボリビア国境付近にあるカランカス村に、突如として隕石が落下しました。

この隕石の破片はすべて回収されることはなかったため、その直径は定かではありませんが、

この隕石の落下によって、地面には幅13m、深さ4.5mのクレーターが形成されました。

その現場の様子は、以下の動画でご確認いただけます。

この隕石の落下は、直接的に誰かの命を奪うことはありませんでしたが、

その様子を見に駆け付けた600人余りの村人は、

その後次々に嘔吐や下痢、頭痛、皮膚障害などの被害を訴えたことから、

当初、これは隕石から放射線が発生している関係ではないかとの疑いが浮上しました。

しかし、結論としては、現場からは一切放射線は検知されませんでした。

その後、詳しい調査が行われた結果、

これは、隕石が地中のヒ素化合物を含む水分を蒸発させ、駆け付けた人々がその蒸気を吸い、ヒ素中毒を起こしたためであるということが判明しました。

隕石は大気中を秒速数km以上というすさまじい速度で突き進み、その際表面温度が数千度にまでなるほどに熱を持つため、その熱とすさまじい衝撃のエネルギーによって、大量の蒸気が発生したものと考えられています。

なぜ放射線は体に悪いのか?

放射線が体に悪いということは知っていても、

なぜそれが体に悪いのかということは、意外と知らない方も多いかもしれません。

そもそも放射線とは、

私たちが「色」として見ることができる波よりも、はるかに波長が短い波

のことを言うのですが、

その放射線は、あまりにも波長が短いため、

私たちの体を通過していくことができます。

このような波長の短い波を利用することで

「レントゲン写真」も撮ることができるのですが、

しかしながらその放射線は、

私たちの体を通過していく際に、

細胞内の「染色体」に傷をつけてしまう場合があります。

すると、細胞は新しい細胞を作るときに、その染色体もまた分裂させますが、

この分裂がうまくいかずに、

結果、できそこないの「がん細胞」などができてしまうことがあるのです。

つまり、放射線は体を通過する際に、健康な細胞を傷つけてしまうために、

「がん」などの発症リスクを高める危険性があります。

ちなみに、もし目の前で致死量の放射線が発生し、それが一気に体の中を通過していくと、

外から見た限りでは大きな変化はないものの、その人の体の中の細胞はズタズタにされてしまっています。

これを「急性被ばく」と呼びますが、

もしこの急性被ばくの被害にあった場合は、

その人物の体の中ではもはや新しい細胞を作ることができなくなり、およそ数か月後に死亡してしまいます。

まとめ

今回の記事では、隕石と放射能、放射線の関係について解説しました。

隕石は大量の放射線を出すことは通常ありませんが、落下直前まですさまじいエネルギーを持っているため、

落下地点では、空気中でかなりの成分変化が起きている可能性があります。

日本でも、ここ100年で数十個以上の隕石が落ちていると想定されていますが、

もし皆さんの住んでいる地域に隕石が落下したとしても、むやみには近づかない方が良いかもしれません。

それでは、最後まで読んでいただきありがとうございました(^^)

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