【解説】動物に寄生するタカラダニ、害はあるの?

ペットの動物を散歩に連れて行き、家に帰ってきた後、

よくよくその体を見てみると、何やら赤い粒々がついていたということがある方もいると思います。

それが、もし3月~6月にかけての間であれば、

おそらくその正体は

タカラダニ」というダニの仲間です。

このタカラダニは路上のコンクリートの上などに大量発生することがあり、

しばしば動物にもくっつき、寄生してしまいます。

見ていて非常に気持ち悪いと感じる方も多いと思いますし、ペットへの害などが心配になる方も多いと思いますので、

今回の記事では、そんなタカラダニとはどのような生物なのかを詳しくまとめます。

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目次

動物に寄生するタカラダニ、害はあるの?

動物に寄生するダニといえば

「マダニ」が非常に有名ですが、

こちらは、人間にも寄生し、吸血を行い、無理に取ろうとすると牙が体内に残ってしまうこともあることから、非常に危険な生物としても知られていますよね。感染症を媒介することでも有名です。

一方、タカラダニも動物の体に寄生することがありますが、

こちらは、吸血を行うことはなく、動物や人をかんだり刺したりすることもありません。

このタカラダニのお目当ては、動物の体に付着しているフケや皮脂などの動物性たんぱく質であり、それらをエサにするために寄生しています。

そのため、基本的にはそれほどのある生物ではなく、しっかりと取り除けば問題はありませんし、それほど慌てる必要もありません。

ただ、このタカラダニは潰すと赤い体液が出てきてしまうのですが、過去にはそれに触れた結果アレルギー反応が起き、かぶれてしまったという報告がされたこともあります。

これは人における話なので、動物で同様の症状が出るかどうかは定かではありませんが、

もちろん潰さないに越したことはないため、

もしもタカラダニがペットの動物などに寄生しているのを発見した場合には、シャワーなどで優しく洗い流して取り除いてあげるようにしましょう。

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タカラダニとは?

タカラダニは、毎年暖かくなってくる3月ごろになると卵から一斉に孵化し、5月ごろにそのピークを迎えるダニの一種です。

特に、自宅のベランダなどに大量発生することが多く、家の中にまで入ってきてしまうこともあることから、タカラダニを何とか駆除したいと悩んでいる方は大勢いらっしゃるようです。

タカラダニは毒こそ持ちませんが、誤ってつぶしてしまうと赤い体液が出てきてしまうため、これが衣類や書物にシミを作る原因になってしまうことがあることから、不快な害虫として扱われています。

また、このタカラダニは人には寄生しませんが、たびたび虫に寄生することはあり、

昔、セミに多数の個体が寄生しているのが、まるで宝を抱いているようだというところから「タカラダニ」という名前が付けられたというエピソードを持つ、ちょっとゾゾっとするような生態の生き物です。

タカラダニというからには「縁起の良い生き物なのな?」と思う方も多いと思いますが、実はそんなことはないのですね(^-^;

タカラダニは苔などが周りに生えている、基本的には乾燥したコンクリートの上などを好みます。

成虫は、5月~6月にかけて30個程度の卵を地面や壁の隙間の苔などに産み付け、その子供は次の春になるまで卵として過ごすことになります。

また、タカラダニはそのすべての個体がメスであり、オスの個体と交尾を行うことなく、

単為生殖」によってその子孫を残します。

我々人間を含む哺乳類では、その単為生殖という方法は通常考えられませんが、

自然界にはメス単体で子供を残すことができる生物も多数存在しており、

例えばナメクジやカタツムリは、2個体による有性生殖に加え、稀に単為生殖をおこなうことも確認されています。

ちなみに、そのナメクジやカタツムリにはオスやメスといった区別がなく、2個体が交尾を行うと、その両方が母親となって卵を産みます。

まとめ

今回の記事では、動物に寄生することがあるタカラダニについて、害はあるのかどうかという部分を中心にまとめさせていただきました。

タカラダニは基本は無害な生物ですが、動物の体から出るエサを求めて寄生してしまうことがあります。

見ていて決して気持ちの良いものではありませんし、衛生上よろしくありませんので、

もしペットの動物などにくっついているところを発見した場合には、早めにシャワーなどを利用してケアしてあげるようにしましょう。

それでは最後まで読んでいただきありがとうございました(^^)

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