【解説】秋と冬は?タカラダニがいる季節について!

毎年5月ごろになると、どこからともなく大量発生する

タカラダニ

このタカラダニは体長1mm程度のダニの仲間であり、これはダニの仲間の中では比較的大型です。

家の中には、計10種類にもなるダニがいることが分かっていますが、

その内全体の8割を占めると言われる

ヒョウヒダニ」の仲間は、

体長0.2~0.5mmと小型で、色も白いため、なかなかその存在に気が付くことが出来ません。

一方、タカラダニも確かに小さな生物ではありますが、その鮮やかな赤色が非常に目立つため、皆さんこれまでに一度は見たことがあると思います。

そして、このタカラダニについて気になることの1つが、

そのタカラダニが生きている季節ですよね。

タカラダニは春先から初夏にかけてはアスファルトの地面を歩いているのですが、は何をしているのでしょうか?

今回はそのあたりについて詳しく解説します。

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目次

秋と冬は?タカラダニがいる季節について解説!

タカラダニは、毎年3月ごろになると一斉に卵から孵り、

その数は、5月ごろにピークに達するといわれています。

このタカラダニは卵から孵ると、まずは蜘蛛や昆虫などの生き物を宿主として寄生し、

その体液を吸って成長し、成虫になります。

そして、成虫になった後は、菌類や花粉、そしてアブラムシなどの小昆虫を捕食して食べ、

2か月余り生きた後、5月から6月にかけて激減していき、

7月には、ほとんどその姿が見られることはありません。

そのため、このタカラダニは秋や冬に見られることはなく、越冬することもありません。

そのため、タカラダニはその5月ごろに一斉に卵を産み、

その子供は卵のまま秋や冬を越し、次の春を待つことになります。

タカラダニは暑くて乾いた場所を好むため、夏が嫌いというわけではないと考えられますが、

梅雨の時期に激減することから、雨に弱い生物であると考えられています。

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タカラダニはどこに卵を産むのか?

春から初夏にかけての季節にしか見ることができないタカラダニですが、

そんなタカラダニは、地面や壁の隙間にある苔などに卵を産み付け、

1匹が約30個ほどの卵を産むことが分かっています。

そのため、一度大量発生した場所においては、次の年になると再びタカラダニが発生することになります。

特に墓石などの近くはまさにそのタカラダニにとって住みやすい環境となっているため、5月ごろにお墓参りなどをすると沢山のタカラダニと遭遇するかもしれません。

また、タカラダニは思いの外歩くのが速く、2階のベランダなどにもいつの間にか侵入してきてしまいます。

もし、2階のベランダに干していた洗濯物などにタカラダニがついていることがある場合、そのベランダが住処となってしまっている可能性がありますので、苔などがある場合にはそれらを取り除く方が良いでしょう。

また、防水材を塗布するとそういった苔やエサとなる菌類も生えづらくなるため、タカラダニが寄り付きづらくなるということが分かっています。

特に、ウレタン防水材を塗布した屋上においてはほとんどタカラダニが観察されなかったという報告がされているため、タカラダニの発生を予防し、駆除したい方は試してみると良いかもしれません。

タカラダニには害があるの?

ダニというと基本的に「害虫」というイメージがありますが、

例えば、先にお話しした

「ヒョウヒダニ」という、家の中に存在するダニの実に8割以上の割合を占めるダニは、

このダニの死骸やフンに含まれる

システインプロテアーゼ」という酵素が、

しばしばアレルギー反応の原因となり、アレルギー体質の方や、アレルギーで症状が悪化する喘息患者などの悩みの種となります。

ただ、このヒョウヒダニは刺すことはせず、

人の肌を刺し、かゆみなどの原因となるのは、「ツメダニ」、もしくはどこからか迷い込んだ「イエダニ」という種類のダニです。

ただ、様々な観点から考えてみて、ダニという存在は基本的に人に害を与える存在であるわけですが、

タカラダニは基本的に家の中で大量発生することはありませんし、刺すこともなければ、アレルギーの原因になるということもありません。

過去には、このタカラダニの赤い体液に触れてしまった結果皮疹が生じたという報告例もありますが、これはそれほど頻繁に起こる症状というわけではありません。

なので、タカラダニは基本的には無害と言える生物なのですが、

とはいえ、このタカラダニはその見た目がそもそも不快であるため「不快害虫」として扱われています。

また、タカラダニはしばしば外のベンチの上なども歩いていることがあるため、その存在に気が付かずにうっかりお尻で潰してしまうと、赤い体液が衣類を汚す原因になってしまいます。

このように、タカラダニは基本的には害のない生物なのですが、できることならば触れない方がよく、関わらない方が良い生物です。

まとめ

今回の記事では、タカラダニがいる季節に関する情報や、その生態について解説しました。

タカラダニは雨に弱いせいか、およそ3ヶ月という短い生涯を終えると子孫を残し、その卵が秋と冬を乗り越え、次の年にまた生まれてくることになります。

ちなみに、家の中は1年を通して安定した環境にあるため、ヒョウヒダニの方は1年中家の中に生息しています。

ただ、そのヒョウヒダニの数もまた季節により変動があり、8月~9月ごろピークに達するため、その後の10月ごろにその死骸やフンの量が増えることから、ダニアレルギーのある方は秋の始めごろにその症状がひどくなります。

もし、秋になると咳がひどくなるという方は、一度ダニアレルギーの有無を調べてみたほうが良いかもしれません。

それでは、最後まで読んでいただきありがとうございました(^^)

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