※メガネウラ(ゴキブリトンボ)の化石はどこで見られるの?

今から約2億9000万年前、この地球上には様々な巨大化した昆虫が生息していました。

その中でも非常によく知られているのが

巨大な古代のトンボ

メガネウラ」です。

メガネウラは、ゴキブリトンボとも呼ばれています。

このメガネウラは、これまでの歴史上発見されている中では最も大きな昆虫であったことが知られており、羽を広げるとそのサイズはなんと70cmもあったとされています。

ただ、このメガネウラはもうすでに絶滅してしまった生物なので現代ではその現物を見ることはできませんが、世界にはこのメガネウラの仲間のものと思われる化石がいくつか見つかっています。

では、その化石は日本だとどこで見られるのでしょうか?気になったので調べてみました。

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目次

メガネウラ(ゴキブリトンボ)の化石はどこで見られるの?

メガネウラは現代に住んでいる昆虫のサイズからするとあり得ないくらいの大きさの昆虫ですが、その大きさを体験するためにも是非その化石を見てみたいという方もいると思います。

ということで調べてみましたところ、

メガネウラの化石(レプリカ)は、

国立科学博物館に行けば展示してあるようです。

しかし、それは上のような完全にその形をとらえたものではなく、

こちらのページのような、その一部をとらえたものです。

というのも、こちらは国立科学博物館の
「常設展」に飾ってあるものですが、

昆虫の化石、およびその実物大のレプリカは、
企画展」で紹介されることが多いようですね。

企画展とは、ある博物館の企画で展示品の入れ替えを行い、3ヶ月間など期間限定で開かれる展示会です。

なので、もしメガネウラの化石を見てみたい方は、全国の化石館や博物館のイベント情報をチェックしてみて、直接確認してから行くと安全です。

過去には、栃木県佐野市にある葛生化石館(くずうかせきかん)などでメガネウラを含めた化石を紹介する企画展が開催されています。

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メガネウラの生態

実は、メガネウラの姿を詳細にとらえた化石は、世界でもほんの数例しか見つかっていないほどの非常に貴重なものなんだそうです。

でも、それもそのはず。メガネウラが住んでいたのは今から2億9000万年も前のことです。そんな昔の姿が化石として残っているだけでもありがたいことですよね

そんなメガネウラは、なぜか日本ではゴキブリトンボとも言われています。

ただ、これは別にメガネウラがそこからゴキブリと現生のトンボに分化していったから、というわけでもありません。

ちなみに、メガネウラがいた時代には、もうすでに体長50cmにもなる巨大なゴキブリが存在していました。

また、ゴキブリの祖先は、ゴキブリとカマキリとに分化していったと考えられています。

しかしながら、この時代には空を飛ぶのは昆虫だけで、

翼竜も鳥類もまだ存在していませんでした。

ですので、空を支配していたのは、まさにメガネウラを含む空を飛ぶ昆虫だったのです。

ちなみに、古代の昆虫というとメガネウラのような巨大なものばかりが注目されてしまいますが、実はこの時代には、

今と変わらないくらいのサイズの昆虫も沢山存在していました。

メガネウラの仲間の中にも今のトンボと変わらないくらいのものも沢山いて、むしろそっちの方がメインだったのです。

ただ、そういうものが、そのメガネウラの餌食になってしまったのでしょうね。

しかしながら、メガネウラはその後まもなく訪れる、数百年にわたって続く氷河期の影響から、あっけなく絶滅してしまいました。

メガネウラの次に空を支配したのは…

メガネウラのような昆虫類は当時空を支配していましたが、

それらの多くは絶滅してしまい、次に空を支配するようになったのは、

かの有名な「プテラノドン」のような翼竜です。

しかしながら、それはメガネウラが絶滅してから実に1億年近くも後のことでした。その間は、小型の昆虫にとって空にあまり敵はいなかったようです。

ちなみに、今日空を飛んでいる鳥類は、このプテラノドンのような恐竜が進化したわけではありません。

実は最近の研究から、鳥類は小型の二足歩行の肉食恐竜から進化していったことが分かっているのです。

信じられないかもしれませんが、これらの腕がだんだんと大きくなり、膜を張り、爪を無くして、最終的に空を自由に飛び回ることができる翼が完成したと考えられています。

ですので、渡地たちが普段よく食べるニワトリも、しばしば見かけるカラスも、元をたどればそれらは恐竜だったのです。

なかなか想像がつきにくいですが、

例えばダチョウなんかは、その恐竜だった頃の名残をなんとなく感じますよね。

ん~こんなのに追いかけられたら怖い…(笑)

ちなみに、世界にはニワトリを本気で退化させて恐竜に近づけさせようとする実験を行っている研究者もいます。

保存状態の良い恐竜のDNAがどれだけ探しても見つからなかったため、鳥類の遺伝子改変を行い、翼を爪が生えているところまで戻すことを目標にしているようです。

もしかすると、あと数百年もすれば鳥類をかなり恐竜に似た姿まで退化させることができているかもしれませんね(^^)

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