※水が無いのになぜ「水星」?その名前の由来を解説!

太陽の周りを公転する8つの惑星のうち、

最も太陽に近い場所にある

水星

この水星は、太陽系の惑星の中で最も重力が弱く、

その重力の弱さゆえに、大気さえもがその表面上に停滞できないため、ほとんど大気がありません。

また、この水星には「」も流れていないのですが、

それなのに、なぜ水星という名前がついているのかとても不思議ですよね?

そこで今回の記事では、水星の名前の由来と、その水星の特徴について詳しく解説します。

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目次

水がないのになぜ水星?その名前の由来とは?

水がないのに「水星」という名前がつくのは、なんだか変な話ですが、

水星が水星と呼ばれるようになったのは、その水星のことがまだ何もわかっておらず、

そもそも人類がいまだ宇宙にさえ行ったことがないような古い時代のことでした。

その水星という名称は、

「この世の万物は、木火土金水という5種類の元素によって成り立つ」という、

五行思想」に由来しているのです。

これに、月と日(太陽)を合わせたものが、曜日の名前にもなっていますよね。(これらの曜日、五行思想の起源は、数千年前の古代バビロニア文明にあるとされています。)

この五行思想が信仰されていた時代においては、

実は8つある惑星のうち、天王星、海王星などは知られておらず、

ちょうど、地球を除く5つの惑星の存在しか知られていませんでした。

そこで人々は、その5つの星にちょうど五行思想を当てはめて、

それぞれを、

  • 木を司る星
  • 火を司る星
  • 土を司る星
  • 金を司る星
  • 水を司る星

と定め、信仰の対象にしてしまったのです。

古くから、星には世界に影響を与えるパワーがあると信じられていたため、そこがまた深く関係しています。

ただ、それからしばらくして科学的な研究がどんどん進み、

いざ水星に行って調査してみると、そこには水がなかった、

ということなんですね。

水を司る星である以上、水はあってほしかったものですが、

水星は太陽に近いため平均温度が180℃にもなりますから、水は液体のまま存在することができないのです。

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水星には氷はある

実は、水星には流動的に流れる水の存在は確認されていませんが、

水の個体である氷と、気体である水蒸気なら存在していることが確認されています。

水はないのに、氷ならあるというのはおかしな話に聞こえるかもしれませんが、

実は水星も、その全土が灼熱の大地であるというわけではなく、

「極地」つまり地球でいえば北極や南極のような太陽の影響を受けづらい場所において、

かつ隕石の衝突によってできたクレーターの底には、絶対に日が当たらない極寒の場所があり、

そこに、氷が存在しているということを、

「メッセンジャー」と名付けられた探査機が明らかにしたのです。

その氷は、時に「昇華」を起こし、気体にはなるのですが、液体にはなりません。

そのため、実は水星には流れるような水はありませんが、H2Oが全く無いというわけではありません。

人が水星に住める可能性は?

水星は、重力が弱ければ、大気も地球の1兆分の1程度しかなく、とても人が住むことに適した環境ではありません。

しかしながら、実はこの水星に住める可能性は0%ではなく、

遠い未来においてはもしかすると人類の一部はそこに移住している可能性もあります。

この場合、もし人類が住めるとすれば、それは極地に近い、なるべく日が当たらないような場所です。

ただ、太陽に近い分、紫外線や放射線等の影響も強いため、そのあたりのところについて対策しない限りは住むことができません。

ちなみに、もし今後地球人が他の惑星に移住することができるとすれば、

それはお隣の「火星」が最有力候補であり、

実際に2030年代には、初めて人類がそこに降り立つ予定となっています。

火星もまた水星同様に、大気がほとんどなく、温室効果が得られないために冷めやすい星となっていますが、

PFC(ペルフルオロカーボン)と呼ばれる温室効果ガスを発生させる工場などを作り、大量に発生させれば、100年ほどの期間でカナダのような気候にできるだろうとも言われています。

非常に先が長い、実現が困難な計画のようにも思えますが、

何らかの原因で人類が他の星への移住を余儀なくされた場合に、安全に非難することができるようにするためにも、確かにそういった試みは必要なことなのかもしれません。

まとめ

今回の記事では、水星の名前の由来と、その水星の特徴について詳しくまとめました。

実は、水星に近づくと、それに比例して太陽の重力の影響も強く受けてしまうため、

実は今だに水星の表面に着陸した探査機は存在せず、その水星についての調査はまだあまり進んでいません。

人類はいまだに火星にも金星にも降り立ったことがありませんし、実は同じ太陽系の惑星と言えど、地球以外の星についてはいまだに全然わかっていないんですね。

それでは、最後まで読んでいただきありがとうございました(^^)

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