※人類が目指す火星着陸、初の有人飛行はいつになる?

人類が月に降り立ったのはもう随分と前(1969年)のことですが、

これまでに、人類が火星に降り立ったことはまだ一度もありません。

なんとなく、地球のお隣の惑星なので、近い場所にあるようにも感じますが、

地球の周りをまわっている月とは違い、火星は太陽の周りをまわっていますので、

火星と地球との距離は、その時期によって大きく変化します。

しかも、火星が最も地球に接近したときでさえ、

地球と月の距離(約38万km)の100倍以上もの距離があるのです。

だからこそ、火星への有人飛行、および着陸はまだ実現していないんですね。

しかし、皆さんも耳にしたことがあるかもしれませんが、

今現在「火星移住計画」が真剣に議論されており、

これを実現すべく動いている団体が、少なくとも2つあります。

それに加え、月面着陸を成功させたNASAも、それほど遠くない未来に火星への有人着陸を予定しているのです。

そこで今回の記事では、それが実際いつごろになる予定なのかを詳しくまとめていきたいと思います。

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目次

火星への有人飛行、人類着陸はいつになるのか?

まず先に結論から言ってしまうと、

火星に人類が初めて着陸するのは、最も早くて2020年代になりそうです。

ただ、これは現実的にはなかなか難しいようで、

2030年代くらいになると考えておいた方が良いかもしれません。

しかし、1つ確かなことは、

そう遠くない未来に、人類は必ず火星に着陸します。

今現在、火星への人類到達を掲げて活動しているのは、

  • オランダの民間非営利組織「マーズワン」
  • アメリカの宇宙関連開発企業「スペースX」
  • アメリカ航空宇宙局「NASA」

の主に3つの団体です。

このうち、どこが先に火星に人類を送り込むことが出来るのかというのはまさに競争ですが、

最も実現性が高く、信頼性もあるのは、

やはりNASAでしょう。

NASAは、2018年から2026年にかけて4度の有人飛行を含む宇宙基地建造ミッションを計画しており、

それがすべてうまくいっても、実際に人を乗せて火星へと飛び立つのは、2030年代を予定しています。

スペースX社が2020年代を目標に掲げていますが、

マーズワンも当初は2020年代を目指していたものの、

費用面、技術面の問題から2030年代へと大幅変更しましたのでスペースX社もどうなるかはわかりません。

宇宙開発に本気で乗り出してから、たった10年で月面着陸を成功したNASAでさえ、

それから半世紀たった今も、火星への有人飛行を成功させていないわけですから、

これは、我々が想像する以上に難易度が高く、非常に大きなプロジェクトであると言えます。

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火星に存在する探査機について

これまで、火星に人類が着陸したことはありませんが、

実は、その地表を調べる探査機自体は、これまでに何基も着陸に成功しています。

これも、やはりNASAが成し遂げたことで、

1976年に、バイキング1号から切り離された探査機が、世界で初めて火星の表面での本格的な観測に成功しました。

その後、この探査機は1982年まで、計6年半もの間火星の表面を動き回り、貴重な情報を地球へと届けてくれました。

その後、

  • 1997年
  • 2004年
  • 2008年
  • 2012年

にも、火星に探査機が送り込まれており、

これらはすべて、NASAがその開発に携わっています。

宇宙開発に関しては、最初こそソ連の方が進んでいたのですが、

NASAが月面着陸を成功させた頃から、すっかり宇宙開発はアメリカがリードするような展開となりました。

火星に先に探査機を着陸させたのは、実はソ連だったのですが、

これは火星到着後間もなく信号が途絶えてしまい、

結局、本当の意味で火星の観測を先に行ったのは、やはりアメリカが開発した探査機だったのです。

火星のテラフォーミングは不可能?

火星に移住すると聞くと、

その火星を地球のような惑星に作り替える、

テラフォーミング」が行われるのかな?と感じる方も多いと思うのですが、

確かに、そういう話も出てはいるのですが、

NASAの発表によると、火星を地球のような緑豊かな星に変えることは、現代の技術では不可能であるといわれれています。

もし火星に移住するとしても、それは建物内での活動に制限され、外に出るためには特別な装備が必要となります。

では、なぜ火星を地球のような星にすることは難しいのかというと、

それは、火星には地球の100分の1以下の大気圧にしかならない希薄な大気しか存在しておらず、

温室効果を得られないことから、地表の平均温度はマイナス60℃にもなる極寒の地だからです。

火星に個体として眠っている二酸化炭素や、その他温室効果ガスとなる資源をすべて気体に変えたとしても、

地球のような温室効果を得るための数%程度にしかならず、

もし本当に火星を作り変えたいと思ったら、それ以外の方法で大量の温室効果ガスを火星に持ち込む必要があるのです。

しかし、火星は地球に比べれば小さいとは言え、その星全体を覆う大気を作ることは容易なことではありません。

しかも、火星は主に重力の弱さに起因する大気の流出が起こっているため、その対策をしないことには、宇宙空間にどんどん大気が逃げてしまうのです。

そのため、もし火星が本当に地球のような星になるとすれば、

それは数百年後、数千年後のことになりそうです。

まとめ

今回の記事では、人類を乗せた宇宙船が火星に着陸するのはいつになるのか、ということについて詳しくまとめました。

火星は、もし重力が地球と同じくらいあれば、この星もまた地球のような緑豊かな星になっていた可能性がありますが、

残念なことに、火星の重力は地球のおよそ3分の1しかないため、

大気が徐々になくなり、生物が生きるには厳しい冷えた星になってしまいました。

しかし、火星にはかつて海が存在していた可能性が高く、今も液体の水が地中に存在している可能性があるため、

生物が誕生している可能性は大いにあります。

ですから、火星への有人飛行、および着陸は、その詳しい調査を行うためにも非常に重要ですので、

おそらくあと20年以内には達成される到達を、楽しみに待ちましょう(^^)

それでは、最後まで読んでいただきありがとうございました!

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