※蟻の生態と寿命について!実は皆よく知らない蟻の凄さを解説!

春になると、どこからともなく現れる「

気温が暖かくなって、蟻が歩いているのを見かけると、春の訪れを感じるという方も多いでしょう。

そんな蟻は、非常にありふれた昆虫の1種のように思えますが、

実はよくよく考えてみると、この蟻っていったいどのような特徴を持っているのかあまりご存知ない方も多いのでは?

まるでいてもいなくても大して意味はないようにさえ思える蟻ですが、

実はこの蟻は、生態系の維持に大きく関係している非常に重要な存在。

そこで今回の記事では、その蟻の生態と寿命や、その役割などを詳しく解説します。

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目次

よく見かけるあの蟻の名前は?

皆さんは普段、家の庭や、道などで蟻を見かけると思うのですが、

自分がよく見かける蟻がなんという蟻かご存知でしょうか?

蟻はその地域や場所によって生息している種類に差はあるのですが、

おそらく皆さんがよく見かけることが多い蟻は、クロヤマアリという種類の蟻です。

クロヤマアリは日本全国に分布している蟻であり、おそらく皆さん絶対に一度は見たことがあるでしょう。

それほど大きくもなく、小さすぎない、中くらいの大きさの蟻です。

クロヤマアリは、その性格は温厚で、皆さんのイメージ通り、地面に巣を掘って生活しています。

ちなみに、日本にはクロヤマアリ以外にも計280種類近い蟻が生息しています。

クロヤマアリの生態と寿命について

また、蟻といえばせっせこせっせこ食料を運搬しているイメージがあると思いますが、あのように外に出て働いている働きアリは、基本的にはメスしかいません。

実は蟻は性別の産み分けができるので、働きアリを増やす場合にはメスの蟻を生むのです。ただ、メスとはいっても、働きアリは子供を産むことはできません。

しかし、働きアリはメスばかりですが、女王アリはもちろんオスの蟻も産み出します。

春になり、新しい女王を誕生させ、新しい群れを作るときにだけ、その女王と結婚させるために既存の女王アリがオスを産み出すのです。

そして、この時期に生まれるのが、いわゆる「羽アリ」と呼ばれる種類のものであり、その羽アリは巣から出て飛び立ち、他の巣のアリと結婚して、新しい群れを作ることになります。

つまり、もし蟻の巣の近くで羽のついたものを見かけたら、それは将来の女王候補か、それと結婚するために生み出されたオスアリなのです。

ただ、メスの羽アリはそれから女王アリになるという宿命を背負っていますが、オスの羽アリはその時期の交尾が終われば用済みになってしまうため、オスの羽アリは1年足らずで亡くなってしまいます。

しかし、メスの羽アリは、巣を掘り、女王となったのち、長い場合には、10年以上生きる個体も存在しています。その後は、巣のなかで一生子供を生み続けるのです。

また、働きアリの寿命は、だいたい1年から2年ほどといわれています。

このように、アリはその役割の違いによってかなり寿命が変わってくるのです。

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女王アリはどのようにして誕生するのか?

皆さんは、女王アリって見たことはありますか?

普段は蟻の巣の中で暮らしているので、なかなか見る機会はないと思うのですが、

クロヤマアリの場合、働きアリと、女王アリはそれぞれ以下の画像のようにかなりサイズが変わってきます。


出典:http://white.ap.teacup.com

かなりの差がありますが、

ここで皆さんに思い出してほしいのは、女王アリはもともと羽アリだったということ。

しかし、女王アリになった後はその羽がどこにも見当たらないわけですが、

実は女王アリとなるメスの羽アリは、交尾を終えると、まずは自分の羽をむしってしまうのです。

非常に不思議な生態ですが、羽は交尾をするパートナーを探すためにしか利用しませんし、その後は地中で過ごすことになるため、どこかでそのような仕組みがプログラムされたのでしょう。

そのため、稀に女王アリなどを見かけた際に背中を見てみると、確かに以前羽があった痕があります。

自然界における蟻の役割

アリはあまりに種類が多すぎて、その全ての生態や寿命などの特徴を説明することはできませんが、

世界を見渡すと、蟻塚を作ったり、毒を持つ蟻など、非常に多くの種類の蟻が存在していますよね。

しかし、そんな蟻は、普段「害虫」として扱われることも多いのが現実ですが、

実は、もし今日この蟻が世界から1匹もいなくなったら、それが生態系に与える影響はかなり大きいと考えられています。

というのも、アリは基本的には雑食で、地上に落ちているエサになりそうなものなら何でも巣に持ち帰って食べてくれますが、

実はその蟻は、ある動物にとってはエサとしての重要な役割を担っています。

つまり、蟻は他の動物にとって貴重な栄養源なのです。

特に、アリを食べる習性を持つ動物としてアリクイは非常に有名ですが、

その他にも、食料にするために蟻を必要としている動物は沢山います。

とはいえ、蟻なんて非常にちっぽけな存在で、他にもエサは色々ありそうな気もしますが、

実はある地域では、その地域に住む哺乳類よりも、その地域に住む蟻をすべて集めたほうが断然重量が重くなるそうです。

そういえば、町を歩いているとそこかしこにアリの巣がある地域もありますが、

そこにいる蟻をすべて集めると、確かにその量は尋常じゃない量になりそうですよね。

私たちが思っている以上に、蟻はこの星にはいなくてはならない存在なのかもしれません。

まとめ

今回の記事では、蟻の寿命や生態、その役割などを解説しました。

蟻はその働き、役割の違いによってかなり寿命が変わってくるようですが、女王アリだけ10年以上も生きるというのはすごいですよね。

なので、もし地上を歩いている女王アリを見かけたら、それはもう10年近く生きている非常に高齢の蟻なのかもしれません。なぜかたまに地上を歩いている個体が存在しています。

また、蟻は生態系の維持において非常に重要な役割を担っている生物であり、この星はまさに蟻の惑星なんていう人もいるそうですよ。

また、あれだけ小さな存在なのに、いったいどのようにしてあれほどの複雑な社会性を身に着けていったのか、考えてみると、とても不思議な生物ですよね。

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