※カタツムリにはオスメスがない?【雌雄同体】について解説!

特に梅雨の時期になると、どこからともなく現れ始める「カタツムリ

のそのそとゆっくり進み、びっくりすると殻の中に閉じこもってしまう様子が可愛らしいですが、

実は、そんなカタツムリには、オスとメスというような性別の区別がありません。

こういった生物を「雌雄同体」であるといいます。

我々人間や、その他の生物のほとんどは「雌雄異体」ですが、

実は、自然界にはこういった雌雄同体の特徴を持つ生物が少なからず存在しています。

そこで今回の記事では、そのカタツムリの雌雄同体について詳しく解説します。

スポンサードリンク

目次

カタツムリにはオスメスがない!その不思議な特徴を解説!

非常に不思議な話ですが、カタツムリには、オスメスといった性別の違いというものが存在していません。

というのも、なんとそのカタツムリの体内には、

「オスの生殖器」と「メスの生殖器」

の両方が存在しているため、まさにオスにもメスにもなれるという珍しい特徴を持っているのです。

では、2匹のカタツムリが出会い、交尾をした場合にはどうなるのかというと、

なんと、その2匹がそれぞれに産卵を行い、子孫を繁栄させます。

また、オスとメスの両方の性質を持つのであれば、他の個体と出会わずとも子孫を残せそうな気もしますが、

実は、それもできちゃいます!

カタツムリのような雌雄同体の特徴を持つ生物は、他の個体と出会えず、交尾ができない場合、稀に自分の体内で受精を行い、産卵を行う場合があります。

これを「自家受精」と呼び、この自家受精の場合は他の個体との交尾の時より産卵の数や生まれる確率などは低下するものの、しっかりと1つの個体として誕生し、成長するものももちろんいます。

なので、例えばカタツムリを1匹だけ飼育していた場合でも、半年ほど飼ってから急に産卵を行い、子供が生まれるということも十分にあり得ます。

人やその他の動物に例えるとあり得ない話ですが、雌雄同体とは不思議なものですね。

スポンサードリンク

カタツムリ以外で雌雄同体の生き物とは?

さて、ではカタツムリ以外で雌雄同体の生物には何がいるかというと、

最も身近な生物では、「ナメクジ」もこの雌雄同体であることが知られています。

しかし、これはある意味当然のことです。

というのも、ナメクジとは、カタツムリがその殻を脱ぎ捨て、進化した生物だからです。

カタツムリとナメクジは、分類上は貝の仲間で、その祖先はもともと海の中にいた貝の一種であると考えられています。

その貝が陸地へとあがり、進化を遂げたものがカタツムリで、

その内の一部は、その殻を脱ぎ捨て、ナメクジへと進化したと考えられています。

これには「メリット」と「デメリット」があり、

例えば、ナメクジには外敵から身を守るための殻が無くなってしまいましたが、

その分身軽になったことによって、小さな隙間にも潜り込むことができ、外敵から身を隠すことが可能になりました。

なので、どちらが良いかというのは一概には言えませんが、コンクリートジャングルの日本で生きていくためには、殻がないナメクジの方が生き延びやすいといえるでしょう。

さて、話を戻しますが、カタツムリのような雌雄同体の生物で、カタツムリよりもすごい生物として挙げられる生物がいます。

それが、異次元の回復能力を持つ水生生物「プラナリア」です

このプラナリアは、体のいたるところにどんな細胞にでも変化できる幹細胞を持っているため、

例えば2つに切られると、

頭からは尻尾が生え、

尻尾からは頭が生えることによって、

結果2体のプラナリアとなって復活します。

過去に行われた実験では、なんと100以上の破片に切り刻んだところ、それぞれが1個体として100匹になって再生したという話まで残っています。

尻尾が生えてくるという程度ならわかりますが、頭を切られても蘇るというのは本当に不思議ですよね…!

そして、このプラナリアもまた雌雄同体。

雌雄同体の特徴を持つ生物すべてが自家受精を行うことができるわけではないのですが、このプラナリアは自家受精を行うことができることが確認されています。

つまり、プラナリアは半分にちぎれても2匹になって復活できますし、別の個体に出会えない場合には、自家受精によってその子孫を残すことができるのです。

まさに、恐るべき生命力ですね。

ちなみに、その他には「ミミズ」も雌雄同体の生物として知られています。

カタツムリはコンクリートを食べる!

カタツムリは大きな殻をかぶっていますが、

あの殻は、実は卵から産まれた瞬間からすでにかぶっています。

以下の動画がとても参考になります。

そして、カタツムリはこの殻を生涯脱ぎ捨てることなく背負い続け、

その殻は、体の成長とともに大きくなっていきます。

つまり、ヤドカリのような生物とは根本的に異なり、カタツムリの殻は、まさにカタツムリの体の一部なのです。

そして、その殻の中に体内器官を綺麗にしまい込んでいるため、例えば殻から無理やりカタツムリを引きはがそうとすると、カタツムリは死んでしまいます。

さて、そんなカタツムリなのですが、実はその殻はカルシウムを主成分にしているため、それを大きくしていくためには、カルシウム成分を摂取する必要があります。

そのため、カタツムリはしばしば家の壁や塀にくっつき、コンクリートの中に含まれるカルシウム成分を食べています。

ですので、もしそういった壁にくっついているカタツムリを見かけたら、それはまさに食事をしている最中なのかもしれません。

また、そのためもしカタツムリを飼育する際には、普段の主食となる野菜などの葉っぱの他に、コンクリートブロックや、卵の殻などのカルシウムを含んだものを置いておいてあげる必要があるそうですよ。

まとめ

今回は、オスとメスの区別がない、カタツムリの雌雄同体について解説しました。

カタツムリは、外敵から身を守る能力が低く、生活圏が狭いために他の個体との遭遇率が低いことなどから、その進化の過程で雌雄同体という効率よく子孫を残す術を身に着けたと考えられています。

非常に不思議な生態ですが、果たしてどのようにしてそのような特徴を身に着けたのか。

生物って本当に不思議ですね(*^-^*)

スポンサードリンク

この記事が気に入ったら
いいね ! しよう

Twitter アカウント
よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!
目次