【恐竜雑学】サウルス(ザウルス):ドン:トプスの意味とは?

数いる様々な恐竜の中でも、特に有名でファンが多いのが

大型の肉食恐竜

ティラノサウルス」ですね。

このティラノサウルスは、

その体長は11m~13mと非常に大きく、

今から約6850万年前~6550万年前までのおよそ300万年の間、食物連鎖の頂点に君臨しますが、

隕石の襲来による大量絶滅の際にその姿を消してしまいました。

また、ほかに代表的な恐竜というと、

例えば空を飛んでいた

プテラノドン

巨大な角を持っていた

トリケラトプス

などが挙げられますが、

それらについている

  • サウルス(ザウルス)
  • ドン
  • トプス

は、しばしば恐竜の名前に共通していますよね。

そこで今回の記事では、それらの言葉の意味や、知ると面白い恐竜雑学についてまとめます。

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目次

サウルス(ザウルス):ドン:トプスの意味とは?

それではさっそくこれらの言葉の意味について解説します。

「サウルス(ザウルス)」の意味

サウルスザウルスという語尾がつく恐竜には、

例えば

  • スピノサウルス
  • パキケファロサウルス
  • アクロカントサウルス
  • エドモントサウルス

などが挙げられます。

実は、ザウルスというのはサウルスが濁った形でしかなく、基本は「サウルス」としかつきません。

また、サウルスは2足歩行の恐竜にのみ付けられるものではなく、

4足歩行の恐竜や、翼竜、海に生息していた恐竜にもつけられます。

このサウルスはギリシア語のラテン語系で

「トカゲ」を意味しています。

ちなみに「スピノサウルス」は背中にヒレのようなものをはやした大型の恐竜ですが、

これは「棘(とげ)トカゲ」を意味しています。

「ドン」の意味

ドンがつく恐竜として有名なのは、やはりプテラノドンですね。

では、このドンは何を意味しているのかというと、

これはギリシア語で「歯」という意味を持つ「odont」に由来しています。

例えばプテラノドンは

  • 翼という意味の「プテロン(pteron)」
  • 否定を意味する「アン(an)」
  • 歯を意味する 「オドン(odont)」

を組み合わせたもので、「翼があり、歯がない」という意味になります。

また、「トラコドン」という恐竜もいますが、こちらは「荒々しい歯」を意味しています。

「トプス」の意味

トプスがつく代表的な恐竜は、トリケラトプスです。

ただ、実際は「トプス」がつくというよりも、

そのほとんどが「ケラトプス」がつきます。

ではこれにはどういう意味があるかというと、

トリケラトプスは

「tri(3)+cerat(角)+opus(顔)」

の3つを組み合わせたもので、

これで「3本の角を持つ顔」という意味になります。

その他には、例えば「ブラキケラトプス」だと

「短い角のある顔」という意味になります。

以上まとめますと

  • 「サウルス(ザウルス)」は「トカゲ
  • 「ドン」は「
  • 「トプス(オプス)」は「

をそれぞれ意味しています。

またその他にも、

  • 「ラプトル」は「泥棒
  • 「ニクス」は「鉤爪
  • 「スクス」は「ワニ
  • 「オルニス」は「

などがあります。

是非色々な恐竜の名前の意味をチェックしてみてください(^^)

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鳥類は恐竜の直系の子孫

皆さんは、現在の鳥類は恐竜の直系の子孫であるということをご存知ですか?

恐竜は今から約6550万年前、メキシコのユカタン半島付近に落下した直径10Kmもの巨大な隕石による衝撃波の影響でそのほとんどが絶滅してしまったと考えられていました。

事実、ティラノサウルスはここでその歴史に幕を閉じることになりました。

その隕石の衝撃は半径1000Km以内の生物を一瞬にして吹き飛ばすほどのもので、恐竜だけではなく、この出来事によって地球上の80%の生物が一時死滅したと考えられています。

しかしながら、その恐竜の中で、鳥類に分化していったものが、現在にまで生き残っている恐竜であるということが最近になってほぼ確実視されるようになったのです。

これは具体的にどういうことかというと、

例えばティラノサウルスのような2足歩行をする恐竜(獣脚類)の登場は約2億3000万年前にまでさかのぼりますが、

その中で比較的小型のものが、のちに羽毛をはやしはじめ、

今から1億5000万年前~2億年前の間に、鳥類に進化したと考えられているのです。

ですので、ティラノサウルスは確かに滅んでしまいましたが、このティラノサウルスもまさに獣脚類。

そして、早くに飛翔能力を身に着け、発達したものが、現代にまで生き残ってる唯一の恐竜の子孫だと考えられているのです。

恐竜が地上を支配していたころの哺乳類は…?

恐竜の支配は約1億6000万年にわたって続きましたが、この頃はもちろん私たち哺乳類の祖先も暮らしていました。

しかし、当時の哺乳類の祖先は非常に小型で、恐竜たちの陰に隠れるように暮らしていたと考えられています。今でいう、ネズミのような生き物でした。

しかし、これらの哺乳類の祖先は、恐竜のように大型に成長できなかったある理由があったとされています。

それが、当時の「酸素濃度」です。

実は恐竜が栄え始めた時期は地球の酸素濃度は今よりも非常に低く、「横隔膜」による呼吸を獲得していた哺乳類の祖先は、体を小さくすることでその難を乗り切りました。

一方恐竜はすでに今の鳥類に見られる

気嚢(きのう)

という器官を既に持っていた可能性があり、

これまでの研究からこの気嚢による呼吸は、

哺乳類の横隔膜システムよりもはるかに効率が良いことが分かっています。

そのため爬虫類の中で、この気嚢に似た器官を持っていたものが恐竜となり、大型化していったと考えられています。

しかし、隕石の落下によってそれまで哺乳類の祖先を脅かしていた天敵が減り、さらに段々と酸素濃度が濃くなってきたことで、いよいよ哺乳類が地上を支配する時代がやってきました。

また、同時にその衝撃を耐え抜いた鳥類たちも様々な分化を遂げていくことになります。

鳥類が恐竜の子孫であり、恐竜そのものであるということは非常に大きな発見です。

もし遺伝子操作の研究が進めば、いずれ恐竜にまで鳥類を退化させ、ジュラシックパークの再現も可能になるのかもしれません(^^)

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