【解説】スーパー台風が日本に上陸…そのときの被害とは?

近年「スーパー台風」による危機が日本にも訪れる可能性があることは、おそらくご存知の方も多いと思います。

このスーパー台風とは、

いまだかつて日本が経験したことがないような、

すさまじい風速を誇る巨大な台風のことであり、

世界では、

2005年にアメリカを襲い、
1800人以上もの死者を出した
カトリーナ」や

2013年にフィリピンを襲い、
7000人以上もの死者を出した
台風30号」などが、

そのスーパー台風の定義を満たす、巨大な台風でした。

このように世界では既にその被害にあわれている地域も存在し、

日本も絶対にいつかはその被害を受けることになるものなのですが、

早ければ、今年2018年にもそのスーパー台風が上陸する可能性があると考えられています。

では、もしも本当に日本にスーパー台風がやってきた場合、日本ではどのような被害が生じることになるのでしょうか。

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目次

そもそもスーパー台風とは?

皆さんは普段、日本に接近する台風が、

その「風速の違い」によって呼び分けられていることについてご存知でしょうか?

その発生した順に、台風〇〇号とわけられるのはもちろんのことですが、

その中心部の「風速の違い」によって、以下のように呼び分けられています。

  • 台風:     最大風速が17.2m/s以上
  • 強い台風:   最大風速が33m/s以上44m/s未満
  • 非常に強い台風:最大風速が44m/s以上54m/s
  • 猛烈な台風:  最大風速が54m/s以上

ここでまずチェックしたいのは、

台風とはそもそも「最大風速が17.2m/s以上の熱帯低気圧」であるということです。

赤道付近、つまり熱帯地域では日差しの影響などにより海の水が蒸発し、それが地球の自転の影響で渦を巻くと、次第に中心部分の気圧が低くなる熱帯低気圧へと変化していきます。

そして、その中でも規模が大きく、風速が17.2m以上のものになったものを

台風」と呼んでいるのです。

そして、その風速がさらに大きくなっていくと、

  • 強い台風
  • 非常に強い台風
  • 猛烈な台風

という風にその呼び名が変化していくのですが、

その中で、「猛烈な台風」は最大風速が54m/s以上となっていますが、

それよりもさらに規模が大きく、最大風速が59m/s以上になる超巨大な台風を、日本ではスーパー台風と定義しています。

ちなみに、先にお話しした
「カトリーナ」は、その最大風速が70m/sもあり、

フィリピンを襲った
「台風30号」も、最大風速が約65m/sもありました。

この風速が50m/sを超えると、それは車でさえも吹き飛ばすほどの威力になるため、

もしも日本にスーパー台風が上陸すればかなり甚大な被害が生じることは必至であり、

死者が出ることも覚悟しなければなりません。

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スーパー台風は日本にいつやってくるのか?その被害の想定について

スーパー台風がいつ日本にやってくるのかというと、これはもちろん具体的なことは説明できませんが、

フィリピンに既に上陸していることからもわかりますように、

日本にもいつ来てもおかしくない状況にあります。

そもそも、なぜ近年このスーパー台風の存在がささやかれるようになったのかというと、

その原因は度々問題として取り上げられている、

地球温暖化」にあります。

この地球温暖化の影響によって、2100年を迎えるときに、

その平均気温が4.8℃も上昇している可能性があるという最悪の想定まで出ていますが、

この地久温暖化が進むと、赤道付近でより上昇気流が発生しやすくなり、その規模が大きくなりやすいのです。

そのため、おのずとスーパー台風接近の可能性が高まり、そもそもの台風の規模というものが大きくなる可能性があります。

そして、重要なのがそのスーパー台風が日本に上陸したときに予想される被害ですが、

分かりやすい例を1つ挙げると、

今年2018年3月30日、東京都は、

もしスーパー台風が日本に上陸して「高潮」が発生し、荒川や江戸川の堤防が決壊した場合、その浸水の高さは地上10mになると想定しています。

つい先日(2018年7月)、広島と岡山などでは記録的な豪雨によって川が決壊し、大規模な浸水が発生しましたが、東京でそのようなことが起これば、人的な被害はもちろんのこと、経済的にもかなり甚大な被害が生じることになることは必至です。

昨年2017年には、「台風21号」が最大風速40m/sの状態で日本に上陸しましたが、

気象庁の発表によると、この台風によって計8名の方が亡くなり、29名もの重傷者が出たほか、

建物の全壊、半壊、床上浸水、床下浸水を含めると、合計で6000棟もの建物が被害にあいました。

農作物や農林水産関連の被害額も含めると、その被害額は数百億円以上にも及びます。

台風の規模だけで見ると、風速40m/sは「強い台風」に該当するものであり、その上にさらに、非常に強い台風、猛烈な台風、そしてスーパー台風という規模が存在します。

そのため、もしも本当にスーパー台風が日本に上陸するとすれば、すさまじい被害が生じることになることは避けられないことです。

まとめ

今回の記事では、日本にも上陸する可能性のあるスーパー台風の概要や、もしこれが上陸したときの被害について解説しました。

スーパー台風はいつ発生するものなのか、いつ上陸するものかということは誰にも分からず、これが上陸するとなった場合、それを避ける方法もありません。

そういった非常事態に備えて起き、逃げる準備をして、危機意識を持つことが何よりも重要です。

もしも本当にこれが日本に上陸するとなった場合には、各自治体やテレビ放送などの情報に従い、命を守るために早急に避難するようにしましょう。

それでは最後まで読んでいただきありがとうございました。

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