【2018】人をゾンビに変えるウイルスの開発、過去に実在した?

ゲームセンターなどに行くと必ずと言って良いほどシューティングゲームが置いてありますが、特に、ホラー系のシューティングゲームが置いてあるところは多いですよね。

皆さんもこれまでに、ゾンビを相手にするシューティングゲームを1度はやってみたことがあるのではないでしょうか?私はありますが、ついつい負けるとコンティニューを何回もしてしまい、お金を使いすぎてしまったことがありました。

しかし、ゲームであればそれらは本当に襲ってくることはないので安心してプレーできますが、もし自分が本当にゲームの中の世界に身を投じられたらと思うと、楽しく敵を撃ってなんかいられないでしょう。間違いなくどこかに隠れて身動きが取れなくなり、あまりの恐怖に自ら命を絶ってしまうかもしれません。

なので、そのような未来は来ないでほしいと願うばかりですが、実際そういったウイルスはこの先誕生する可能性はあるようで、そのきっかけが、もしかすると今最先端で活躍する科学者の研究の中にあるかもしれません。

実は、過去にはウイルス改変の結果、元のウイルスよりも凶悪なウイルスが誕生してしまった事例などもあります。何故そのようなことをするのかと不思議に思う方もいると思いますが、実は医療の分野では、ウイルスを別のウイルスに改変するという研究は、今日でも当たり前のように行われているのです。

そこで今回の記事では、人をゾンビに変えるウイルスを開発するような研究は行われていたのか、そして、そのようなウイルスは実在したのか、詳しくご紹介したいと思います。

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目次

【ウイルス開発】人をゾンビに変えるウイルスは実在した?

結論から言いますと、これまでのウイルス開発における研究の中で、生物をゾンビに変えてしまうようなウイルスが開発されたというような報告はありません。

もしかすると似たようなものが開発されたことはあるのかもしれませんし、そういう研究は秘密裏に行われていたこともあったのかもしれませんが、少なくとも表向きにそのような報告がされたことはないようです。

と、ここでそもそも「ゾンビ」とはいったい何なのか、ということについて考えてみましょう。ゾンビといえば映画やゲームシリーズで人気の「バイオハザード」が有名ですが、なぜこれらに登場するゾンビは、まるで理性を失った死体のようで、人を食べるのでしょうか?

ゾンビがなぜ人を食べる特徴を持っているのかということについて疑問を持った方は少なくないと思いますが、「バイオハザードシリーズ」では、このような説明がされています。

まず、バイオハザードで最初にそのゾンビを生む原因となったのは「T-ウイルス」と呼ばれるウイルスであり、これはアメリカの巨大製薬会社「アンブレラ社」が軍事用に開発した生物兵器で、あるRNAウイルスに様々な遺伝子改変を施した結果誕生した変異体でした。

バイオハザードの世界では、何者かがこれを研究所から持ち出し、世間へと拡散させたことから、パンデミックが起こります。このウイルスはすさまじい感染力を持っていて、噛みつくだけではなく、引っかき傷や、空気感染でも人から人へと移ってしまうのです。

では、このウイルスが人に移るとどうなるのかというと、このウイルスは全身をめぐり、やがて脳にまで達してしまうと、大脳皮質を破壊し、急激な記憶低下と知性の欠如を招きます。また、これに続き代謝異常が起こるため、急激な飢餓感に襲われ、人々はゾンビと化し、人を食べるようになってしまうのです。

これは非常に現実味のある話で、大脳皮質は現時点ではまさに記憶の保管庫であるといわれています。私たちの脳では、覚えたての記憶は「海馬」へと一時保管され、その中で必要な記憶が「大脳皮質」に送られると考えられているのです。

また、ウイルスによって脳が破壊されるという現象もすでに確認されているもので、いまだに治療法が存在せず、発症するとほぼ100%死に至るといわれている「狂犬病」は、まさにウイルスが脳を破壊することによって死に至ります。

その他にも、脳に達した結果脳を破壊するウイルスには様々なものが存在しています。なので、T-ウイルスのように感染力が強く、脳を破壊するウイルスを作り出すことは、科学者が本当に作ろうとしたらそれほど難しいことではないのかもしれません。

狂犬病ウイルスをベースにしたゾンビウイルス

先ほど狂犬病について少し触れましたが、この原因となる狂犬病ウイルスは、現時点で今後ゾンビウイルスになりえる最も注意すべきウイルスの1つです。

狂犬病を発症したというニュースを日本で耳にすることはほとんどありませんが、実は日本ではすでにその狂犬病は撲滅されたと考えられています。

狂犬病はもし発症するとその致死率はほぼ100%で、これまでに助かった事例は本当に数えるほどしかありませんが、幸いなことに感染力は特別強いわけではないので、狂犬病ウイルスを持った犬にかまれ、その粘液に存在するウイルスが傷口から侵入したりしない限りは感染することはありません。つまり、基本的に空気感染はしないものと考えられています。

ちなみに、犬からの感染経路が圧倒的に多いので狂犬病ウイルスと呼ばれていますが、実際にはその他の動物がこのウイルスを持っている可能性もあります。過去には、コウモリから移ったとされる事例も報告されています。

また、この狂犬病は日本で話題になることはないので、それほど気にする必要もないのかと思われる方もいるかもしれませんが、実は南米やアフリカなどの発展途上国では今も当たり前のようにこの狂犬病が流行しており、毎年年間5万人以上もの方がこの狂犬病によって命を落としています。

ですので、そういった地域に存在するウイルスが、より強力なタイプへと進化し、被害地域が拡大していく可能性もあります。

そういったパンデミックは、まさに明日から起こる可能性だってあるのです。

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過去に人がゾンビ化した事例について

実は、これはウイルス感染によるものではありませんが、過去には人がゾンビ化してしまった事例が存在します。つまり、ゾンビは実在したのです。

それが、2012年に起こった事件なのですが、

2012年の5月26日、アメリカフロリダ州のマイアミのフリーウェイ沿いで、男2人が争っているという通報を受けた警察が現場に駆け付けたところ、

一方の男性がもう1人の男性の上に乗り、下にいる男性の顔をむさぼり食っている様子を警官が目撃し、驚愕します。

犯行に及んでいる男にやめるよう呼びかけても反応しなかったため、警察官は犯人に発砲。しかし、それでもなおやめる様子がなかったため、男は射殺されました。

この事件は、「バスソルト」と呼ばれる薬物により精神異常が起きたために起こった事件とされていますが、実はこの時期に、この薬物によって別の現場でも似たような事件が起きたことから、これら一連の事件がゾンビ事件として話題となりました。この薬物を使用すると、狂暴性が増し、痛みなどを感じなくなるという特徴があるそうです。

ただ、これらは薬物によるものなので、パンデミックのように人から人へと拡大していくものではありませんが、注目したいのは、狂暴性が増し、痛みを感じなくなってしまうということ。

薬物は脳に影響を与えるということは周知の事実ですが、つまり似たような影響がウイルス感染によって起こったらと思うと、非常に恐ろしいですよね。

ウイルス開発はなぜ行われるのか?

今現在、ウイルスを改変し、別のタイプを生み出すという研究はごく普通に行われています。

例えば、2011年に東大の研究室から発表されたある論文は、アメリカ政府によってその内容の一部削除を要求されるなどされ、話題となりました。

その論文は、インフルエンザの機構を分子レベルで解明するための論文として発表されたのですが、

その中で「赤血球凝集素型」というものに分類されるH5というウイルスと、過去に大流行が起こったヒトH1N1ウイルス由来の遺伝子を組み合わせてみたところ、ウイルスが哺乳類のフェレット間で飛沫感染するようになったことが記されていました。

つまり、人だけではなく、様々な哺乳類を通じて感染が起きる可能性のあるより強力なウイルスが誕生した恐れがあるということで、問題となったのは、そのウイルスの作成の仕方が論文に掲載されていたことでした。

つまり、その手法を真似ればそれを他の実験室でも作り出せる可能性が高く、悪意のあるものがそれを使用すれば、未知のウイルスによるパンデミックが起こる可能性もあります。また、当時似たような研究を行っていたオランダの研究チームの論文についても同様に削除が要求されています。

また、医療の分野では「ウイルス療法」と呼ばれるものが現在も当たり前のように行われています。実はウイルスの中には、例えば癌の改善に効果を示すようなものも存在しており、これは1950年代にはアイデアとして登場していたもので、今もなおその研究はごく普通に行われているのです。

ただ、2007年に公開された映画「アイ・アム・レジェンド」は、新種のウイルスの感染によって世界中の人々がゾンビになってしまうという内容ですが、

この話は最初「はしかウイルス」を改変して作成されたウイルスが、がん治療に劇的な効果をもたらすというところからスタートします。しかし、そのウイルスが変異を起こして誕生した「クリスピン・ウイルス」が、人々をゾンビに変えてしまうようになったのです。

このような話はフィックションの世界の話だけとは限りません。悪意のあるものが研究を行えば、今存在しているものよりはるかに凶悪な特徴を持つウイルスが誕生するという可能性があることは、過去の事例が示しています。

もしそのような大流行が起きた時、果たして我々に逃げ場はあるのでしょうか。

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