\ 2023年3月26日まで /
※タカラダニが湧く原因は?ベランダや室内の対策について!
毎年3月に卵から孵化し、
5月に入ると、その数がピークに達する
「タカラダニ」
ノートの上に現れ、ついつい撮影してしまった。
とても綺麗なタカラダニ(?)。いずこから…。 pic.twitter.com/fbbvjXZkfg— ごうぎ しげる🔬 (@sgougi) 2016年5月26日
このタカラダニは人を刺すことこそありませんが、
その存在そのものが苦手な方にとっては、不快以外の何物でもありませんよね。
特に、赤ちゃんや小さいお子さんがいるご家庭においては、何とか対策をしたいという方も多いでしょう。
タカラダニは基本的には屋外に広く生息している生物ですが、
もしもこれが室内やベランダなどに沢山いる場合には、
必ずそれが湧いてしまう原因があります。
そこで今回の記事では、ベランダや室内にまでタカラダニがいる場合、その原因と、是非知っておきたい対策方法についてまとめます。
タカラダニが湧く原因は?ベランダや室内で見つけた時にチェックしたいこと!
タカラダニは5月ごろになると、ほとんどの場所において観察される非常にありふれた生物であるため、これをほぼ0にまで追い込むということは簡単なことではありません。
ただ、これが室内で観察されたり、
2階にも関わらずベランダなどに沢山いる場合には、必ずその原因があるはずです。
この場合チェックしたいことは、
「その家の敷地内に、タカラダニが住みやすい環境が築かれていないか」ということです。
タカラダニは非常に広い食性を持っており、アブラムシのような小昆虫を食べるほか、タカラダニの活動する時期と重なるようにして多く飛散する花粉や、苔や菌類などを食べて生きています。
基本的には乾いたコンクリートの地面のような場所を好むのですが、
それに加えて、苔などが適度に生えているような場所はまさにタカラダニにとっては最高の住処となり、
最終的にタカラダニはその苔にまた次の年に発生する卵を大量に産み付けるため、もし思い当たるような場所がある場合には要チェックです。
タカラダニは1匹が約30個の卵を産むため、もし一度発生してしまえば、そのサイクルはその後何年にもわたって続いていくことになります。
特に、ベランダでこれが大量発生してしまうと、それは気が付かない間に室内にまで入り込んでしまう可能性があります。タカラダニは体長1mm程度の小さな生き物ですが、非常に動きが速いため、その小ささと素早さを生かして、室内に入るのは簡単です。
まずは、タカラダニが住み着いてしまう場所、タカラダニが湧く原因となる場所がないかチェックし、もしタカラダニが一か所に集まっているような場所があれば、対策をとるようにしましょう。
ベランダや室内のタカラダニを減らす対策方法は?
もしもベランダでタカラダニが発生してしまった場合、その数を減らす対策方法としてお勧めしたいのが、
防水材を塗布するということです。
実は過去に、タカラダニの生態を調査していたところ、
この防水材で被膜されていた場所においては、ほとんどタカラダニが観察されなかったという調査結果が出ています。
特にウレタン防水材で加工され、かつグリーンで被膜されているような地面においては、このタカラダニがほとんど見つからなかったそうです。
タカラダニは、白く光を反射するような場所に集まる習性を持つことから、そのグリーンという色がタカラダニにとっては好ましくなかった可能性があるということと、
そもそも、防水材で加工した場所には苔などが生えづらいことから、タカラダニが住むには適していなかった環境があります。
特に後者の、苔や地衣類が生えづらくなることは、タカラダニにとっては致命的だったようです。
ちなみに我が家のベランダはもともと緑の防水材でコーティングされていますが、そのタカラダニを見たことはありません。
次に、室内のタカラダニの対策についてですが、
このタカラダニは基本的に室内に住み着く生物ではなく、もし室内にいるとすれば、その室内に入りやすいような場所(屋外)にタカラダニが集まってしまう場所があると推測されます。
それが、先ほどのベランダかもしれませんし、また別の窓に近いような場所かもしれません。
そのため、その室内の対策をとるというよりも、その原因となっている元を絶つことこそが重要です。
窓の察しのところが汚れていて、ほこりなどがたまっていれば、そこに餌を求めて集まってきてしまう可能性がありますので、こまめな掃除をするようにしましょう。
また、もしも室内にいる場合には、つぶれると赤いシミができてしまいますので、掃除機などで吸い取ってしまうようにしましょう。
ダニ獲りシートや殺虫剤はあまり効果がなく、その場しのぎにしかならないようです。
タカラダニには害はあるの?
タカラダニはその存在自体が不快なものですが、このタカラダニにはもしや何か害があるのではないかと心配になる方も少なくないと思いますので、ここで改めてその部分について解説いたします。
まず、先に軽く説明いたしましたが、
このタカラダニは人を刺すようなことはなく、血を吸うこともありません。
人を刺すのは「ツメダニ」という種類のダニであり、もし家の中でダニに刺された場合には、このツメダニがその原因の9割を占めるといっても過言ではありません。
ただ、このツメダニは基本的に人の血液を食料にすることはなく、昆虫などの体液を吸って生きているのですが、そこに人がいると誤って刺してしまうことがあります。なので、積極的に人を狙うわけではありません。
そして「ダニ」というと、それを吸い込んでしまった結果、
アレルギー反応の原因になるのかどうかという部分も気になると思いますが、タカラダニはこれまでにアレルギーの原因になってしまったという報告はありません。
ただ、このタカラダニの体液に触れてしまった結果、皮疹が生じたという報告はあります。非常に稀有な例と言えますが、できることなら関わらないにこしたことはありません。
ちなみに家の中にいるダニで、しばしば喘息患者などを悩ませる原因になるダニは、
「ヒョウヒダニ」という種類のダニであり、
このダニが家の中にいるダニの全体の8割以上を占めます。
先ほど説明したツメダニは割合としては全体の5%以下であり、タカラダニに関して言えばそれ以下で、基本的には室内で見られる生物ではありません。
もしタカラダニが家の中に何匹もいるという場合には、その原因となっている元を探してみましょう。
まとめ
今回の記事では、タカラダニがベランダや室内にいた場合にチェックしたいポイントと、その対策方法についてまとめました。
タカラダニは基本的には人に害を与える生物ではありませんが、
例えばこれが発生する時期に外に出かけた時に、ベンチなどに座る機会がある場合には、一見何もいないように見えても、このタカラダニが歩いている場合がありますので注意してください。
もし気が付かずにそのままお尻で潰してしまうと赤いシミができてしまいますので、白っぽい色の衣類の場合には目立ってしまいます。
非常に厄介な存在ですが、タカラダニは6月になるとその量が激減し、7月にはほぼ0になりますので、その期間中だけ意識して気を付けましょう。
それでは最後まで読んでいただきありがとうございました(^^)
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