※車やタイヤにタカラダニが…!その生態や害などについて解説

車に乗ろうとしたときや、整備しようとしたとき、

なんとなくまじまじと車を見てみると、

ちょこちょこと動き回る小さな赤い生き物

タカラダニ」を発見することがあるかもしれません。

普段は中々気が付かないことが多いと思いますし、このタカラダニは春先から初夏にかけての短い時間にしか出現しないため、

それが大量に車やタイヤなどにくっついていると、なんとなく怖くなり、害はないのかと心配になる方も少なくないと思います。

そこで今回の記事では、その車やタイヤにひっつくことがある、タカラダニの生態について解説します。

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目次

車やタイヤにタカラダニが…!その理由について解説!

自分のや、そのタイヤの表面を歩き回るタカラダニを発見すると、そこにいるのは何か理由があるのか?と疑問に思われる方も多いと思いますが、

実際は、その車の上やタイヤなどを好んで動き回っているわけではなく、エサなどを求めて歩き回り、上ってしまった結果そこにいたと考える方が自然です。

というのも、このタカラダニは気が付かないだけで、アスファルトの地面などには大量に歩き回っている生物であるため、

車などを停車していれば、あっという間にタイヤなどをつたって登っていってしまいます。

その動きは、思いのほか速いです。

また、もしも車を1日近く停車させた後に、ボンネットの上などに大量に集まっているようなことがあれば、それはそこにたまっている花粉などを食べに集まってしまったのかもしれません。

このタカラダニの発生する時期(3月~6月)はちょうど花粉が多く飛散する時期と重なり、タカラダニは花粉を食べることが知られているため、ボンネットの上などに花粉がたまっていれば、タカラダニが集まってしまう可能性はあります。

また、もし家で車を止めていた間に、タカラダニが大量に車にたかっているようなことがあれば、

そもそもその駐車場がタカラダニが住みやすい環境になってしまっている可能性があります。

タカラダニはコンクリートのような乾いた場所を好み、かつその周りに苔や菌類などが生えていれば、タカラダニにとっては格好の住処となってしまいます。タカラダニは菌類を食べますし、苔に卵を産むのです。

しかし、タカラダニは防水材を塗布してある場所を嫌う習性があり、特にウレタン防水材はタカラダニの発生の予防につながる可能性があることが過去の調査からわかっているため、

もしタカラダニが駐車場に沢山現れてしまう場合には、防水材の効果を試してみると良いかもしれません。

タカラダニに害はあるの?

タカラダニがあまりにも集まっていると、その量に圧倒されてしまうこともあるかもしれませんが、

タカラダニは基本的には無害な生物であり、毒のようなものも持っていません。

しかし、タカラダニはその鮮やかな色からもわかりますように、

もし潰してしまうと、赤い体液が出てきます。

これが服などについてしまうと、シミになり取れづらいため、車などについている場合には、それが車の中に入り、シートの上などに移動してしまわないように注意が必要です。

また、タカラダニは毒こそ持ちませんが、過去には、このタカラダニの体液に触れてしまった結果、皮疹が生じてしまったという報告がされたこともあります。

そのため、なるべくなら触れない方がよく、関わらない方が良い生き物です。

もしタカラダニを見つけたら、水などを使って洗い流してしまいましょう。

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タカラダニの生態は?

人に害をなすダニというと、吸血を行い、感染症を媒介する原因にもなるマダニなどが有名ですが。

今回お話ししているタカラダニは、その存在自体は確かに不快ではあるものの、関わらなければ人に害をなすこともなく、

特に未知の可能性を秘めているような生き物でもないため、

実はほとんど研究が行われていないという謎多き生物の一種なのです。

ただ、もちろんわかっていることもいくつかあり、

例えばこのタカラダニは、3月ごろに卵から孵ると、

クモや昆虫などに寄生して、その体液を吸って成長します。

その後、成体になってからは、先ほど言ったように花粉や菌類などを食べており、

自分より小さな昆虫、例えばアブラムシなども捕食して食べることから、その食性は広いと考えられています。

そして、5月の後半から6月になると、壁の隙間に生えている苔などに卵を産み付け、その子供は卵のまま次の春を待つことになります。

タカラダニは1匹が30個ほどの卵を産むため、もしタカラダニが大量に発生している場所があれば、そこではまた次の年もタカラダニが大量発生してしまう可能性があります。

まとめ

今回の記事では、車やタイヤにまとまりついていることがあるタカラダニについて解説しました。

このタカラダニは建物の屋上などにも大量に発生するため、そこからも非常に行動範囲が広いということがわかります。

なので、ベランダや2階の部屋の中にもいとも簡単に入ってきてしまうため、特に5月のその数がピークを迎える期間中は、なるべく触れたり潰したりしないように注意が必要です。

それでは最後まで読んでいただきありがとうございました(^^)

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