※ダイオウイカはアンモニアで臭い!なぜなのか理由を解説!

深海の巨大生物「ダイオウイカ」の存在は、1800年代、もう100年以上前には確認されていましたが、実はその生態はまだまだ未解明な部分が非常に多い。

その死骸が浜辺に流れ着いたりはするのですが、実際にこれが深海でどのような生活を送っているのかということはいまだによくわかっていないのです。

そして、そのダイオウイカが深海で泳いでいる動画が世界で初めて撮影されたのは、なんと2013年とすごく最近のこと。小笠原諸島沖の海域で、日本の調査チームが世界で初めてその撮影に成功しました。

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ということで、ダイオウイカの生態についてはこの先徐々に解明されていき、それがもっと身近な存在になるまでにはまだ時間がかかりそうです。そもそも、ポンポン見つかるようなものではないため、その標本すら非常に貴重な存在ですからね。

しかし、現時点でそのダイオウイカについてわかっていることもいくつかあり、その1つが、ダイオウイカは非常に臭いということ!そしてその理由が、その体にアンモニア成分が大量に含まれているためなんです。

アンモニアというと、私たち人間の体の中では尿に含まれている成分ですよね。つまり、老廃物です。

では、なぜダイオウイカの体にはそのアンモニアが多く含まれているのか、その理由を詳しく解説していきたいと思います。

ダイオウイカの体がアンモニアで臭い理由はなぜ?

ダイオウイカの他に、もう1種巨大なイカとして「ダイオウホウズキイカ」なども知られていますが、これらのイカはその体に大量のアンモニア成分を蓄えており、非常に臭いので、食用には適さないといわれています。

では、その理由はいったいなぜなのかというと、これは主にそれだけの巨体でも、水中で浮力を得るためであると考えられています。

というのも、ダイオウイカは最大で体長18mになるとも言われていますが(ダイオウホウズキイカは最大14m程度)、そんなダイオウイカは、体長3m程度のものさえ、その体重は100kgを超える個体もいます。

しかし、もし体重が100kgもあるのであれば、何らかの対策をしないことにはあれよあれよと沈んでいってしまうことはイメージがつきやすいですよね。

ちなみに、魚の多くはガスをためておく「浮袋」という器官を体内にもっており、そこにガスをためることによって浮力を得ますが、ダイオウイカに限らず、イカは基本的にその浮袋を持っていません。

そして、そこでイカが考えたのが、体内にアンモニアを蓄えておくという方法なんです。具体的には、そのアンモニアを「塩化アンモニウム」という成分として体に蓄えることで、ダイオウイカは浮力を得ています。

塩化アンモニウムを蓄えるとなぜ浮力を得られるのか?

では、これはいったいどういうことかといいますと、これはそもそも「海水」とはいったい何なのかということを考えると非常にわかりやすいです。

まず、海水とはいわゆる塩水ですが、この塩水とはそもそも「塩化ナトリウム」という成分が大量に溶けている水溶液です。その「塩化ナトリウム」がいわゆる塩です。化学式で書くと、塩化ナトリウムは「NaCl」です。

一方、ダイオウイカが体に蓄えている「塩化アンモニウム」は、化学式で書くと「NH4Cl」です。

そして、これらの分子の分子量は、それぞれ

  • NaCl:「58.4g/mol」
  • NH4Cl:「53.5g/mol」

となっています。

molというのは「その分子が6.02×10の23乗個集まった時」という意味です。これはもうそういう定義として覚えるしかありませんが、つまり、同じだけの量(1mol)の分子が集まったとすると、NaClとNH4Clとの間には、上に示したようにおよそ5gの違いがあります。

これをどうとらえればいいのかというと、この差は、「非常に小さいもの」であると考えてください。なので、この時点でダイオウイカは、その自分の体を海水に非常に近づけているといえます。

かつ、実際にはその比重が海水よりも若干軽いため、結果ダイオウイカは海底に沈むことなく海の中をゆらゆらと泳ぐことができるのです。

つまり、このダイオウイカの体がアンモニア臭で臭いのは、ダイオウイカが海の中でも沈むことなく生きていくために生み出した唯一の策なのです。

なのでダイオウイカにお前臭いんだよ!と言っても、むこうからすると知らんがな!って話ですね。笑

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ダイオウイカの動きはのろい?

さて、深海の巨大生物ということでその存在にわくわくする方も沢山いると思いますが、実際には、もしそんなダイオウイカと海の中で出会ってしまったらと考えると…正直ぞっとしますよね。

そんな巨体がこちらにひゅーんと泳いできて、襲われたらと考えると非常に恐ろしいですが、このダイオウイカは、その動きは実際はかなり遅いのではないか?と考えられています。

ただ、いかんせんその生態について未解明な部分が多いため、本当はビュンビュン動き回っている個体もいるのかもしれませんが、

2013年に撮影された映像も深海でゆらゆらしているだけでしたし、2015年に富山湾に迷い込んできたダイオウイカも、人を襲うことなくゆらゆらと泳いでいました。

ちなみに、その2015年に撮影された映像がこちら↓非常に貴重な映像です。

このダイオウイカは体長およそ4mだそうです。まだまだ大きくなる可能性があるということですね。

ということで、そんなゆらゆらと泳いでいるダイオウイカなんですが、

こんなにでかいダイオウイカでも実は天敵と言える存在がおり、それが、ダイオウイカと同じく体長が最大で18mにもなる、「マッコウクジラ」なんだそうです。

実際私たちの知らない深海の世界では、このダイオウイカはしょっちゅうマッコウクジラの餌食になっているそうで、

なぜそれがわかるのかというと、そのマッコウクジラの胃の中からはよくこのダイオウイカのものとされる体の一部が見つかったり、マッコウクジラの皮膚にはそのダイオウイカの吸盤がかみついた跡が残っているそうです。

例えば、こちらの画像なんかそのマッコウクジラの皮膚に残っている後なんだそうです。綺麗なまんまる!

こういう話を聞くと、余計深海って怖いな…って思いますね。しかし、それでもやはりこういう未知の生物、生態の話は本当にワクワクします(*^-^*)

まとめ

今回の記事では、ダイオウイカはアンモニアで臭いといわれていますが、その理由はいったいなぜなのかということについて詳しく解説しました。

最大体長18mにもなるダイオウイカですが、実はその卵の大きさはわずか1mm程度なんだそうです。それだけ小さい卵からかえり、18mになるまで大きくなるのは、本当に大変なことなんでしょうね。

まだまだ謎に包まれた深海の世界ですが、いつかそんな10mを超えるような個体を水族館などで生で見ることができる日が来ることを筆者は願っています…!

それでは最後まで読んでいただきありがとうございました!(*^-^*)

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