※ボノボの「ホカホカ」「ペニスフェンシング」を動画付きで解説!

私たち人間も含め、現在地球上にいる約220種類の猿たちは、元をたどれば皆同じ祖先から分化していったと考えられています。

しかし、その途中で、どんどんその種は分化していき、

今から約1700万年前に、
その祖先からオランウータンに進化するものが分化し、

今から約800万年前に、
残りの祖先からゴリラに進化するものが分化し、

今から約600万年前に、
残りの祖先からチンパンジーに進化するものが分化しました。

なので、生物学的に最も人間に近い種類とされる類人猿は、

チンパンジー属」の猿ということになるのですが、

このチンパンジー属は、

一般的に「チンパンジー」と呼ばれる種類のものと、

もう一種、「ボノボ」と呼ばれる猿の2種から構成されています。

このボノボは極めて知能が高く、さらにチンパンジーに比べて非常に温厚な性格をしていることでも知られています。

そして、そのボノボだけに見られる珍しい習性が、

メス同士の間で見られる、

ホカホカ」という性的コミュニケーション方法です。

さらに

オス同士でも、

ペニスフェンシング」という性的コミュニケーションがみられることがあります。

そこで今回の記事では、そのボノボの特徴と、ホカホカやペニスフェンシングを動画なども交えて解説します。

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目次

ボノボに見られるホカホカとは?実際の動画がこちら!

ボノボは非常に平和的な動物で、同属同士でケンカをすることがほとんどない動物として知られています。

例えば、ほかの類人猿ではしばしば同属での殺し合いや、子殺しなどの習性が観察されているのですが、このボノボではこれまでにそのような現象が観察されたことはありません。

しかも、ボノボは自分の子供ではない他のメスが生んだ子供さえ育てることがあり、子供も母親以外のボノボになつくことがあります。このような習性はボノボ以外では見られず、とても愛情深い動物なのです。

しかし、そんなボノボでも、時には怒ったり、興奮したりすることがあります。

そして、そのような時にメス同士のボノボが見せるのが、「ホカホカ」といわれる行動です。

このホカホカでは、メス同士のボノボが抱き合い、その性皮をこすり合わせます。

つまり、疑似的な性行為をするのです。

これは、ボノボにとっては大事なコミュニケーションの方法であり、例えば、美味しい食べ物があった時や、他の群れが近づいてきたときなど、興奮が高まった時にこのホカホカを行い興奮を抑えます。

そして、例えばある一匹のメスがご飯を持っているときには、そのエサが欲しい他のメスがそのホカホカを誘い、それが終わると食べ物を分けてもらいます。このように、ホカホカは大事なコミュニケーションの方法で、かつ

絆を深めるための行動なのです。

このような方法があるからこそ、ボノボは無理やり食べ物をとったりすることはせず、争いが起こることはほとんどありません。また、新しいメスが群れに入るときにもこのホカホカを行い、その絆を深めることが知られています。

そして、いかの動画ではまさにそのホカホカが映像として収められています。1分40秒あたりからご覧ください。

動画で足でけっているように見えるボノボは、どうやら怒っているのではなく、ホカホカに誘っているようです。

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オス同士で見られるペニスフェンシングとは?

ボノボに見られる様々な行動は、どうもユニークな名称がつけられる傾向にあるようです(笑)

先ほど、メス同士に見られるコミュニケーションの方法として、ホカホカを説明しましたが、オスのボノボ同士でもそのようなコミュニケーションの様式が見られ、

その内の1つが、勃起したペニス同士を、ぶら下がった2頭のオスのボノボが、剣を打ち合うようにこすり合わせる「ペニスフェンシング」というものです。

また、霊長類では優位に立つオスが相手にお尻を向け、劣位に立つオスがその上に手を置き乗っかることで優劣関係を確認するマウンティングという現象がみられるそうなのですが、

ボノボはそのマウンティングを、対等な相手と交互に行うことも知られていて、

さらにそれが発展して、お尻とお尻を合わせる「尻つけ」という行動をとることも知られています。

ちなみに、マウンティングを行う際に相手にお尻を向けることを「プレゼンティング」というそうです。なんだか可愛いですね(笑)

こちらのペニスフェンシングに関しては動画がありませんでしたが、ボノボはオスもメスもこういったユニークな行動によって、明確な優劣性を出すわけではなく、オスもメスも対等な関係を築こうとして、平和的に暮らしています。

チンパンジーでは時に他の群れのチンパンジーを殺し、共食いをする習性さえ見られますが、

ボノボはそのチンパンジーとは約90万年ほど前に分化し、独自の進化を遂げたようです。

非常に高い知能を持つオスのボノボ「カンジ君」

ボノボは絶滅の恐れのある動物の一種ですが、その保護と研究のために育てられた「カンジ」と名付けられたボノボは、実に1000語以上の英単語を覚え、会話の文章さえも理解することができ、その知能の高さは世界中を驚かせました。

それまでにも、チンパンジーを子供から育て、英語を覚えさせようとする試みはあったのですが、チンパンジーはその英単語の発音や、相手の視線などを基準にしていくつか理解をすることができるものの、明確にその意味をカンジ君ほど理解することはできませんでした。

しかし、そのカンジ君は例え相手が目の前にいなくても、ヘッドフォン越しに聞く英単語の意味さえ理解することが出来、さらに木の枝を集め、ライターやマッチを使って火をつけることさえできます。

カンジ君は飼育員さんとキャンプファイヤーをするのが大好きで、それが終わった後にはちゃんと水をかけて火を消します。本当に頭が良いのです。

以下の動画はカンジ君が火を炊き、マシュマロをあぶって食べている動画です。本当に人が入っているみたいですよね。

我々人類の次に、高度な文明を築くのはこのボノボかもしれません。

それでは最後まで読んでいただきありがとうございました(^^)!

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