森友学園への国有地売却の際に、8億円が不当に値引きされていた「森友学園問題」(安倍昭恵夫人が新しい学校の名誉校長を務めることになっていたため、値引きをするよう忖度があったのでは?という疑惑を持たれている)、
また、52年ぶりとなる獣医学部の新設が、安倍首相の「腹心の友」である加計孝太郎氏が理事長を務める加計学園ありきで進められていたとされる「加計学園問題」(本来は事業者を公募して、公平に選ばなければならないものの、最初から事業者は加計学園で決まっていた可能性があるとして疑惑を持たれている。)、
さらには、それに伴う「文書偽造問題」(森友学園の関連文書から安倍昭恵夫人の名前などが消されていた問題)、
獣医学部新設をめぐり愛媛県の職員と当時の総理秘書の柳瀬氏が面会したときの会話記録に「首相案件」と書かれていた問題(加計学園の獣医学部新設に首相の関与はなかったといっていたものの、首相案件と書かれていたため関与があったのではないか?と言われている問題)、
そして、無いといわれていた自衛隊のイラク日報の発見
さらには福田事務次官のセクハラ問題などなど…
全部が全部首相の責任という訳ではありませんが、正直安倍内閣の信用は現時点でガタガタの状態となっており、4月14日には国会前に3万人もの市民団体が押しかけ、安倍内閣の総辞職を要求しました。
ということで、もしかすると近々その内閣総辞職が行われるのではないかといわれているのですが、
そうなると、次の首相は果たして誰になるのでしょうか?
9月には自民党総裁選を控えていますが、そのあたりを踏まえながら詳しくまとめていきたいと思います。
内閣総辞職と衆議院解散について
フロリダに到着し、早速トランプ大統領との首脳会談に臨みました。今日は、大半を北朝鮮問題に費やし、非常に重要な点で認識を一致させることができました。
「日本のために最善となるようベストを尽くす」
トランプ大統領は、来る米朝首脳会談で拉致問題を取り上げることを確約してくれました。 pic.twitter.com/jmwobadARS— 安倍晋三 (@AbeShinzo) 2018年4月18日
まず、現時点ではまだはっきりとしていないのですが、内閣総辞職を訴える声は現在非常に多いものの、当の安倍総理は、衆議院の解散に踏み切るのではないかという話も出ています。
ここで、「内閣総辞職」とは、内閣を構成する内閣総理大臣(首相)、及び国務大臣の全員がその地位を辞職することであり、この場合、衆議院の議席数に影響はありません。(現在、衆議院の議席数は全465議席のうち283議席を自民党が占めています。これは圧倒的多数です。)なので、自民党多数の状況に変わりはなく、もし今回内閣総辞職が決まれば、自民党内から別の誰かを総裁(首相)に選出する必要があります。
そして、「衆議院解散」とは、文字通り衆議院を今一度解散し、選挙をやり直すことを言います。この場合、衆議院内の議席数もまた少なからず変化します。結論としては、その衆議院総選挙で議席数多数となった党の代表が首相に選出されることになります。
と言っても少しわかりづらいと思いますので、もう少し簡単にいうと、
周りから辞めろ辞めろ!と言われて、「申し訳ありませんでした…」と完全に非を認めて選択するのが「内閣総辞職」の方で、
辞めろ辞めろ!と言われたときに、「じゃあ選挙で決着をつけましょうや!」という場合に選択するのが「衆議院の解散」です。
そして、もし安倍総理がこのまま総理大臣を続けたいと思うのであれば、「衆議院の解散」を選択しなければなりません。
この場合、もう一度衆議院総選挙で自民党が多数の議席を確保すれば、自民党総裁である安倍さんが再び総理となり、首相を務めることができるからです。
しかし、もし内閣総辞職となれば、安倍さんは自民党の総裁も通例として辞めなければならないため、安倍さんが首相として再び選ばれることはありません。
2018年9月に行われる自民党総裁選について
自民・岸田文雄政調会長が広島県連会長を退任 総裁選の対策強化? https://t.co/VUpevAPzzL
— 産経ニュース (@Sankei_news) 2018年4月14日
今年9月に行われる自民党総裁選は、首相を決める選挙ではなく、あくまで自民党のトップである「総裁」を決める戦いです。
しかし、現時点では衆議院は圧倒的に自民党多数となっているため、実質この自民党の総裁になった人物が、そのまま内閣総理大臣、つまり首相を務めるというのが日本の政界の現状です。
なので、もしこのまま安倍総理が内閣総辞職をすることなく総裁を続けていけば、9月に自民党総裁選が行われ、そこで選ばれた人物が次の首相になるという訳なんです。
そして、安倍総理は現在自民党の総裁を2期6年連続で務めていますが、昨年自民党内でこの総裁の任期を最大3期9年まで可能にしようという案が決まったので、2018年の9月に行われる自民党総裁選には現安倍総裁も出馬することができます。
だからこそ、安倍総理は何とかして内閣総辞職を回避して、このまま総理を続けたいという意向なのです。
しかし、国民からの反発に対してはとりあえず何かしらの対応をしなければならないので、無理やりにでも衆議院解散総選挙という強硬手段に出るのではないか?と噂されています。
ただ、もしここで安倍首相が内閣総辞職を選択した場合、安倍首相は自民党総裁という立場も降りなければならないため、自民党内から別の誰かが選出され、その人物が次の首相になるという流れになるのですが、
この場合、誰が次の首相として有力候補といわれているのかとうと
前回の自民党総裁選で現安倍首相とその総裁の座を争った石破茂氏と、
現在政調会長を務めている岸田文雄氏の2人です。
他にも何人か候補はいますが、現時点ではこの2人の一騎打ちになるだろうと予想されています。
つまりまとめますと、
もし今後、安倍首相が衆議院解散をして再度多数議席を獲得するか、9月まで引っ張れば
- 安倍晋三
- 石破茂
- 岸田文雄
の3人の誰かが次の首相をとりあえず3年務めることとなり、
安倍首相が内閣総辞職という方法をとれば、そこから安倍総理の3選という可能性は消え、残った2人の一騎打ちになるだろうといわれています。
ちなみに、岸田氏は安倍派閥の人間なので、次に安倍首相がまた3年首相を務めてから、その座を譲ってもらうというような話になっていました。
しかし、現在では自民党内でもいかに安倍首相をたたくかという方向に動きがシフトしてきているので、岸田文雄政調会長は次の総裁選に向けて1人出遅れてしまった感じです。
ということで次の首相は…
今回の記事のまとめです。
まず、もし今後安倍首相が内閣総辞職という方法をとった場合には誰が次の総裁になるのかというと、
「石破茂氏」か、「岸田文雄氏」のいずれかが自民党総裁となり、次の首相となるでしょう。
しかし、もし安倍首相がこのまま衆議院解散に踏み切るか、今の状況を引きずっていけば、またその2人に加えて安倍首相が争いに加わることになります。今の状況を引きずるって無理だと思いますが笑
なので、9月に総裁選があるといいましたが、もし内閣総辞職が行われた場合、もっと早くに次の首相が決まることになります。
ちなみに、特に女性からは小泉進次郎氏が次の総裁にふさわしいと大人気ですが、
自民党内には総裁選出馬の条件として、60歳前後、当選10回、閣僚3回というような条件があるため、現在まだ36際の小泉進次郎氏が今年9月の自民党総裁選に出る可能性はかなり低いといわれています。
安倍さんも6年間頑張ってくださいましたが、ここ数か月の間にまた国の首相が変わるかもしれませんので、皆さん注目していきましょう。