※蟻と蜂が似てるのは当たり前?その進化の歴史と分類の違いとは?

地面を歩き、土の中に複雑な巣を作る蟻(アリ)

空を飛び、屋根の下や木などに巣を作る蜂(ハチ)

どちらも基本的に1匹の女王がその中にいて、そのリーダーのもといくつかの役割を持ったものが1つの集団となって暮らしています。

このうち蜂は基本的に毒針を持っているのであまり触れることはないと思うのですが、実は蟻と蜂の顔をよく見てみると、

その形や、口の形状などがよく似てるということに気が付くと思います。

例えば、以下の画像が蟻の顔ですが、

以下の画像はスズメバチの一種の画像です。

ちょっと違いますが、鋭い形状の牙を持っているところなんか非常によく似ていますよね。

しかしそれもそのはず、実は昆虫学的分類では、

この蟻と蜂は分類上非常に近い生物であり、はるか昔にその祖先が蟻と蜂に分かれたと考えられているんです。

ということで、今回はその蟻と蜂の分類と、進化の歴史に迫っていきたいと思います。

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よく見ると似てる蟻と蜂、その進化の歴史と分類上の違いとは?

その顔の特徴や習性などが似てる蟻と蜂は、

その祖先は、はるか1億年以上前にその蟻と蜂とに分かれたと考えられています。

1億年前というと、この時まだ人類は誕生していません。

恐竜が地上を支配していたのがその時代なので、我々の祖先はネズミのようなげっ歯類の一種であったと考えられています。

ちなみに、その後数千万年経ち、今から約6600万年前に地球上に直径10Kmもの隕石が衝突したことから、恐竜は絶滅に追い込まれたと考えられています。

この隕石の衝撃はすさまじいもので、半径1000Km以内にいた生物は即死し、

地球上の80%の生物は死滅したと考えられています。

この時、既に蟻と蜂は分化しているわけですが、この環境変化は様々な生物の進化を加速させることになるきっかけにもなったので、ここからまた蟻と蜂の中でも多様な進化が生まれることになったのでしょう。

ちなみに、蜂といっても様々なものがいますが、蜂というくくりで考えれば、ミツバチも、スズメバチも、同じ蜂の仲間ですよね。

しかし、実はミツバチよりも、

地面を歩いている蟻の方がスズメバチに近い生物なのです。

例えば、その生物学的分類についてみてみると、

生物の分類は

界⇒門⇒鋼⇒目⇒科⇒属⇒種

というように別れていくのですが、

  • アリ
    昆虫綱⇒ハチ目⇒スズメバチ上科⇒アリ科
  • スズメバチ
    昆虫綱⇒ハチ目⇒スズメバチ上科⇒スズメバチ科
  • ミツバチ
    昆虫綱⇒ハチ目⇒ミツバチ上科⇒ミツバチ科

というように、アリはハチ目に属す生物であり、さらにスズメバチ上科という分類に含まれる生物なんですね。

ちなみに、人間と馬はどちらも「哺乳鋼」ですが、

その次で「サル目」と「ウマ目」とに分かれます。

ただ、チンパンジーと人間は同じ「ヒト科」の生物なので、

つまり、アリとスズメバチは、

分類上は人間とチンパンジーくらいの違いであるということになります。

なので、その進化の歴史をたどってみると、分類上は非常によく似てる生物なんですね。

蟻も実は羽が生えている?

は基本的に地面を歩き、土の中で暮らしていますが、

実はその巣の中にいるボス「女王蟻」は、その種にとっての繁殖の時期にだけ、

羽を持った蟻を生み出します。

実は、蟻の巣から出てくる働き蟻は全部基本的には「メス」の蟻なのですが、

このメスの蟻のうち、豊富な栄養を与えられたものだけが、体が大きくなり、羽を持った種類のものになります。

また、女王蟻は、その時期にだけ「オス」の蟻も産み、こちらも羽蟻になります。

この羽蟻は、その後地上にある巣の中から出ていき、

新しい子孫を残すためのパートナーを求めて飛んでいきます。

そして、そのうちメスの羽蟻は、オスの羽蟻と交尾を済ませると、一生子供が埋めるだけの精子をお腹の中にため込んだ状態で地上に降り立ち、

もはや不要になった羽をむしって、巣を掘り、そこで女王となります。

そう、何を隠そう、

実は女王蟻こそがもともと羽蟻だったのです。

なので、女王蟻の背中を見ると、そこには確かにもともと羽があったとされる痕が残っているんですね。

ちなみに、女王蟻が他の働き蟻と比べてどれほど大きいかというのは、以下の画像を見ればわかります。

画像の中央にいて、ひときわ大きな体を持つものが女王アリです。

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「蟻に似てる蜂」と「蜂に似てる蟻」

蟻と蜂が似てるのは、その見た目だけではありません。

というのも、中には蟻にその特徴が非常によく似てるものもいれば、蜂にその特徴がよく似てるものもいるんですね。

例えば、近年日本でも話題となった毒を持つ外国産の蟻「ヒアリ」は、まさにそのお尻に毒針を持っているため、蜂のような特徴を持っています。

しかも、このヒアリも繁殖期には羽蟻を産みますから、そのシーズンにおいては、羽があり、毒針もある蟻が生まれることになります。まさに蜂ですよね。

しかも、このヒアリが持つ毒には一部スズメバチと共通しているものが含まれているため、

例えば以前スズメバチに刺されたことがある方は、

ヒアリに刺されると、「アナフィラキシーショック」を起こす可能性があるんだそうです。

アナフィラキシーショックとは、以前刺されたときにできた抗体が過敏に反応してしまうために、2回目に刺されたときの方が重症化するといわれているものです。

おそらく、蜂は2回目に刺されたときの方が怖いということは皆さんも一度は耳にしたことがありますよね?

また、の中には、蟻のように地面に穴を掘って巣を作るタイプのものもいます。

このように、蟻と蜂は分類が近いというだけでなく、

種類によってはその習性や細かい特徴もよく似ているんですね。

まとめ

今回の記事では、蟻と蜂の分類上の違いや、その進化について詳しくまとめました。

ちなみに、例えばスズメバチだと、その女王蜂の寿命は約1年程度といわれており、年老いた女王蜂は巣から追い出されてしまいます。

そして、新しい女王蜂がまたトップに君臨するのです。

一方、蟻も女王蟻が追い出されることもありますが、女王蟻はなんと10年から20年という長寿命であり、非常に長い間巣の中で女王として君臨することになります。

過去には、なんと29年も生きた女王蟻が確認されているそうです。

あんなに小さな蟻なのに、29年も生きるなんてすごいですよね(^-^;

ちなみに、蟻の生殖システムについてはいまだに未解明な部分も多く、非常に身近な生き物でありながら、まだまだ謎多き存在なのです。あんな小さい生物ですら、よくわからないことがあるんですね。

それでは、最後まで読んでいただきありがとうございました(^^)!

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