「赤い月」が見えるのはなぜ?その理由をわかりやすく解説!

晴れていれば大体いつも月は見えますが、

時々、びっくりするくらい「赤い月」が見えることってありますよね?

ふと空を見上げた時に、こんな赤い月があると、

なんとなく「何かの予兆かな?」なんて思ったことがある方もいるかもしれませんが、

今回の記事では、なぜ月が「赤い月」に見えることがあるのか、

その理由をわかりやすく解説します。

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目次

赤い月が見えるのはいつ?

月といえば、大体見るといつも白い色をしていますが、

その月は、太陽の光、すなわち「日光」を反射しており、

その反射された日光が地球へと届いている

ということは皆さんご存知ですよね?

そして、地球は太陽の周りをまわっていますが、月は地球の周りをまわっており、

その「太陽」「地球」「月」の位置関係は絶えず変化しているため、

太陽の光が月にあたる面も常に変化することから、地球から見える月の形は、毎日変化しているように見えています。

実際は月の形が変わったり、何かが月の光を遮っているのではなく、太陽の光が月のどこにあたるのか、という部分が変化しているだけです。

そして、じゃあ1か月のうちに、「赤い月」が見えるのはいつなのかというと、

実は、晴れている日であれば、赤い月は大体いつも見ることができます。

赤い月が見えるかどうかは、その時間帯がカギを握っているのです。

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赤い月が見えるのはなぜ?その理由を解説!

赤い月ってなんとなく特別な月のように感じますが、

実は月の高度が低い時に、その光が我々の目に届く途中で、

青い光」が散乱して少なくなってしまうことによって、結果赤く見えています。

これはどういうことかというと、

そもそも、通常光というものは、「白い色」をしていますよね?

月も、空高い場所にある時は白く見えていますが、これは白い光が私たちの目に届いているためです。

しかし、実はこの白い光というものは、様々な色が混じった結果、全体としてそう見えています。

雨上がりになると、時に「虹」という現象を観察することができますが、

これは日光が空気中の水分の影響によって分散し、ばらけているためであり、白い光が、様々な色が寄り集まってできたものであるということを私たちに教えてくれます。

つまり、虹の色をかき混ぜると、白くなるということですね。

そして、地球を取り巻いている大気の厚さは、どこも同じ厚さをしていますが、

地上から見ると、見る方向によってはその大気の厚さに違いがあります。

自分が立っている場所から見て、真上が最も薄く、自分から見て地平線となる場所は、最も空気の層が厚いのです。

すると、月が昇り始めるとき、つまり地平線から出始めるとき、私たちの目に届く光は、より分厚い空気の層を通過してくることになります。

すると、その過程で分散されやすい青い光が少なくなっていき、赤い光がより強く目立つようになるため、

結果として、月全体が赤く見ているというわけです。

この光の散乱を「レイリー散乱」と言います。

まとめ

今回の記事では、赤い月はなぜ赤く見えるのか、その理由について解説しました。

また、太陽が昇るときや、沈むときに、赤く見えるのもこれと同じ理由です。

しかし、月というものは普段それほど意識するものではなく、太陽のように周りを照らすわけでもなく、月だけがぼうっと赤くなるために、なんとなく発見すると特別なもののように思えてしまうのですね。

ちなみに赤い月って、なんとなく普段見る月よりも特別大きく感じることがあるかもしれませんが、

赤い月に限って、普段見る月よりも大きく見えているということはありません。大きく見えるのは、単純に「目の錯覚」によるものであるといわれています。

例えば、もし赤い満月を発見したときでも、

少し待つとどんどん空に昇っていき、白い月に変化していきますが、

その赤い月と、空に昇った後の白い月を5円玉の穴などを使って一度見比べてみてください。

すると、おそらくその大きさが変わっていないということに気が付くと思います。

また、参考として以下の画像を載せておきますが、

こちらは両方とも全く同じ形の円ですが、赤い方が存在感がはっきりしていて、なんとなく大きいようにも感じますよね。

横に白っぽい色をした円を並べて配置すると、それほど錯覚効果というものは感じられませんが、突然空に赤い月だけが出ていたら、なんだか大きいな…と感じてしまうようです。

それでは、最後まで読んでいただきありがとうございました(^^)

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