※満月のような金星はいつ見える?金星の満ち欠けについて解説!

月は地球の周りを公転する唯一の衛星ですが、

この月は、約27日をかけて地球の周りを一周する間に、

その輝き方を徐々に変化させ、毎日違った姿を私たちに見せてくれます。

これは、太陽と地球と月の3つの星の位置関係の変化によって、

地球から見た時に、月にあたる太陽の光の角度が変化するために起こる現象です。

さて、では話は変わりますが、

この月は、太陽に次いで2番目に明るく見える星として知られているのですが、

その月に次いで、

3番目に明るく見える星が「金星」です。

ただ、月に比べると金星は非常に遠い場所にあるため、

その満ち欠けを、月のように肉眼で観察することはなかなか難しいのですが、

ちゃんとした観測機器を使えば、金星もその満ち欠けを観測できます。

しかし、この金星の満ち欠けの様子は月に比べると非常に極端です。

そこで今回の記事では、その金星の満ち欠けはどのように変化するのかを詳しく解説いたします。

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目次

金星の満ち欠けについて解説!満月のように丸く見えるのはいつ?

金星は、確かに地球から見ると明るく見える星なのですが、

その光度は、月に比べると激しく変化します。

というのも

月は、常に地球の周りをまわっているので、

地球に近い場所にある時と、地球から遠い場所にある時の差がそれほど大きくないのですが、

金星は、地球ではなく太陽の周りをまわっているため、

地球に近い場所にある時と、地球から遠い場所にある時の差が非常に大きいのです。

具体的には、

月は、地球から約38万km離れた場所にある天体であり、

  • 最も近い時は約35万km、
  • 最も遠い時は約40万km離れた場所にあります。

一方、金星と地球は時期によってその間の距離が大きく異なり、

  • 最も近い時は約4000万km
  • 最も遠い時は約2億6000万km離れた場所にあります。

月と金星の距離の差を比べてみると、その違いは一目瞭然ですね。

そして、実は金星が満月のように丸く見えるのは、

なんと、その金星が最も遠ざかった時なのです。

逆に、金星が地球から最も明るく見える日は、その姿は半円よりもやや欠けているように見えます。

これがなぜかというのは、以下の図を参考にしてください。

地球から見た時、金星と太陽の間で成す角を「離角」というのですが

金星が最も強く輝いて見えるのは、

その金星が最大離角よりも地球に近く、かつ内合にはならない時期です。

内合になると、金星は地球に影の方を向けてしまうため、

本当は一番大きく見える位置にあるはずですが、光らないためにそれを観測することはできません。

一方、金星が満月のように丸くなるのは、その金星が太陽よりも向こう側にある時なのですが、

この時、金星は地球から見て非常に遠くにあるため、

例え丸くとも、満月のように強く光り輝く星として観測することはできないのです。

そのため、金星をもし観測したい場合には、

その金星が最大離角となるのはいつなのかを調べ、その光度が強くなる時に観察してみましょう。

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金星が見えるのは明け方か夕方だけ

金星は地球からでもよく見える星ですが、

実はこの金星が見えるのは明け方か夕方だけです。

金星は「明けの明星」「宵の明星」とも呼ばれていますが、

これはその時間帯にしか輝かないというところが大きく関係しているんですね。

では、なぜ金星は真夜中には見えないのかというと、

これは、その金星が地球より内側を公転しているということがやはり大きく関係しています。

というのも、夜中には空に沢山の星が輝いて見えますが、

日本が真夜中の時というのは、日本が太陽に背を向けているときであり、

つまり、真夜中に見ることができる空というのは、太陽がある方向とは反対側にある宇宙なのです。

そのため、絶対に太陽の方向にしか見えない金星は、普段は日中の空にあるものなのですが、

しかし、日中は太陽の輝きが強すぎて、金星も含め太陽以外の星は見ることが出来ませんよね?

たまに月が白く見えたりしますが、それ以外の星は見えません。

ですので、金星が見えるとすれば、

それは金星が昇り始め、まだ空が明るくなる前の明け方か、

太陽が沈み始め、金星が沈む前の夕方の時間帯なのです。

そのため、もし金星を見たい場合には、

先ほど説明した金星の位置が最適になる時期を調べ、

かつ、その時間帯に注意して観察に臨む必要があります。

まとめ

今回の記事では、主に金星の満ち欠けについて解説しました。

ちなみに、今回説明した内容は、金星と同じ内惑星である水星でも同じことが言えます。

ただ、水星は金星よりももっと太陽に近い場所を公転しているため、

地球からだと、条件が良くても小さな星にしか見えません。

しかも、やはり水星も明け方か夕方の時間帯にしか見えないため、

あの「地動説」で有名なコペルニクスでさえ、

「私は生涯、水星という天体を見ることがなかった」

という言葉を残して死んでいったという逸話が残っているほど、観測が難しい星として知られています。

ですので、もし金星を見つけることが出来た方は、是非水星の観測にもチャレンジしてみてください。

それでは、最後まで読んでいただきありがとうございました(^^)

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