【解説】金星に衛星がない理由とは?

太陽系にある多くの天体の特徴を理解するうえで、

恒星」「惑星」「衛星」という3つの違いを知っておくことは非常に重要です。

このうち「恒星」は、自ら光や熱を発し、それ自体が光り輝く天体のことであり、

太陽系の中の唯一の恒星が、私たちにもなじみ深い天体である「太陽」です。

そして「惑星」は、その恒星の周りを公転する天体のことであり、それ単体では光ることはありません。

そして、太陽は計8つの惑星を従えており、

地球は、水星、金星に次いで、太陽から見て3番目に位置する惑星です。

そして「衛星」は、その惑星の周りを公転している天体のことであり、

「月」は地球が持つ唯一の衛星で、地球の周りを27日かけて公転しています。

このように、恒星から見ると、惑星は子供で、衛星は孫のような存在であるわけですが、

地球には月という衛星があるものの、

そのお隣である金星と、さらに内側の水星には衛星が1つもありません。

では、なぜ金星や水星には衛星がないのか?

今回の記事では、その理由について詳しく解説いたします。

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金星に衛星がない理由とは?

ちなみに太陽系に属する惑星は

  • 水星
  • 金星
  • 地球
  • 火星
  • 木星
  • 土星
  • 天王星
  • 海王星

の8つですが、

このうち、衛星が1つもないのは水星と金星だけで、

地球には月があり、

火星には、フォボスとダイモスがあり、

木星と土星には、なんと60個以上もの衛星が存在しています。

天王星と海王星にも、10個以上の衛星が確認されており、今後また新たに発見される可能性もあります。

ただ、水星と金星には、今のところ衛星として確認された天体はありません。

では、なぜこの2つの惑星には衛星がないのかというと、

この2つは太陽に近いため、その衛星となる可能性のあった塵が吹き飛ばされてしまったのかもしれませんし、

何より、これまでに衛星を作るための機会を得ることが出来なかったというのがその最大の理由です。

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なぜ地球には月があるのか?

実は、今は当たり前のように月が地球の周りをまわっていますが、

この月が誕生したのも、ある偶然が重なったのがその理由でした。

地球は、今からおよそ46億年前に誕生したと考えられていますが、

なんとその地球は、できて間もなくして、史上最大の衝撃に見舞われることになります。

それが、原始惑星「テイア」の衝突です。

これは、太陽系自体が作られて間もないころだったことから起きた現象ですが、

そのテイアの直径は、現在の地球の半径ほどの大きさがあったとされています。

すると、このテイアはその時の衝撃で一時粉々に砕けたのですが、

その内の一部は、地球の重力によって地球の周りをまわり始め、

それが、長い時間をかけてだんだんとくっついた結果、それが月になったと考えられているのです。

そのため、もし地球がこの衝突を受けていなかったら、地球には衛星が1つもなく、

さらに、テイア自体が惑星のまま太陽の周りをまわり、惑星は全部で9個だった可能性もあります。

このように、地球に衛星があるのは、そうなりえる材料が偶然地球の周りにばらまかれたためなのです。

また、この衝突があったがゆえに、地球の地軸は傾いているのではないかと考えられており、

この仮説は「ジャイアント・インパクト説」と呼ばれています。

金星は地球と同じような星だった?

実は金星は、地球とほぼ同じ大きさと質量を持ち、重力もほとんど一致するため、

そこだけを見れば、地球人にとってこの上なく移住に適した土地であると言えます。

ところが現在の金星は、その地表はカラカラに乾いており、すさまじい高温となっていて、

なんと、地表の平均温度は460℃にも達します。

では、なぜ金星はこれほどまでに灼熱の星なのかというと、

実は、かつては金星にも地球と同じように海があったのではないかと考えられているのですが、

金星は太陽に近いため、その熱によって海がすべて蒸発し、

これによって、海水に溶けていた二酸化炭素がすべて大気中に放出された結果、

その温室効果によってどんどん熱がこもり、

今のような灼熱の星になってしまったのではないかと考えられています。

また、金星の大気の量はすさまじく、その地表の大気圧は地球で感じる90倍にもなり、

これは、地球の水深900mの場所で感じる圧力に相当します。

まとめ

今回の記事では、金星に衛星がない理由について解説しました。

ちなみに、今回お話しした金星は、

より太陽に近い場所にある水星よりも、平均して温度が高い惑星として知られています。

水星も、太陽から注がれる光と熱によって、その表面温度は400℃以上になるところもある灼熱の星なのですが、

金星に比べて、水星にはほとんど0と言っても良いほど大気がないため、

温室効果の影響を受けることがなく、

その極地付近では-170℃以下になるようなところもあり、なんとまで存在しています。

このように、水星に大気が存在できないのは、その重力の弱さが関係しており、

水星は重力が金星の3分の1程度しかないため、大気を星の周りに引き付けておくことが出来ないのです。

このように、色々な惑星の特徴を見てみると、いかに地球が環境に恵まれた星であったかというのがよくわかりますよね(^^)

それでは、最後まで読んでいただきありがとうございました!

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