カカポは、オーストラリアから約2500km離れたニュージーランドに生息しているニュージーランド固有のオウムで、ニュージーランドは以下の画像でいうと赤く色づけられたいくつかの島からなる国家です。
そんなカカポは、鮮やかな緑色の羽を持ち、なんとなく丸っこいころころした見た目が印象的な可愛らしいオウムです。
テンションが上がっているカカポがこちら↓
#HappyFriday! This happy little bird is delighted to be our #WOTD – a ground-living nocturnal parrot of New Zealand, resembling an owl https://t.co/RdosO0RQ8L #CollinsDictionary #WordOfTheDay pic.twitter.com/h0iMccXFZT
— Collins Dictionary (@CollinsDict) 2018年5月18日
か、かわいい(笑)
カカポは非常に人懐っこいオウムであり、あまり警戒心はないようです。
ただ、天敵が近づいてくると固まってしまうそうで、さらに飛ぶ能力も過去に失ってしまったために、一時は絶滅寸前にまで追いやられてしまいましたが、
現在ではその天敵のいない島に移され、ニュージーランド国内で厳重に保護されているため、着実にその個体数は回復しつつあります。
そこで今回の記事では、そのカカポの寿命や生態、
そして、最も有名なカカポとも言っていい「シロッコ」君をご紹介します。
カカポの寿命はすごく長い!もしかすると人間よりも長生き?
寝れないから動物豆知識コーナー
カカポ 世界で唯一飛べないオウム。
キレイな緑色の体にふくよかなボディをしたこの鳥は独特な香りがする。
めちゃくちゃ警戒心がないためか絶滅寸前の哀しき種。寿命:約60年
体長:60cm
体重:3〜4kg pic.twitter.com/cflLTRs7RT— 強欲の罪むしば (@zinantdr) 2018年6月18日
こちらのツイートにも書かれていますが、カカポの寿命は約60年ほどといわれており、非常に長い間生きることができます。
しかしながら、実際はそれ以上、
中には90年近く生きる個体もいるといいます。
ただ、実はこれはカカポに限った話ではなく、オウムは総じて長生きであり、大型種では100歳近いものもいるんだとか。
カカポは間違いなく大型種であり、実際カカポはその体重は4キロ近くにもなり、これはオウムの中で最も重い体重であると認められています。
しかし、大きいから強いということもなく、実際は脂肪を蓄えているためにころころしていて、のそのそと歩きます。
そんなカカポの様子をとらえた動画がこちら↓
カメラマンに向かってゆっくりと近づいてきますが、その様子が何とも可愛らしいですね。
ちなみに、このカカポこそ、のちに詳しく説明しますが「シロッコ」と名付けられたカカポであり、このカメラマンに恋をしてしまったようで、交尾を試みています(笑)
では次に、カカポの詳しい生態についてみていきましょう。
カカポの生態について解説!
カカポの先祖はもともと100万年ほど前にニュージーランドにやってきたと考えられており、当時は他のオウム同様に空を飛ぶことができたと考えられています。
しかしながら、そんなカカポの先祖にとって、ニュージーランドはまさに夢のような島でした。エサとなる木の実や植物に溢れ、しかしながら天敵となる肉食の哺乳類が全くいないという特殊な島だったのです。
ちなみに、今から100万年前といえば、南北アメリカ大陸にはあの有名なサーベルタイガーが生息していました。
このように、他の大陸では大型の肉食獣が食物連鎖の頂点に君臨する中で、ニュージーランドにいる哺乳類はなんとコウモリだけだったのです。
カカポの祖先がどこの大陸からやってきたのかはわかりませんが、もし彼らがそういった肉食獣から逃げるようにニュージーランドにやってきたのであれば、まさにそこは楽園のように思えたことでしょう。
しかし、あまりに平和だったことから、カカポは次第に警戒心を無くし、地上をその生活の中心の場にするようになりました。その結果、次第に羽は退化し、飛ぶことができなくなってしまったのです。
ただ、日中は空にワシなどの大型の肉食鳥類がいたために活発的に活動しませんが、夜になるとまさにカカポにとって天敵はいなかったため、夜行性のオウムとして発達し、夜には特に周りに気を付けるでもなく声をあげました。
ただ、それでも平和に暮らしてきたカカポですが、今からおよそ1000年前に初めて人間がニュージーランドに移住してくるようになり、そこで食料や衣類にするためにカカポは狩られるようになってしまったのです。
また、その人間たちによって犬や猫、イタチなどの肉食哺乳類が持ち込まれてしまったことによって、カカポは徐々にその数が減っていきました。カカポは天敵に見つからないように隠れることはしますが、逃げるという点に関しては得意ではなかったので、嗅覚が発達している動物にとってはまさに格好の餌食だったのです。
こうして、1990年には50羽にまで激減してしまいましたが、そこから本格的に保護が開始され、
2018年現在はおよそ200羽程度にまで回復したとみられています。
カカポ界一の有名人「シロッコ」君
Boom! ‘Happy Hatchday’ to me 🎁. It will be a quiet celebration for me, but I want my fans around the world 🌏 to help me celebrate 21 years: https://t.co/HALCVUXBXT … 📷: Jake Osborne | #Sirocco21 pic.twitter.com/kzLzSrBi10
— Sirocco Kākāpō (@Spokesbird) 2018年3月22日
そんなカカポは普段はニュージーランド内の島で厳重に保護されているためになかなか一般の方が目にすることはできませんが、そんな中で、シロッコと名付けられたカカポには年に何度か会うことができる機会があるそうです。
ちなみにシロッコ君は超有名人で、カカポの保護を推進するための親善大使の役を務めるほどの重要な役目を負ったカカポなのです。
シロッコ君用のtwitterアカウントまであり、そしてこのシロッコ君の一般公開が、年に何回かニュージーランド国内で行われているそうです。
そして、なんとそんなシロッコ君に会いに行ったという貴重な体験をしている日本人の方がいらっしゃいましたので、そちらの方のブログを紹介させていただきます。
記事の中には動画も載せられていて、シロッコ君の姿を非常によく見ることができます。
皆さんも、もしカカポを見てみたければ是非シロッコ君に会いに行ってみてはいかがでしょうか?(*^-^*)
こちらの記事はいかがですか?⇒現生している世界で「最大の鳥」と「最小の鳥」とは?