※アーキア(古細菌)とは?原核生物について分かりやすく解説!

私たちは普段、細菌やウイルスと密接にかかわりあいを持ちながら暮らしています。

例えば、私たちの口の中には数百種類の細菌が住んでいますし、

私たちの腸内には、なんと数万種類もの細菌が住んでいて、

驚くべきことに、その腸内細菌だけで1キロ以上の重さにもなるのです。

改めてそういう細菌が住んでいることを考えると、ちょっと気持ちが悪いな~と感じる方もいるかもしれませんが、腸内細菌は今や私たちの健康に大きく影響する大事な存在であるということは広く知られている事実であり、私たちにとって欠かせない存在です。

しかし、細菌と呼ばれる存在には、ややこしい存在として

古細菌(アーキア)

と呼ばれるものもいます。

しかし、例えば一般的に「大腸菌」と呼ばれるものは、この古細菌ではありません。大腸菌は

真正細菌(バクテリア)

と呼ばれるものの仲間なのです。

しかし、その古細菌と、真正細菌は、両方とも

原核生物

という分類に属しています。

このように、小さな微生物たちにも、いくつかの分類があるのです。

ということで今回の記事では、その真正細菌と古細菌、および詳しい生物学的分類について解説します。

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第1ステップ!まずは真核生物と原核生物の違いについて解説!

真正細菌と古細菌の違いについて説明する前に、

まずは、真核生物原核生物の違いについて理解してしまいましょう。

まず、すべての生物は「細胞」という単位から成り立っていますが、

例えば、私たち人間を形作っている約37兆個の細胞の中には、

」という部屋があります。

この核は、遺伝情報が書き込まれたDNAを保存しておくための大切な部屋です。

しかし、真正細菌や、古細菌は、その細胞の中に核を持っていません。

そこで、細胞から成り立ってはいるものの、

核を持っているか、持っていないかによってまず生物を分類することができ、

核を持っているものを 「真核生物」と呼び
核を持っていないものを「原核生物と呼ぶのです。

ちなみに、人間や植物は核を持っているので、
真核生物であり、
かついくつもの細胞が協力して1つの個体を作る
多細胞生物ですが、

真正細菌や古細菌は、核を持たない
原核生物であり、
かつたった1個の細胞からできている
単細胞生物です。

しかし、例えば単細胞生物=原核生物ではないので注意してください。

実は、真核生物の中にも単細胞生物がいるので、細胞が1個しかない生物は、皆核を持っていないというわけではないのです。ここが、少しややこしいところですね。

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「真正細菌(バクテリア)」と「古細菌(アーキア)」の違いとは?生物を分ける3つのドメインについて解説!

↑真正細菌である大腸菌の画像↑

そして、次に

  • 真正細菌(バクテリア)
  • 古細菌 (アーキア)

の違いについて解説しますが、

まず、先ほどの説明を聞いていただいたことで、細胞から成り立つ生物は

原核生物と真核生物に分けられる。

というところまでは大丈夫ですよね?

そして、その原核生物は、さらに真正細菌と、古細菌に分けられるというところまでも理解できたでしょう。

そして、ここからが重要なのですが、

この世界にいるすべての生物は、

  1. 真正細菌
  2. 古細菌
  3. 真核生物

という3つに分けることができ、

これを「3ドメイン説」といいます。

これは現時点で最も主流な系統分類法であり、

私たち人間はこのうち真核生物のドメインに属していることになります。

なので、真正細菌と古細菌は、同じ原核生物ではあるものの、

実際にはその系統は全くの別物なのです。

同じ、「細菌」という言葉が用いられることからややこしい状況となっており、過去には実際にこれらを同じくくりとして分類させていた時代もあったのですが、今ではこれは別物の系統の生物であると考えられています。

そして、もっと具体的にいえば、

今からおよそ36億年前に初めて細胞を持った生物が誕生したのですが、

それがのちに2つのグループに分かれ、

  • 一方は真正細菌として種を増やしていき、
  • もう一方は、途中で古細菌となって、
    さらにその一部が真核細胞をもつ生物へと進化しました。

つまり、我々人間にとっては

古細菌の方がより近い存在

と言えるのです。

しかし、古細菌からすると真正細菌も近い存在であるため、似たような性質を持っているというわけですね。

しかし、やはり真正細菌と古細菌は全くの別物であるため、

最近では、真正細菌と古細菌を混同しないように、

日本でも、古細菌を「アーキア」と呼ぶ方が一般的になってきています。

また、例えば真核生物の方にはキノコなども含まれていますが、

これもまた、菌類と呼ばれていますよね?

菌という言葉は我々が通常細菌と呼ぶものだけにとどまらず、実は色々なところで使われているのですね。

病気の原因になるのは「真正細菌」

私たちは、細菌やウイルスが様々な感染症の原因になることを知っていますが、

このような場面で通常「細菌」と呼ばれる存在は、真正細菌の方を意味しています。

一方古細菌(アーキア)はというと、

こちらは基本的に病気の原因にはなりません。

しかし、2015年には、世界初となる古細菌による感染症の存在が確認されました。ただ、これは大変珍しい事例であり、通常このようなことはめったには起こらないようです。

ちなみに、「ウイルス」と呼ばれる存在はしばしば我々の体を蝕みますが、

このウイルスは、遺伝情報を「カプシド」というタンパク質の外郭で覆っているだけの存在で、

真正細菌よりも100分の1以上小さく、

なにより、

細胞を持っていません。

そのため、ウイルスは先ほどの3つのドメイン説の中に含まれず、原核生物でも真核生物でもありません。

さらに、生物の最小単位は細胞を持っているかどうかという定義もあるため、

実はウイルスは生き物であるかどうかすらあやふやな存在なのです。

このように、この世にいる「ある存在」の定義は非常に細かく、さらに真核生物の中でもまた様々な分類が存在しています。

ただ、細胞を持つ生物であれば、その分類をたどっていくとその基本は3ドメイン説に行きつきます。

以上、生物の分類について詳しくまとめました。

これからもまた新たな分類が生じることがあるかもしれませんが、あまりややこしい名前にはしないようにしてほしいですね…(笑)

では、最後まで読んでいただきありがとうございました(^^)

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