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【解説】犬や猫などのペットに付着するタカラダニ、その影響とは?
3月~6月にかけて活動し、特に5月になると大量に寄り集まる様子が観察される
「タカラダニ」
コンクリート土留めの上で 探査中のタカラダニの仲間?
他の惑星に行って、アレコレ探査するロボットみたいw
一瞬でフレームから消える機動力は凄いよ。
ワープしてるんじゃないかな・・・ pic.twitter.com/CZOPmGWDwQ— ぢゅん (@lovejunn4884) 2016年5月14日
このタカラダニは、人の血液こそ吸わないものの、ベランダなどで大量発生し、時に家の中にまで入り込んでしまうことから、
不快害虫として扱われ、保健所などにも多数相談が寄せられています。
そんなタカラダニは、しばしば犬や猫などのペットの体にも集まってしまうため、
いったい何のために集まっているのか、その犬や猫に影響はないのか、
と心配になる方もいると思います。
そこで今回は、そのタカラダニの生態と、ペットへの影響について詳しく解説します。
タカラダニとは?犬や猫に集まるのはなぜ?
タカラダニは真っ赤な色をしたダニの仲間であり、
夏、秋、冬の間は卵としてじっとしていますが、春先になると一気に孵化し、大量発生します。
乾いていて、かつ苔などが生えた場所を好むため、しばしばコンクリートの上などに大量発生します。
そのため、コンクリートのタイルが敷いてあるベランダなどにはどこからともなく発生し、家の中に入ってきてしまうという被害に悩んでいる方々も多くいらっしゃるようです。
そしてそんなタカラダニは、ペットの散歩中などにいつの間にか体に寄生してしまい気が付くとそういった犬や猫などの動物に大量にくっついていることがあります。
タカラダニのお目当てはそういった動物の体に付着しているフケや皮脂などの動物性たんぱく質であり、
それらをエサとして食べています。
ただ、自分の可愛いペットにそんなダニがついていると不安になりますよね。一体どんな影響があるのでしょうか。
タカラダニによるペットへの影響は?
タカラダニがもしペットに大量に付着していると非常に焦ると思いますが、このタカラダニはかの有名な
「マダニ」のように、その血を吸うことはありません。
また、単純に噛むこともしないため、そういう意味ではあまり影響を及ぼさない無害に近い生物であると言えます。
しかし、タカラダニはつぶれると赤い体液が漏れ出してしまい、これがシミになるとなかなか取れづらいため、白っぽい色をした動物についているときには注意して取り除いてあげないといけません。
また、タカラダニは毒こそ持っていませんが、
人では、その体液に触れた結果皮疹が生じてしまったという被害が報告されています。
そのため、ペットにつかないようにしてあげることもそうですし、飼い主もなるべく素手では触れないに越したことはありません。
では、どうしたらいいのかというと、
もしペットにタカラダニなどがついている場合には、
シャワーなどを使って水圧で優しく流してあげるようにしましょう。
タカラダニは水に弱く、それほどしがみつきが強いわけでもないため、シャワーで綺麗に流せばしっかりとケアすることができます。
ペットは敏感なので、もしタカラダニがついていて、なんとなくかゆいなと感じると、なめてしまうこともあるかもしれません。
そうなると、もしかすると何らかの悪い影響が及んでしまうことがあるため、もしタカラダニがついていることに気が付いたら早めにケアしてあげるようにしましょう。
タカラダニをベランダで発見したら、防水材を添付しよう!
タカラダニはベランダなどに大量発生することがあるのですが、
それはその周り(タイルの間など)に苔が生えていたり、適度に湿度が保たれている場所があるときが多いという特徴があります。
逆に防水材が添付してあり、乾燥した環境が保たれていて、
エサとなるコケや地衣類(菌類)が生えていない場所にはほとんど発生しないという特徴があるため、
タカラダニの発生を予防し、駆除するためには、
「防水材」の塗布が有効であるとされています。
そのため、もしベランダなどにタカラダニが大量発生しているのを見つけたら、
いつの間にか家の中にまで入ってきてしまう前に、防水材などでその対策を行うようにしましょう。
なお、過去の調査によると「ウレタン防水材」で加工された屋上においては、ほとんどタカラダニが見られなかったという報告がされています。
まとめ
今回の記事では、犬や猫などのペットに付着するタカラダニについて、その影響などを詳しくまとめました。
タカラダニは基本的に無害な生物であり、非常に短い期間しか見られませんが、
これがペットの体についているのは、もちろん良い気はしませんよね。
外を散歩すると、その道中でタカラダニがついてしまうことは仕方がないことなので、
もしこれがくっついているのを見かけたら、早めにケアしてあげるようにしましょう(^^)
それでは、最後まで読んでいただきありがとうございました。
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