【2018】英語を理解する天才ボノボ「カンジ」は現在どうしてる?

私たち人間に最も近い類人猿といわれ、

「チンパンジー属」に属する動物

ボノボ

そもそも、チンパンジーと人間自体が生物学的にも非常に近い動物とされ、その祖先は今から約600万年ほど前に

  • 「人間に進化するもの」と、
  • 「チンパンジーに進化するもの」

とに分かれたと考えられているのですが、

そのうち、チンパンジーに進化するよう分化した中で、より知能的に高度な発達を遂げたものが、ボノボなのです。

なので、チンパンジー属というくくりでありながら、

一般的にチンパンジーと呼ばれる動物と、ボノボはまた別の動物として区別されています。

そして、そんなボノボの高い知能を世に知らしめるきっかけを作ったのが、

天才ボノボの「カンジ」君です。

カンジ君は、およそ1000個以上の英単語の意味を理解することが出来、その知能レベルは一般的なチンパンジーよりもはるかに高いことを証明しました。なついている飼育員さんとキャンプファイヤーをするのが大好きで、木の枝を集め、自分で火をつけることも可能です。

ただ、この実験が世に衝撃を与えたのは、今からずいぶんと前の話です。

では、そんなカンジ君は今現在どこにいるのでしょうか?生きているのでしょうか?

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目次

天才ボノボ、カンジ君は現在どこにいる?

カンジ君のその天才的な知能が話題になったのはもうずいぶんと前のことですが、カンジ君は現在も健康的に生きているようです。

そんな彼は、以前はジョージア州立大学の「言語研究センター」に住んでいましたが、

その後は、アイオワ州デモインにある大型類人猿トラスト、

Ape Cognition and Conservation Initiative(ACCI)

という場所に移り住み、そこで現在も生活しています。

トラストとは企業合同形態を意味しており、つまりACCIは、いくつかの企業によって設立された、大型類人猿、特にボノボの保護と観察を目的として、2004年に設立された施設です。

このACCIは、北米でボノボを収容し、研究する唯一の研究施設です。

その施設で、カンジ君は現在37歳にまで成長しました。

ボノボの寿命は?

カンジ君が誕生したのは、1980年の10月28日。

今現在、37歳にまで成長したカンジ君ですが、実は一般的なボノボは約40年でその寿命を迎えることがわかっています。

なので、カンジ君は人間の年齢に換算するともうかなりのおじいちゃん。ここ数年以内に命を落としてしまうかもしれません。

ちなみに、カンジ君には、「パンバニーシャ」という妹のボノボもいたのですが、

このパンバニーシャは、2012年に26歳という若い年齢でなくなってしまいました。

しかし、その子孫である「ニョータ」というボノボは現在も生きており、今年2018年で20歳を迎えます。

カンジ君、少しでも長く生きてくれると良いですね…!

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カンジ君が英語を理解する様子

このボノボのカンジ君は、初めから英語を覚えさせられたわけではなく、実はその母親に英語を教えていた時、そのそばにちょこんと座っていたのがまだ生後間もないカンジ君でした。

カンジ君はまだ生まれて間もないころ、自分の母親とは違う「マタータ」というメスのボノボになついてしまい、そのマタータは非常に子供好きで、このカンジ君を我が子のように可愛がって育てました。このように、愛情を豊かに持っているのは、ボノボにしか見られない非常に珍しい特徴です。

そして、ボノボの飼育員が、その母のマタータと一緒に英語の勉強をしていた時に、そのそばで聞いていたカンジ君は、そののちに英語を理解したような様子を見せ始めます。

まるで、人間が大人の会話を聞いて言葉を覚えるように、カンジ君も自然といくつかの英語を覚え始めたのです。

そして、まだ子供だったということもあり、他の大人のボノボと比較しても、カンジ君は非常に多くの英語を覚えられるようになりました。しかも、その言葉を発している人物が目の前にいなくても、ヘッドフォンから聞こえてくる英語さえ理解することができます。つまり、その表情やしぐさなどから言っていることを理解しているのではなく、本当に英単語の意味を理解しているのです。

しかも、英単語を覚えるだけではなく、

最終的には英語を組み合わせた文章の意味さえも理解できるようになりました。

その様子は、まさに人間のようです。

ただ、ボノボの喉の構造は人間の言葉を発するのには向いていないようなので、ボノボ特有の「キー」という声しか普段は出さないのですが、これもよくよく聞いてみると、どうやらカンジ君は飼育員の発している言葉を真似しようとしているらしいということもわかりました。

もしもボノボの構造が今よりもう少し人間の者に近かったら、ボノボはその感情をちゃんと言葉で伝えることができたかもしれません。

そんなカンジ君の様子を映したものが以下の動画です。動画では、カンジ君が大好きなキャンプファイヤーに出かけたシーンから始まります。

まとめ

今回の記事では、英語を理解することができるボノボ、カンジ君の特徴と、その現在についてまとめました。

ボノボは非常に愛情が豊かな動物として知られており、さらに同族間でのケンカもほとんど見られないといわれています。他の類人猿にはしばしばみられるような、子殺しが観察されたこともありません。

さらに、オスとメスの関係もほぼ対等で、群れで仲良く暮らしています。

現時点で、最も人間に近い動物ボノボ。

このボノボは、果たして今後数百万年でどのような進化を遂げることになるのでしょうか。

是非、このまま愛情豊かな動物として成長してほしいですね(^^)

それでは、最後まで読んでいただきありがとうございました!

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