太陽系に属する8つの惑星のうち、
最も太陽に近い場所にある
「水星」
ちなみに皆さんご存知だと思いますが、地球は太陽から3番目にある惑星です。
「水金地火木土天海」という覚え方は有名ですよね。
水星と地球は、同じ太陽系の惑星と言えど、
太陽までの距離も違えば、その大きさと、それに伴って変化する重力の大きさもまるで違います。
しかし、お近くの星であるからには、
果たしてそこに移住することができるのか?
人類はいつか住むことができるのか?
というのは非常に気になりますよね(^^)
そこで今回は、その水星の移住の可能性について解説します。
水星への移住の可能性について!いつか水星に住む日はやってくる?
水星への移住は、もちろん現段階では達成することは困難なことであり、
そこに住むということは、あまり現実的な話ではありません。
実は水星には、いまだ探査機が降り立ったことすらないのです。
なので、もし人類が水星に移住するのであれば、それはまだまだ先のこと、
よほど地球に危機が迫り、他の星への移住の必要性に迫られたときでしょう。
また、そもそも水星は人類が住むことができる星なのか?
というところが重要ですが、
水星は太陽に近い分温度が高く、表面の平均温度は180℃にもなります。
そのため、なんの対策もなく日の当たる場所にいれば、その暑さで死んでしまうでしょう。
また、強力な紫外線と放射線によって、体の中までどんどん傷つけられてしまいます。
実は水星には大気が地球の1兆分の1ほどしかないため、
太陽から注がれる紫外線や放射線がほぼ直接的に体にぶつかって来てしまうのです。
それでも、水星に住める可能性は0%ではない
しかし、それほど過酷な環境である水星でも、人類が住める可能性は0%ではありません。
この場合、もし住めるとすれば、それは水星の極地付近です。
地球でいえば、北極や南極のような場所ですね。
実は平均表面温度が180℃になる水星であっても、
極地付近に近づけば、温度がマイナスになるような場所があります。
なんと極地のクレーターの底には、氷があることもわかっているのです。
そのため、紫外線等をカットし、地下都市のようなものを築けば、人類がそこに移住することも理論上は可能です。
太陽に近い分、注がれてくるエネルギーも地球に比べると多いため、太陽がよく当たる場所に太陽光パネルなどを設置すれば、エネルギーの供給には事欠かなくなるでしょう。
ただ、水星には流動的に流れる水も、大気もないため、
もし移住できるとしても、それは何百年後、何千年後も後のことです。
火星に住むことと水星に住むことの違い
人類はいまだかつて、月以外の星に降り立ったことはありませんが、
早ければ2030年代にも、火星に降り立つ可能性があります。
火星といえば、地球のお隣にある、太陽から見てより遠い場所にある惑星ですね。
そして、もし今後人類が他の星に移住するとすれば、その第一候補はこの火星です。
火星と水星は、実は重力がほとんど同じで
具体的には
- 火星の重力は3.71m/s^2
- 水星の重力は3.70m/s^2
と、本当にほぼ同じです。
ちなみに、地球の重力は9.798m/s^2なので、火星や水星に行くと、体重が1/3程度に感じます。
しかも、火星や水星には、ほとんど大気がないという部分も似ています。
ただこれはある意味当たり前のことで、
実は火星や水星の重力だと、大気を星の周りに留めておくことができず、地球のような大気が豊富に星の周りを覆う星にはなりえないのです。
このように火星と水星はある意味では非常によく似ていますが、
その最大の違いといえば、やはりそれは「温度」です。
水星は平均表面温度が180℃と言いましたが、火星の表面温度は約マイナス60℃です。
ただ、暑いよりは寒い方がまだ生きられる可能性がありますから、火星の方が水星よりは住むことに適しているんですね。
また、火星はとてつもなく寒い星ですが、赤道付近だと20℃くらいまで暖まるような場所もあります。
なので、もし火星に大気を作ることができれば、温室効果によって星全体が暖まり、地球のような生命が生きていける星にできる可能性があるのです。
まとめ
今回の記事では、水星への移住の可能性について詳しく解説しました。
実は水星と火星では、その行きやすさも全然違います。
というのも、水星はより太陽に近い場所にあるため、
そこに行こうとすると太陽の重力の影響を強く受け、ロケットなどは加速的にどんどん速くなってしまい、減速するにはより多量のエネルギーを必要としなければならないのです。
また、太陽に近づく分、その道中でロケットが受ける熱もかなりのものになってしまいます。
そのため、色々と考慮した上で、人類がもしも移住するなら、それは火星の方が良いのです。
いつか地球で甚大な大災害が起き、もしそこに住めなくなった場合、安全な移住地を確保しておくことは非常に重要です。
そのため、火星の開拓は人間が種として生き残るためには重要なことで、
数百年後には、人類の一部が火星に移住している可能性は決して低くありません。
それでは、最後まで読んでいただきありがとうございました(^^)
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