タカラダニは、毎年3月ごろになると卵から孵り、
4月後半~5月にかけて成虫となって、その数がピークに達するダニの仲間です。
コンクリート土留めの上で 探査中のタカラダニの仲間?
他の惑星に行って、アレコレ探査するロボットみたいw
一瞬でフレームから消える機動力は凄いよ。
ワープしてるんじゃないかな・・・ pic.twitter.com/CZOPmGWDwQ— ぢゅん (@lovejunn4884) 2016年5月14日
このタカラダニは普段外のコンクリートの上などに発生し、そこに落ちている花粉や、小さな生き物などを食べているのですが、
時に、家の中にまで入ってきてしまうこともあるため、おそらく皆さん一度は見たことがあるのではないかと思います。
そんなタカラダニは基本的には「無害」であり、
鮮やかでちょこちょこしているだけなので、かわいいと感じる方もいらっしゃるようですが、
今回の記事では、そんなタカラダニはどんな生き物なのかということについて詳しく解説します。
基本無害でかわいいと噂のタカラダニ:その生態とは?
ダニといえば、家の中にはイエダニやツメダニなどがいて、これらは人を刺してかゆみを残す原因になることがありますが、
タカラダニはこれまでに人を刺したという報告例はなく、血を吸うこともない、基本的には無害な生物であると考えられています。
ただ、外には大量に発生していることがあり、例えばベンチなどにいるのを知らずに座ってしまったりすると、衣類にシミを作る原因にもなってしまうため、そういう意味では注意が必要ですが、
特に問題がないのであれば、無視してしまっても構わない、無害でかわいい存在と言えます。
しかし、このタカラダニの体液でできてしまったシミは取れづらいものであるため、
例えば洗濯物などにしがみついていた個体が潰れてしまったり、本や雑誌の間に入ってきたもいのがつぶれてしまったりということで、
しばしば人を困らせる原因になってしまうこともあります。
なので、もしも家の中で発見した場合には、潰さないようにそっと取り除くことが重要です。
タカラダニの一生
まるで宝石のように鮮やかな赤色をしているタカラダニですが、
このタカラダニは毎年3月ごろに卵から孵り、
その幼虫は、蜘蛛や蝉などの生き物に寄生して、その体液を吸って育ちます。
いきなりの大暴露ですが、こう聞くとあまりかわいいとは言えない存在ですね…(笑)
アメイロハエトリ。
タカラダニの鮮やかな赤がワンポイントでオシャレ〜 pic.twitter.com/TWX6IYQtJK— クマG (@kumaGGGGGGGGGG) 2016年5月18日
そして、そもそもタカラダニというその名前は、
その昔、タカラダニに大量に寄生された昆虫が、まるで宝石を抱えているように見えたことからその名前が付けられたという逸話が残っており、
その由来だけを考えてみると、あまりかわいくないですし、そういった寄生される小さな生き物たちにとっては無害とは言えない存在のようですね。
タカラダニはペットに寄生する場合があります。
タカラダニは1年の間の決まった時期にしか発生しないため、年間を通して悩みの種になるわけではありませんが、
例えば、ペットをお散歩などに連れていくと、その道中でタカラダニが体にくっついてしまい、そのまま寄生してしまう場合があります。
この場合、タカラダニはそのペットの体液を吸うわけではなく、その体から出るフケや皮脂などをエサにするべく、そこにとどまってしまいます。
そのため、そのペットに何らかの直接的な被害を与えるという訳ではありませんが、もちろん衛生上よろしいことではありませんので、
もしペットを飼われている方で、体にタカラダニがくっついているのを発見した場合には、潰れないように、シャワーなどを使って優しく取り除いてあげるようにしましょう。
まとめ
今回の記事では、基本的には無害であり、かわいいとすら言われているタカラダニの生態や特徴について詳しくまとめました。
タカラダニは基本的には無害なのですが、潰れて出た体液に触れてしまうと、稀にアレルギー反応を起こし、指などがかぶれてしまうことがあるという報告もされています。
そのため、むやみに触らない方がよく、できればあまり関わらない方が良いと言える生物です。
このタカラダニは苔などにその卵を産み付け、その子供は、夏、秋、冬の間は卵として育つことになります。
もし、家の敷地内に、そういったタカラダニが好むようなコンクリート面、さらにその隙間に苔が生えているような場所があれば、もしかすると産卵が行われている可能性があるため、取り除いた方が良いかもしれません。
ちなみに、タカラダニは極度に乾いた場所を嫌うため、
例えばベランダなどにタカラダニが発生してしまう場合には、
「ウレタン防水材」などの防水材の塗布がその発生の予防や駆除に有効であると考えられています。
もし、タカラダニの被害に困っている方は、是非試してみてはいかがでしょうか?
それでは最後まで読んでいただきありがとうございました(^^)
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