ウニと言えば、人それぞれに好き嫌いの分かれる食材だと思いますが、
一般的にウニと言えば、真っ黒でトゲトゲしているのが印象的な生き物ですよね。
ちなみに、このウニはナマコやヒトデなどの仲間(棘皮動物:きょくひどうぶつ)であり、
私たちはそのウニの外殻の中にある、卵巣及び精巣などの生殖巣を食用として食べています。
日本ではお寿司のネタでもありますし、非常にポピュラーな食材として知られるウニですが、
実はこれまでに、真っ白なウニが何度も発見されているということをご存知でしょうか?
しかもその白いウニは、今年2018年には宮城県で発見されており、
それ以前に2度、やはり東北地方で発見されています。
そして、特に2018年に宮城で発見された際には、原発事故が起きた福島に近いためか、
その原発事故による放射能の影響によって、白いウニが生まれたのではないかと思われた方が多かったようです。
そこで今回の記事では、今後もやはりその白いウニが発見される可能性は高いため、
その白いウニと、原発、放射能との関連について詳しくまとめます。
過去に発見された白いウニについて!原発事故による放射能の影響は?
うみの杜水族館に白いウニ観に来ました~⤴️
真っ白‼️ pic.twitter.com/LRkO9S9EoV— アエリ (@aerishe) 2018年8月13日
日本でウニと言えば、どなたでも真っ黒な生き物であるという印象を持っていると思うのですが、
今年2018年7月25日、宮城県の南三陸町にて、真っ白で神々しい白いウニが発見されました。
その後この白いウニは、宮城県にある「仙台うみの社水族館」へと寄贈され、飼育されていたのですが、
残念なことに、それから約2か月後の9月15日に亡くなってしまい、現在は飼育されていません。
ちなみに、この白いウニは本来真っ黒であるはずのキタムラサキウニであり、
本来の寿命は15年程度といわれているため、成育環境が変わったことにより、徐々に弱っていってしまったようです。
また、今回は宮城県の南三陸町で発見されたとのことですが、
過去には、
2015年の7月に、岩手県の宮古市でも発見されており、
2012年の12月に、岩手県の大船渡市でも発見されています。
どちらも太平洋側であり、原発事故が起きた福島からそう遠くないため、
こういう事実を知ると、2011年に起きた原発事故との関連が不安になる方は正直多いと思います。
ただ、実際はこの地域で白いウニが発見されやすいことにはある理由があるのです。
岩手県、宮城県におけるウニの漁獲量について
岩手県、宮城県では、これまでに計3回以上は白いウニが発見されたという報告がされているのですが、
実は岩手県や宮城県は、そもそものウニの捕獲量が全国的に見ても非常に多いため、白いウニが見つかったとしてもそれほど不思議ではないのです。
ちなみに、ウニが白くなる原因は、
一般にアルビノと呼ばれている症状によるもので、
生まれつき色素を作る遺伝子に何らかの欠損があるために、アルビノの個体は多彩な色素を作ることが出来ません。
ちなみに、アルビノは人間でも見られる症状ですし、
ヘビ、カエル、ネズミ、カタツムリなどなど、非常に様々な生物で確認されています。
そのため、ウニのアルビノが珍しいことは間違いありませんが、
岩手や宮城は生息しているそもそもの個体数が多いため、それだけアルビノが生まれる可能性も高いということになります。
ちなみに、ウニの漁獲量の全国第2位が岩手県で、宮城県は第5位です。
第1位は北海道ですが、北海道でも白いウニはやはり発見されています。
ですので、あまりにも異常な数のアルビノ個体が宮城や仙台で発見されるならまだしも、
原発事故から約7年の間に3匹程度ですので、放射能による影響なのではないかと心配する必要は特にないのかもしれません。
ちなみに、過去に発見された白いウニも、やはり飼育の結果すぐに亡くなってしまったようで、
黒い個体に比べると、白い個体の生命力は低いそうです。
また、そもそもアルビノ個体は海の中で非常に目立ってしまうため、天敵などに見つかりやすいことから、
白いウニが大きく成長できるのはとても珍しく、本当に運がよくなければ遭遇できないといいます。
もしこの先皆さんが白いウニを発見したら、是非そのままそっとしておいてあげましょう(^^)
まとめ
今回の記事では、宮城県や岩手県で発見される白いウニと、原発事故による放射能との関連についてまとめました。
実際のところ、アルビノ個体の発生が放射能による影響かどうかという部分は定かではありませんが、
異常なほどアルビノ個体が見つかっているわけではありませんし、たまたま生まれてしまったと考える方が自然ではないでしょうか。
ちなみに、北海道、岩手に次ぐウニの漁獲量第3位は青森県なのですが、
青森県でも、今年2018年の7月29日と、2015年にも、アルビノの白いウニが発見されているそうです。
青森)突然変異?八戸の水族館で白いウニを展示:朝日新聞デジタル https://t.co/7usWfZvQF4 #八戸市水産科学館 #マリエント
— えるぱそ (@elpaso_aqua) 2018年8月4日
このように、どうやらウニのアルビノは稀にですが海の中では生まれてきています。
画像を見る限りとても綺麗ですので、是非一度直接見てみたいものですね(^^)
それでは最後まで読んでいただきありがとうございました。
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